あのロゴを徹底解剖してみた
早速ですが、あのロゴ決まりましたね。
そうです。大阪・関西万博のロゴです。
発表されですぐはTwitterがこのロゴの話で持ちきりでしたね。
キャラメルポックコーンと遊ばれ、いろんなクリエイターがこのロゴを使って作品を作っていました。
このロゴ賛否両論あるかと思いますが、結果的に多数の人から愛されるロゴになったと思っています。
今日はそんな話題のロゴをデザイナー視点で徹底解剖していこうと思います!
解剖していく前に...
ご存知かと思いますが、万博のロゴは公募形式で募集され、最終に残ったのがこの5つのロゴ。
この5つの中でも決まったロゴは異彩を放っています。
カオスみがヤバイ...
しかし、ロゴとしてはかなり成立したロゴなのです。
このロゴは5案の中で唯一の2D(フラット)デザインです。
フラットデザインはデジタル、紙媒体問わず汎用性の高いデザインです。
規模の大きいイベントや企業、商品には汎用性の高いデザインは必須です。
そして2Dが故のモノクロで出してもアイデンティティが失われないデザインであること。
汎用性とモノクロ表示はロゴの基本的なことであり、デザインする時には必ず意識してデザインしていきます。
それが5つの中でもうまく出来ていると思います。
ちなみにコンセプトは...
自由に、有機的に、発展的に、
という想いを忠実に再現したロゴになっていると思います。
このロゴを徹底解剖していきます。
前置きが長くなってしまいましたが、ここからこのロゴの何がすごいのか、何故こんなに話題になったのかを徹底解剖していこうと思います。
POINT.01 キャラクターの様なデザイン
このロゴ、ロゴというよりかはキャラクターデザインに近いモノを感じました。
僕らが普段ロゴと言って連想するものはシンプルでシンボリックなデザインだと思います。
しかしこのロゴはロゴにしてはかなり複雑な構成になっています。
故に僕は万博のイメージキャラクターを見ている様な気持ちになりました。
しかし、キャラクターの様なロゴにしたことが愛されるロゴになったのだと考えました。
日本は昔からキャラクター愛国です。
上記の様な有名なキャラクターは老若男女問わず愛されてきました。
それがロゴとしてではなく、キャラクターとして愛されるロゴになったのだと思います。
POINT.02 不規則なデザイン
先程もお話ししましたがロゴは基本シンプルでシンボリックなデザインを心がけます。
理由はユーザーがパッと見てロゴを認識できることと後にも出てくる汎用性を重視するからです。
シンプルなデザインなほど汎用性が高く様々なコンテンツに展開がしやすいです。
しかしこの万博のロゴはとてもシンプルとは言い難いデザインになっています。
ですが汎用性がない訳ではありません。(詳しく後ほどお話しします。)
よく見ると正円だけでなく楕円も使ってロゴを構成しているんですね。
楕円を使っていることを知ったときに僕は驚きました。笑
ここを楕円にする勇気は僕にはありません...(ロゴが複雑になるし、バランスをとるのが難しくなってしまうからです。)
けど今回のロゴはこの不規則で不安定なデザインがいいんだろうなと感じました。
コンセプトにもあった、自由に、有機的に、発展的に、という言葉を楕円を使うことで今にも動き出しそうな有機的なデザインに仕上げていると思いました。
POINT.03 展開のしやすさ
先程も少し書きましたがロゴは基本様々な展開を見越して汎用性の高いデザインにします。
例えばカラーで展開したり、ロゴをパターン化して展開したりします。
分解したり、色抽出することで、ポスターやWEBなどコンテンツに展開して統一感を出します。
しかしこのロゴ、
ロゴ自体の汎用性は正直あまり高くはないと考えています。(複雑なので)
しかしこれだけインパクトあるデザインにしていると、このままポスターやWEBに使用することができます。
極端な話、このロゴ以外色のないモノクロのデザインで構成して小さくこのロゴを入れるだけで、統一感のあるコンテンツが出来てしまうのです。
ある意味汎用性高い...
まとめ
やってることが規格外で僕のロゴに対する固定概念をガラッと覆されました。
これがもし愛知の万博だったり、大阪以外の場所で開催される万博だったら、こんなロゴは生まれなかっただろうし、仮に生まれたとしてもかなり批判されてしまってたんだろなーと感じます。
このロゴを見て大阪で万博が開催されて良かったと思いましたし、
今後のロゴ展開もそうですが、万博がどうなっていくのかは注目ですね。
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カタリ部とは
大学からの友人2人と僕で始まった企画。
デザインを中心とした知識を10分間のプレゼンの中で伝え、継承していくことを目的に週に一回のプレゼンとnote投稿をしております。
過去の投稿は下記にまとめてありますので、是非ご覧ください!
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