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福澤諭吉×TK工房 仮想対談(全13話)

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先日、「もしも福沢諭吉が関西弁で学問のすすめを書いたら「学問しぃや」」を執筆している時に、もっとTK工房節を炸裂して、オモロくコンパクトにまとめれないか?という思いが強くなり、こ… もっと読む
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2017年11月の記事一覧

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑥政治に文句言うてる場合ちゃう

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑥政治に文句言うてる場合ちゃう

TK「学問せんくても生きていけるんですよね」

先生「そら生きるだけなら生きていけるわな」

TK「じゃあ、学問せんと生きるとどういうことが起こるんでしょうか?」

世の中で学問をやってへん国民ほど哀れで憎むべきものはないねんで。知恵がないのが行き過ぎると恥を知らんようになる。自分の無知ゆえに貧乏になって、経済的に追い込まれてんのに、自分の身を反省もせんと、金持ちを恨んだり、ひどくなると、集団で乱

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑧ほとんどの人が蟻と同じレベル

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑧ほとんどの人が蟻と同じレベル

TK「さぁ、先生。このセンセーショナルな部分見ていきましょか。」

独立して生活するのは、人間にとって重要なことやし、「自分の汗で飯を食え」とは、古人の教えやねんけど、私の考えでは、この教えを達成したからいうて、人間たるものの務めを果たしたとは言われへん。この教えはただ、動物には負けてへん、て言うだけのことやねん。
試しに見てみたらええ。動物、魚、虫、自分で食を取らないものはおらんやろ。食料を得て

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑦男尊女卑

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑦男尊女卑

TK「先生、ほな男尊女卑について見て行きましょか」

そもそも、この世に生まれたものは、男であっても人間、女であっても人間やねん。この世に果たすべき役割がある、ということで言えば、世の中に一日たりとも男が必要でない日はないし、女が必要ではない日もない。
その働きは同じやけど、ただ違うところと言うたら、男は強く女弱いと言うことやわ。男の力で女と戦えば、必ず男が勝つだろう。これが男女の違いや。
今、世

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑤

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑤

■新しい時代の義務

 王政復古・明治維新以来、この日本の政治のスタイルは大きく改まった。国際法をもって外国に交わり、国内では人々に自由独立ていう方針をしめした。具体的には平民に苗字を持つことを許して、馬に乗ることを許したのは日本始まって以来のすばらしいことや。士農工商の位を同じにする基礎がここでできたんや。
 これからは日本中、誰も生まれつきの身分なんかない。ただその人の才能や人間性や社会的役割

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談④

福澤諭吉×TK工房 仮想対談④

TK「先生、前回の説明で、たぶん学問せなあかんことは伝わったと思うんですけど、学問て何をやればええの?て思ってる人も多いと思うんです。」

先生「まぁ、そう思う人もおるやろから、次の節いってみよか」

ここでいうてる学問ていうのは、単純に難しい字を覚えて、わかりにくい昔の文章を読んだりする、みたいな世の中で全く役にたたん学問を言うてるんちゃうで。

昔から漢学者で社会的にうまくいってるやつなんてほ

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談③

福澤諭吉×TK工房 仮想対談③

TK「先生、ほな一番大事な出だしを見ていきましょ」

■人はホンマに平等か

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」て言われてるやん?
どういうことかっていうと、天が人を生み出す時は、みんな同じ権利を持ってるし、生まれつき身分の上下なんかないねん。この世界にあるもん全部利用して、衣食住にも困ることなく、自由に生きることができるんや。ほんでお互いの邪魔もせんと、それぞれが楽しくこの世

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談②

福澤諭吉×TK工房 仮想対談②

TK「ほな先生、まずは目次から見ていきましょか」

先生「目次なんてそんなに細かく設定したかな」

TK「設定してへんから、俺が苦労したんや」

先生「のっけからタメ口ききだしてるやんけ」

初編 学問をせなあかん理由
 ■人はホンマに平等か
 ■自由って、わがままのことちゃうで
 ■ひどい政府はアホな国民が作るねん
端書(はしがき)

第二編 本を読むことだけが学問ちゃうで
 ■なん

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談①

福澤諭吉×TK工房 仮想対談①

先日、「もしも福沢諭吉が関西弁で学問のすすめを書いたら「学問しぃや」」を執筆している時に、もっとTK工房節を炸裂して、オモロくコンパクトにまとめれないか?という思いが頭をよぎりました。

TK工房節、すなわち臨場感のあるオモロイ文章にするためにはどうしたら良いか?と考えた末、歴史上の偉人との対談形式にしたら、ちょっとオモロイんじゃないかと思い、今回架空の対談形式を採用。

福澤諭吉先生は大阪出身と

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