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バーチャルインターンシップ in バーチャルキャスト VCIデバッグボクシング3時間1本勝負

就活においては初とされるVR空間上でのインターンシップに行ってきました。

会社説明会やオープンキャンパスがVR空間上で開催される昨今、インフィニットループ社ではバーチャルキャスト上でインターンを行っているということで私も参加してきました。

参加にはエントリー申請とバーチャルキャストを利用できる環境(VR機器の導入とそれに耐えうるハイスペックPC)が必要とのことで、急遽準備しました。

公開されている実際の中継映像はこちら。

ざっくり内容を説明すると、

インフィニットループ社側で用意されてあるVCIコンテンツをLuaスクリプトで加工して別の機能を持ったものに加工しよう!

と、そのような内容でした。


インターンシップ中はslackで連絡を取っていました。バーチャルキャスト内での画面共有が完全ではない(Windows 10 proでないとうまくいかない)、また複数人同時の対応という面ではslackでの導線とVCでの導線に分けてあったのは結果的に正解でしたかも...

環境によって音が出なかったり(firefoxブラウザ)、画面共有がうまくいかなかったり(ios版)...

(私は普段firefoxを常用していますが、iphoneアプリとWindowsアプリを新規にインストールして何とかした次第...。なお推奨ブラウザはgoogle chromeなので近いうちに全部移行してしまおうかなって考えています。STYLYもchromeでしか完全動作しないし...)


さて。

バーチャルインターンシップを受けるにあたり、おの副社長(リアルなアバターの方)から重要な注意点を頂きました。

VCIの力試しとして来ているのなら何の成果も得られないだろう。私たちが重視するのはコミュニケーション、それも業務的な意味でのコミュニケーションであり、「分からない」と思ったときに素直に「分からないところがある」と我々に伝えられるような、そんなものを見るようにしている。

概ね上記のような発言をしていましたね。動画内に残っているかもしれません。


私は3Dデザイナ希望で、それこそVCIスクリプトは公式Wikiのチュートリアルをかじった程度の知識しかありません。3Dオブジェクトに音楽を付加するとかエフェクトを取り付けるとか、そんなことをふんわりと理解してるくらい。

上記チュートリアルを自前の環境でリプレイし、似たような挙動を確認したところまでしました(完全再現したわけではないです)。


インターンシップ中のことです。私は渡されたVCIモデルを確認しチュートリアルのスクリプトを改変してなんとかできないか?と考えました。成果発表の動画を見ると分かりますが、あれはチュートリアルモデルの

「スイカのモデルと棒のモデルの当たり判定を接触させたときに割れたスイカのモデルをスイカのモデルと入れ替える」というスクリプトを

「網と虫Aの当たり判定をを接触させたときに虫Aのモデルと虫Bのモデルと入れ替える」というものに書き換えたものになります。

実際は簡単にコピペ置換できるものではないですが、平易に説明するとそんな感じ。


デバッグ時の内容を端々説明しますと、

チュートリアル用VCIはローカル表示(自分にだけしか変化が見えない)で構成されていますがコンパイルしたときの実挙動では自分一人のみ映っているか確認できない

など、一人ではどうしようもないものや論理エラー(バグは無いが想定した挙動ではない状態)、単に経験不足からくる行き詰まり(俗にいう「完全に理解した」状態)、などなどにより白旗上げて「分からない」を発信していました。

もし私がVCIそこそこ分かる人であったのなら、白旗上げて「分からない」を発信するタイミングはもっと遅れたことでしょう。

VCI白帯だったからこそ「分からない」を伝える時間が早かっただけで、黒帯でしたら時間全部一人で何とかしようとしていたかもしれません。

いえ、気づけるだけ及第点?


他の参加者さんがどのようなデバッグ経路を辿ったのか、私は認知していません。認知するほどの余裕なんて無かったですし。



かくして、バーチャルインターンシップは終わりました。選択肢は多種ありますが、VR空間上でのインターンシップはアバターでのコミュニケーション込みというのもありますが、対人的なプレッシャーが少なくストレスが少ない環境で作業できる、という利点はあるように感じますね。

「環境が変わった」ということ、「接続元(概ね自宅)の変化量の少ない環境」と「VR空間、オフィスと繋がった環境」を行き来することでリラックスとシリアスを分断しやすいという利点がありました。

休む時に完全に休み、稼働するときに完全に稼働できる。

また、コミュニケートの起点がslackとバーチャルキャストの二点に絞られたことも利点でした。

集中力が阻害されることは単純に仕事効率に影響します。現VRHMDの視野角(oculus questは100°)が影響しているのかはわかりませんが、

slackによるチャットメッセージ(PC画面から視界を外さずに済む)、

バーチャルキャスト内によるコミュニケート(デスク等の障害物が一切無いため、正面に回ってコミュが取れる)

等が集中を保っていられた要因かもしれません。背中側から声をかけられる事って、知った方でもびっくりしますよね。


私見をまとめます

VR内であっても業務的コミュニケーションは必須

チャットシステムとの相性は良い

チャットシステムを使用する際はプラットフォームまで指定しておく必要がある

VRリモートワークの可能性はある


...、問題は、

VRそのものの一層な普及が必要

なことですかね...。離れていても一緒に作業している「実感」がVR空間上にあるので、その言語化しにくい部分を体感・認知する人が増えたらなって、そう思います。


後記

バーチャルインターンシップ内で使用したアバターです。VRM形式で購入することもできますよ。


また、バーチャルインターンシップで検索するとインフィニットループ社の記事より上に出てくるものがあると思うんですけど...、あれは何と呼べばいいのでしょう...?

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