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面白いイスラムと中東 その2

さて、前回からの続きです
※見逃した方はこちら



今揉めているイランとサウジアラビアの争いは、シーア派とスンニ派の争いなのか?


実は違います

むしろイスラム教の宗派対立に見せかけた


民主主義国家VS君主制国家の争いなんです


ご存知かわかりませんが


イランは民主主義国家なので


大統領も選挙で選ばれてますし


議会も憲法も整備されてます

一方でサウジアラビアは君主制なので


基本王様の言う通りです


国の中枢機関は全て王族が握ってます

そしてそれはサウジアラビアだけでなく

基本的に中東のイスラム諸国は君主制が多く


実は、かくいうイランも君主制でした


しかし


イランは1979年にイスラム教徒(シーア派)の手によって革命が成され、君主制が倒れて今の民主主義国家になりました

これが世に言うイラン革命です

ここまで言えば、勘の良い人は気付いたでしょうか


君主制のサウジアラビア


国王を筆頭に王族は、この民主主義革命を非常に恐れています

民主主義革命が成功したイランの影響力を非常に恐れているんです


しかし、イランは最近までアメリカにイチャモンを付けられて経済制裁をかまされ

他の国もアメリカが怖いから、一緒になって経済制裁をし

長い間、世界的にもハブられてました


そのせいで、どんどん国力は衰退し、中東での存在感も薄れていっていました

だから、サウジアラビアが何もしなくても、
イランは勝手に弱っていったのです

が、この1〜2年でオバマ大統領が急に態度を軟化させ


イランて思てたより悪いやつちゃうかったわー


とかいうて経済制裁を今にも解こうとしてます


それを見るや否や他の国も急に態度を変えて


俺ら昔から友達やんなー!


とか言い出して、イランに擦り寄ってる


というのが昨今のイラン事情


こうなると、イランは息を吹き返します


人口も約8000万人と、中東における大国です。
その影響力が世界的にも非常に大きなるのは目に見えてます


そうなってくるとサウジアラビア国王は考えます


ヤバい、イランに感化されて、うちでも革命起きたらどないしよ、、


これはなんとか国民の目をそらさなあかん


よし、宗派対立を利用しよ!


シーア派の人気者殺したら、絶対シーア派のイランは怒って、スンニ派のうちに対して何かするから


うちの国民は、それ見てまたイランにキレるやろ

そーなったら、うちの国民がイランに影響されて革命起こすということはなくなるわ!


俺、頭ええやん!


と、いうのが真相だと言われてます


これを見るとサウジアラビアが悪いやつみたいになってますが


実は物事はそう単純ではなく


別の見方もあります


次回は、違う切り口で見ていきます

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