神様を預かります㊶ (100神様付き)

神様を預かります㊶ (100神様付き)

今日は、だいぶ進んでいる本編の物語を公開します。

 女子と男子を会わせるのはきっと面白い。一回りとちょっとしか齢は違わないのにもう理解できない。話せることはお説教か知恵とかそんなものでだれも喜ばない。
「君たちの事がちっとも理解できないよ」
 口の達者な小柄女子に話しかけた。
「理解してもらおうなんて思っていないよ。むしろ気持ち悪い」
 想定通りの反応だね。さすが小柄女子。ちょっと嬉しい。
「女子に召喚状が届いているけどどうする?」
「召喚状? 誰から?」
「今は秘密。どう? 受ける?」
 どうよ、怖いだろう。大人の僕でも怖かったからな。小柄女子は考えている。
「女子にってどういうこと?」
 返しが適切だなこの女子は。
「君たちの事を見かけたんだと思うよ。なんだこの女子はと思ったんだよきっと。男子だからね」
「男子なの?」
 怪訝な顔をしたけど、メラメラと目に炎が灯る。
「いいよ」
 さて次は男子だ。あの二人しかいないから断られた元も子もない。学校を見張って帰り道声をかけた。
「やあ、蒼い龍はその後どうしている?」
 背の高い方はあからさまに気にも留めていないよ、とそんな感じで、背の低い方は鬱陶しいと敵意を持って立ち止まった。
「あんな酷いことをされたらどうなるか心配だよ」
「二の矢が無ければそのうち忘れるよ」
「君たちに召喚状が届いているけどどうする」
 二人は一斉に緊張した。召喚状は滅多に耳にしないけど、耳にさっと入る。脳に一直線の言葉は珍しい。
「どう? どうする? 受ける?」
 二人は顔を見合わせ意味を知ろうとしている。誰が? 目的は? なぜ俺たち? 蒼い龍? 
「女子からだよ。君たちの事を見かけたんだと思う」
「女子?」
 急に、馬鹿馬鹿しいと、体が砕けてしまった。
「まさか逃げないよね。ディベートだよ。真剣勝負だよ、まさか怖気づかないよね」
 ふん。相手にするのはよそう、とあからさまだ。
「相手は相当手ごわいよ、逃げたほうが良いかもね。君たちの人生が木っ端みじんに壊されるかもしれないしね。ただ相手は女子だからね。逃げたって伝説になるかもね」
 ぎゅっと奥歯を噛んだ。良い感じ。
「伝説にはなりたくないだろ。蒼い龍に教えちゃおうかな」
 目に怒りが灯る。良い感じ。
「可愛いよ」
「可愛い?」
「JKだからね。JKはみんな可愛いよ。で、どうなの?」
 いいさ。OK。二つの口が返事した。

41.ふりまわす神様
 あの子もあの男も腹が立つ、振り回されるこっちの身にもなれ、もっとも原因ははっきりしている、言うことを聞いてやるからだ、あれこれ考えてやるからだ。 『良い性格じゃないか』 そうだけどなんか不公平だから怒ってんの。 『じゃ逆やったら』  逆にならないから怒ってんの。 『じゃ聞いてやらなければ』  何とかなるみたいで腹が立つの。 『世話焼きなんだね』 違う全然違う。 『じゃなんにもしてあげない無言の行をしたら』 なにそれ。 『見ざる、聞かざるだよ』  そんなのもうやったよ。  『じゃ避ける・離れるにしたら』  気になっちゃう。 『やはり世話を焼くのがスキなんだよ』  チガウ!  『じゃ振り回されるのがスキなんだ』  チガウ!  『じゃその都度、イチ神様ポイ、ニ神様ポイ、サン神様ポイって捨ててもらうしかないね』  良いの捨てても。 『捨てちゃえ、捨てちゃえ、私を捨てると気楽で自由な時間が増えるから楽しんで、心がスーと晴れるよ』 そうだねえ、それはそう思うよ。 『私を相手の顔に張り付けて、飛んでけーとかボケナスーとかあさって来いとか投げつけて捨てるとさらに効果的だよ』  わかった、やってみる、ありがとね神様。

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ヘッダーの猫はレジャー先で見かけた野良猫です。 ハートマークの中にハートマークのあるパッチワーク猫です。 満期出所者、僕が彼女で彼女は奴隷、 国立桃海幼稚園、放浪婆さん、モルディヴの指輪、死刑執行人、幼い。『しなせや』連載開始