褒めて育てようとしたら、怒られた

あ～…難しい。人を褒めるって難しい。

子育てをしていると、よく「子どもはたくさん褒めて育てましょう」と耳にします。

私の性格上のこともあり、多分結構褒めて育ててきています。

でも…

だけど…

まさか、褒めることで子どもが不機嫌になる日が来ようとは。

小学3年生の娘は、結構な恥ずかしがり屋。

よくある話ですが、家族に見せる顔と外での様子は全然違います。

小学生になっても、マンションですれ違う人に「こんにちは！」と挨拶するのがどうにも苦手な様子。

挨拶すべきというのは分かっているのですが、モジモジしてしまうようで。

私のために挨拶をさせるわけではないし、いつか分かってくれたらいいなと思う程度なので、無理にその場で強要させることはありませんでした。

私が率先して挨拶をし、家に帰ってから「挨拶したほうがカッコイイよ～」とさらっと伝える日々。

ただ、小学2年生になってもまだまだ恥ずかしいようで。

挨拶は、マスクの下で小さな声では言ってはいるとのこと。

でも相手には絶対に聞こえない音量なのです。

挨拶なんてほんの1秒くらいでできる、簡単なコミュニケーション。

何をそんなにためらうのか…とも思ってしまいますが、小さい頃を思い出すと確かに私も出来ていなかったような。

誰にも見られているわけではないのに、自分から挨拶をするのに緊張して躊躇してしまっていた気持ちもほのかに覚えています。

マンションですれ違う人には挨拶をし、親切にしてもらったら「ありがとうございます」と相手に聞こえる声で言える大人になってほしいなぁと

長い目で見守っていこうと思っていた矢先。

自転車置き場で、娘の自転車が隣の自転車にひっかかって出せない状況になりました。

私は息子を乗せて自転車にのっていて、少し遠くにいました。

すぐには駆けつけられないシチュエーション。

自分でどうにかしてほしいなぁと思い見守っていたところ…

近くにいた女性が笑顔でサッと近づき、手伝ってくれました。

すかさず娘は大きな声で女性に「ありがとうございます！」と。

私も感謝の気持ちを伝えましたが、娘が自分から大きな声で言えたのは私にとって大きな驚きで。

その後2人になった瞬間に「すごいやん！ちゃんとお礼言えてたやん！！」と心から褒めたのです。

すると、「そんなん、言えるわ！フン！！」と自転車で爆走してしまった娘。

取り残された私は、「…え…！？なんで…。」

もう、ポカンでした。

よくよく考えれば、何かをしてもらってお礼を言うなんてことは、物心ついたころから言われていることで。

幼稚園でも小学校でも当たり前とされていて。

自分でもよく分かっていたのだと思います。

でも、今までは勇気を出して大きな声で伝えるのが出来なかっただけ。

ひょっとすると、私が見ていないところでもう出来るようになっていのかもしれません。

それを小さな子をほめるかのように大絶賛されて、プライドが傷ついたのかも。

プンスカ怒っている娘とそのままピアノに行き、息子と遊びながらも娘の様子を見ていると、

先生と話している時の返事が、いつのまにか「うん！」から「はい！」に変わってる～！！！

いつの間に～！！

あんなに天真爛漫に先生に「うん！！」ってお返事してたのに～！！！

と大きな大きな衝撃を受けました。

と同時に、少しずつ子どもから大人へと成長しようと頑張っているのに、

そこをほめるのはプライドを傷つけてしまうものなんだなと学びました。

簡単に言うと、

母ちゃん、デリカシーなかったね。

少しでも何かできたらすぐ褒めて欲しい5歳の息子、

少しの成長は当然だと受け止めて、何も言ってほしくない8歳の娘。

この3年の間に、人間は成長するんだなぁ～。

女心が分からない男性の気持ちが少し分かったような。。

うん、人の心って難しいですね。

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