見出し画像

100円のコーラを1000円で売る方法③

グローバル時代の製品戦略
国内市場の縮小が確実ないま、グローバル市場で勝負しない日本企業には緩慢な死が待っている。

ネット社会である、現在は「ヒト」+「モノ」+「カネ」+「情報」+「時間」が経営資源になっている。
※間違っても良いので、すぐに意思決定を実行し、本当に間違えたらすぐに修正すれば良い。

インターネットの普及と自由化の進展により、アップルやアマゾンのように本体はノーカスタマイズでサービスと一体化した世界共通仕様の単一製品を世界に供給するような製品戦略を取るようになってきた。

共感の時代のマーケティング戦略
企業が一生懸命、消費者に情報を流しても、そのうちの99.996%はスルーされる。(情報があふれているから)

消費に影響するのは信頼する人の口コミへ。

画像2

画像引用元:https://www.dohouse.co.jp/kikulab/?p=11793

フリーミアムのビジネスモデル

画像4

広く顧客を集めるために基本的なサービスは無料で提供して、その中で一部の人が有料サービスを利用することで利益を上げるビジネスモデル。

引用元:https://swingroot.com/freemium-strategy/

イノベーションのジレンマ

画像4

業界トップの既存プレーヤーが破壊的イノベーションを持つ新興プレーヤーを前に力を失うメカニズムを説明した経営理論。

引用元:https://hodai.globis.co.jp/courses/4bdaffe9

一旦イノベーションを実現した企業が自分たちの顧客に真面目に対応しているだけだと、次のイノベーションの波に乗りそこなってしまう。(すでに時代遅れになっている得意技に必要以上にこだわり続けてしまう。)
いつのまにか別方面から破壊的イノベーションが登場して、自分たちの地位が脅かされること。

目の前にいる既存のお客様だけを見るのではなく、その背後に隠れているお客様になるかもしれない人たちにも目を向けることが重要。

失敗を恐れず、自らリスクを取り、新規顧客を開拓(破壊的イノベーションへの投資)することでイノベーションのジレンマに陥ることを防ぐことができる。

向上の成否を握るBATNA

画像5


画像引用元:https://hodai.globis.co.jp/courses/587bdd27

BATNA…「交渉で成立しなかった場合の次善策」という意味。
ZOPA…「この範囲であれば交渉が妥結する可能性がある」という範囲のこと。

イノベーションの作法
他社にやららえるのを待つのではなく、自らが過去の栄光を乗り越えていく。

■参考

画像5

画像引用元:https://note.com/kajyou/n/nb7fbe7600022

イノベーターの素養

画像6

画像引用元:https://www.projectdesign.jp/201307/howtofind/000631.php

創造的なアイデアを生み出すのは、行動的スキルなのだ。

大友的編集後記

シリーズ一作目は、「顧客中心主義への回帰」をテーマに、マーケティングのエッセンスについて述べました。シリーズ2作目は、「成功体験からの脱却」をテーマに、競争戦略や仮説思考・論点思考について述べました。そしてシリーズ3作目となる本書では、「イノベーションとリスクへの挑戦」をテーマに、グローバル化、デジタルマーケティング、企業のM&Aなどについて述べています。

本シリーズの一貫したテーマは「つねに顧客の価値を考えること」とあるように、ストーリーの各所に顧客起点で考える描写が描かれている。
現実の議論でここまで顧客はどう感じているのか触れる議論が出ないのは悲しいことだが、発想の基盤として顧客を中心に据えることの重要性や楽しさ、本質など考えさせられる良書であった。

最近思うことだが、「自社のエゴ」を顧客に押し付けているだけではないか疑問を持つ。そのうえで、俯瞰で見て、本当に求められていることが何なのかに立ち返る必要性を感じる。
決まらないからべき論やビッグピクチャーを顧客に代わり提唱することは時として必要だろう。

押し付けではなく、並走してブラッシュアップして価値を高めていくことが、10年弱前に書かれた本シリーズだが、今も必要なエッセンスを手に入れられると感じる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?