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100円のコーラを1000円で売る方法② 1

日本型コンセンサスの落とし穴
日本について見解の一致があるとすれば、それは合意(コンセンサス)によって意思決定を行っているという点であろう。
日本では、意思決定で重要なことは問題を明らかにすることである。
そもそも意思決定は必要か、そもそも何についての意思決定かを明らかにすることが重要とされる。

1973年に書かれたドラッガーの「マネジメント」(上記)は、すでに古い考え方。
何か問題が起こったときに、対策を練るのに時間をかけていると、問題点そのものが変化してしまっている状態になるのが現代。(社内外の調整に時間をかけすぎると、時代の変化から取り残されてしまう)

変化の激しい時代に求められるのは、完璧なコンセンサスではなく、意思決定のスピードと柔軟性。

弱者の差別化戦略と強者の同質化戦略
弱者の戦略の基本は、競争相手と差別化すること。

強者の戦略の基本は、それを封じ込めること。
ex:相手と同じ商品をそろえる同質化戦略(差別化ポイントを取り込む)

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画像引用元:https://sengoku.biz/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AF


PDCAの本質とストーリー戦略

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画像引用元:https://hirotonkun.com/how-to-sell-a-100-yen-cola-for-1000-yen-2/

PDCAで大事なことは、最初にストーリーを思い描くこと。
最短距離でゴールに到達するにはどうすれば良いか。仮説(Plan)を立てて、実行し(Do)、その結果を検証して(Check)、次の行動(Action)につなげる。
本来、一週間とか半月とかの短いスパンでどんどん高速回転させてはじめて威力を発揮する方法である。(積み重ねて高みに昇るイメージ)
間違ってもいいからどんどん仮説を立てて実行する。

組織を動かすのはストーリー。仮説によってストーリーを組み立てて、PDCAサイクルを回し、関係者を巻き込みながらどんどん修正をかけて、ブラッシュアップしていく。

網羅思考のワナ
情報を全部集めようという発想にそもそも無理があり、状況を把握しようにも量が多すぎる。そうすると時間ばかり経って、何一つ動かない。

想定外をなくすために、あらゆる事態を想定しようとすると、どうしても意思決定に時間がかかってしまう。(結局、中途半端になりがち)

解決すべき課題は何か、にフォーカスする。
発生している現象と論点(=解くべき課題)は分けて考える。

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画像引用元:https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/thinking_issue

仮説思考と論点思考
仮説思考…られた情報の中から、目標の達成・問題解決に向けた仮の結論(仮説)を持ち、その仮説に基づいて情報収集をし、仮説の実行、検証、修正を行っていく思考法。

論点思考…最も重要な論点に絞って、対策を考える。余分なものは捨てる勇気が必要。
※エッセンシャル思考…本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論。

選択と集中
選択…将来を見切り、強みを活かす(勝てる場所を選ぶ)
集中…戦力を一点集中し、突破する(勝てる相手を選ぶ)

「選択と集中」が成り立つ条件
①今の主な事業はインフラ型事業である
②儲からない事業を既にたくさん行っている
③コアコンピタンス(得意技)が輝いている
④圧倒的なシェアを持っている

①~④の条件次第で「選択と集中」が適切な戦略かどうかが変わってくることと、集中するだけリスクが増えるので、何で勝負をするのかを見極めることが勘所。

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