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野垂れ死に 鴉がつつく 癜人
夜空に埋めた 義眼が光る
秘匿の時間 伝染病

乾坤に 鴉の唄と 誅
円らな月に 黒点一つ
のぞきからくり 愚者の群

人煩い 鴉が喚く 瘋癲鬼
夜空に埋めた 義眼が光る
プラネタリウム 赤い星

怪説

瘋癲と書いて「ふうてん」と読む。
瘋癲とは精神状態が正常でない事を指す言葉であり、当時この曲はTwitterにて台詞を募集し、僕がその言葉を紡いだ演劇作品「密室のテキスト」にて、言葉の感染症の一つとして公開された。この演劇作品「密室のテキスト」には「白」と「黒」の2パターンの演出があり、「白」と「黒」の照明の演出がまるで正反対であり、「黒」は殆ど暗転か深い青みの灯のみで演劇部分が展開されており、後の観劇アンケートでは「白・黒共に鑑賞したが、黒公演が白公演と違って、役者の息遣い等の細かい音の聞こえ方、スモークの匂いを感じ取れたりして面白かった」と云ったモノが多数あり、闇の世界は深いものなんだと再確認出来た次第である。

ストロベリーの演劇作品の劇中歌は2パターンあって、「切断ダリア」や「臓物にジグソウ」「アニマアニムス」のようなバンドサウンドに詩を乗せた物と、この瘋癲唱歌のようにどこか昔歌ったような童歌、童謡を思わせる物とあり、後者のスタイルは主に僕が担っている事が多い。
「切断ダリア」のMV冒頭に流れる鍵盤部分も実は歌詞があり、演劇作品「家庭の異學」の劇中歌であり、タイトルも同様である。こちらはまた後日発表するとして。因みにこの影像にも映っている造形物(よくスーパーマ〇オのパックンフラワー?と言われるがコレは苺の化物が言葉を発している、と捉えてもらえたら)は僕がやっているアンテナショップ「秘密倶楽部アニマアニムス」の店内に今は飾られている。

後に、この瘋癲唱歌は僕と飴彩とで活動している瀉葬文幻庫の演目に於いて物語の導入部(入場)にも使われるようになった。瀉葬バージョンの瘋癲唱歌は又違った感じでアレンジしたものを僕が作っているので、そちらは又別の形で発表したいと思っている。

2011年
作詩・作曲/宮悪 戦車



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