【砲丸投】グライド投法から回転投法へ

いざ、書いていこうとすると何から書いていくか、順番とか展開とか考えてしまって、書けずにいましたが、考えるのをやめて書きたいものから書いていくことにしました。

早速、自分の競技のこと、陸上競技砲丸投げについて、投法の変更をしたきっかけなどを書いていこうと思います。(以下、自己解釈のため参考程度にお願いします。)

・砲丸投げの投法

砲丸投げは、グライド投法 回転投法 の2種類の投法があります。
グライド投法・・・砲丸が直線的な軌道で投げられる
回転投法  ・・・遠心力を用いて、砲丸の軌道が回転し投げられる
体の動き自体も、グライドは直線的、回転投法は回転的なものとなっています。

詳しくは、指導書や論文での確認をお願いします。

・グライドから回転へ変えた時期ときっかけ

中学1〜2の春       ステップ投げ   アップシューズ
中学2夏〜大学1/10月  グライド投法   スローイングシューズ
大学1/11月〜大学4    回転投法     スローイングシューズ

という感じで投げ方に合わせて、シューズも変えました。
 ステップからのグライドに関しては、特に自分の意思と言うよりかは、砲丸投げをするにあたって必須条件的な感じで、11m99を投げた試合の次の日に先生に言われて変えました。グライドに変えて3ヶ月くらいでステップの記録を抜いたような気がします。
 グライドからの回転は、大学の先輩から回転の話を聞いていくうちに挑戦をしてみたくなって変えました。なんで11月から?って感じですが、関東インカレ後すぐにハンドボールの授業で左膝の内側を怪我をして、日本インカレ1ヶ月前くらいから持病の椎間板ヘルニアが最悪の状況になり、体の回復とシーズンを考えて11月ということになりました(勝手に自分で決めただけです)。

ざっと、投げ方の変遷はこんな感じですが、回転投げに変えるにあたって、私にはメリットの部分が大きかったように感じます。

・回転投法のメリット

(先にも書きましたが、あくまで自己解釈のため参考程度にしてください。)

私にとっての回転投法のメリット
・身長が低い人が大きい人と対等に戦える武器になる
・立ち投げからの記録が、グライドでは+2m、回転では+4mと夢がある
・海外選手で膝を怪我した人が回転に変えたという話を聞いた
・ヘルニア持ちの自分にとって、腰への負担が軽減された
・日本女子では回転で活躍した人がいなかったから自分が先駆者になれる!

その他
・大学生で何かに挑戦したいと思っていた
・大学4年間なら不器用な自分でもどうにかなりそう

最近では、世界選手権の女子砲丸投げで回転の選手が2、3人ほど入賞していましたが、それまでは女子は世界でもグライド、男子でやっと回転投げが流行してきたというイメージです。

 私には幸運なことに、基礎の基礎から面倒を見てくださった先輩やグライドから回転投法に変えた最強の指導者、いくらでも投げられる環境など挑戦するには最高だったため、挑戦しない理由が無かったです。

じゃあ、次はデメリットについて。

・回転投法のデメリット

自分の経験を踏まえたデメリットと一般的なデメリット
・不器用にはめちゃくちゃ大変
・指導者できる人が日本にわずかしかいない
・指導教本の型が少ない(練習方法やドリルなど)
・始めたばかりの時は右抜けが多く事故になりかねない
・技術的要素が強い
・変えることへの不安

と、ずらずらと並べましたが、解決策はあります。やりたいのにやれない環境ほどもったいないことはありませんし、顧問から回転にしないかと誘われなければ、やってはいけないということもありません。
 私は大学生から始めましたが、早く始めるに越したことはないです!中学・高校から始めた回転の選手もわずかだと思うので、やってみるのも面白いと思います。海外ではすでに混成競技の選手でさえも回転投法へシフトしている選手がいるくらいです。

・回転投法に変えるにあたって

 デメリットにも書きましたが、 回転投法に変えることへの不安 というものが実際ありました。変える前にどうしようという不安というよりかは、変えてしばらく時間が経ち、記録に繋がらないもどかしさを感じ始めたとき、回転投げに変えた自分は正解だったのか という自問自答の日々は多かったです。

 実際、現役中の時も回転を始めたはいいもののグライドの記録を越すことができず、結局回転投法では試合にならないからグライドで出る、やっぱり回転投法をやめてグライドに戻す、という人を見たり聞いたりしました。

 そこで自分の中で1つだけルールを決めていました。

何がなんでも回転を始めたその日からグライドでは絶対試合に出ない 

 試合で3本ファールしようが、インカレで学校の名前背負いながらも不甲斐ない試合になろうが、結果が出ずに苦しい時期が長く続こうが、それだけは自分の中で決めていました。グライドに逃げるのは自分を裏切ることで、自分を信じきれていないこと、中途半端なことはしないという思いがありました。
 なんで、そんなに回転への意思が強いものになったかは覚えてないですが、自分がまた全国の試合で活躍できるようになるための最大の賭けでした。

 私が回転投げで記録が安定し出したのは、大学4年シーズンなので2年半程かかりました。それまでは、たまたま1本引っかかった記録が年に1〜2回出たくらいです。練習でもうまくいかずイライラすることもありましたし、1人でひたすら黙々とドリルや投げをしたり、先輩や先生に見ていただいたり、基礎体力づくりを徹底したりと、記録を伸ばすにあたっていろんなアプローチをしてきました。

 とりあえず、回転投げを始めるにあたって大事なのは、私自身も先生からよく言われていた『 辛抱すること 』だと思います。始める前から辛いこと覚悟でやれって感じではないですが、いいことより辛くて苦しい時期がある上で成り立つものがあり、記録につながったと思っています。私の場合、周りの先輩や同期、先生に恵まれたこともあり、なんとかやり抜くことができました。

結果的に、私は回転投げでグライドのPB+1mを投げれたこともあり、変えてよかったと思っています。


一個人の経験談ですが、回転投げに挑戦してみようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
質問等ありましたら、コメントしてください。


おわり

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