長いトンネルが終わる。取り戻したいたくさんのこと。
昨日、安倍首相が辞任表明したので、思うことを書いておきたいなと思う。人間として病気の痛みや無念さは理解したい。でも、到底容認できない非情な政治と政治手法だった。
長いトンネルが終わる。戦争に比肩すべくもないが、太平洋戦争より長いことこの政治が続き、私たち社会が影響を受けてきた。へっちゃらな顔をして過ごしていても、深刻に影響を受けてきたと思う。
8年近く、容赦なく繰り返される「ショックドクトリン」的な政治で感覚が麻痺し、知らず知らずにマインドコントロールされてきたと思う。
ショックドクトリン。。。矢継ぎ早にショックな荒療治が起き、人々の反対を押し切る強硬な政治手法が繰り返されると、徐々に人は自分を無力だと感じ、防衛のために感情を鈍麻させ、抵抗が弱まり、ますます荒療治が続く。
そんなことが繰り返されてきた。
Yahooにこんなコメントをした。私たちひとりひとりが、自分を取り戻すために、言語化していくことが大事だと思ったから。
安倍首相のもとで到底容認できない問題が続出したことも直視すべきだ。
森友・加計問題や、桜を見る会は、政権私物化を強く示唆するが、疑惑は解明されず、国民に対する説明責任も果たされなかった。政府に都合の悪い文書改竄が横行し、改竄を命じられた公務員が自殺するに至った。
集団的自衛権解釈変更閣議決定による解釈改憲容認、翌年の安保法制は、解釈改憲の枠を超えた憲法違反であり、立憲主義を揺るがすものだ。
さらに、報道機関に対する圧力も取り返しのつかない委縮効果をもたらし、良心的なキャスターが次々と追われた。
権力者が憲法の解釈を勝手に変更してよい、都合の悪いことは歴史修正、改竄してよい、反対派を容赦なく弾圧してよい、というカルチャーは民主主義と健全な社会を汚染し、声を上げる自由を抑圧した。今後の政治にはこうした深刻な悪弊を断ち切る健全な政治への回復を期待したい。
思い出すと、2012年に安倍政権が誕生してから、以下のようなことが起きた。政権が直接手を下したことと、間接的に引き起こし、助長、容認したことがあるけど、振り返ってみたい。
・ 2013年特定秘密保護法
・ 2014年 集団的自衛権解釈変更閣議決定による解釈改憲容認
・2015年安保法制成立
・ 2017年 共謀罪成立
・ 武器輸出三原則の放棄、武器輸出のスタート
・報道機関への介入 テレビ局の良心的なキャスターなどが次々と追われる 首相官房長官会見の変質と望月記者などへの質問制限
・森友加計問題、文書改竄と廃棄。改竄を命じられた赤木さんの自殺、人命の犠牲、声を上げた告発者への徹底した報復
・桜を見る会などの政権私物化
・報道の自由、共謀罪、慰安婦問題などに関する国連人権勧告に対する敵視
・慰安婦問題をはじめ戦時中の人権侵害に対する歴史修正、これに抗する良心的な研究者市民社会等に対する徹底したバッシング
・辺野古基地建設強行 翁長知事をストレスで死に追いやる沖縄県への不当な対応、沖縄差別
・最高裁、内閣法制局長官、検察官人事への官邸の介入
・2度の消費税引き上げ
・自民党政治家による生活保護バッシングの容認
・自民党政治家によるLGBT差別、伊藤詩織さんと#Metoo への攻撃、科研費攻撃、慰安婦問題に関わる市民団体への攻撃その他ヘイト発言の容認擁護
・嫌韓、ヘイトスピーチ、排外主義の横行、ネトウヨの台頭
列挙することで、私たちが何に耐えてきたかがわかる
歴史の針が取り戻せない問題もあるけれど、二度と繰り返してはならないことがある。
権力者が反対派は容赦なく弾圧し、都合の悪いことは歴史修正、改竄することが容認され、弱いもの、従わない者、異質な者はいじめて良いと言う空気が社会を汚染した。
私自身も個人的な被害を被ったが、もっと露骨にターゲットにされたり巻き込まれた結果、人命を奪われた人もいる。精神的に追い詰められ、人生を狂わされた人はどれだけいたことだろうか。
今の延長線上に政治が続くことは許されないと思う。
ポスト安倍は？という話が始まっているけれど、自民党内部の争いであってはいけない。私たちがどんな社会を取り戻したいのか、再建したいのかに密接に関わる。
長期的な精神的ショック（多くの人が無自覚に耐えてきたと思う）から自分を回復し、癒し、ちょっと休んで、そしてまともな社会を作っていきましょう。
取り戻したいこと
私個人としてはこんなことかな。みなさんはいかがですか？
☆声を上げる自由 恐れることなく不正に声を上げられる自由
☆委縮から自由な、本当の報道の自由
☆不正は正されなければならないという当たり前のこと
☆憲法に基づく政治
☆説明責任、歴史を修正せず、政治が何をしたのか、記録し、記録を消去、改ざんしない、検証可能な健全な政治
☆消費税5%以下
☆本当にリラックスして日々を過ごし、夜も眠れる日常。
☆平和な国であること
☆国際社会に開かれたゆとりのある社会
☆弱者(誰もがなりうる)へのやさしさやいたわりを大切にする社会
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