河合塾夏期講習『共通テスト対策古文』設問解説

第三講『古今著聞集』『撰集抄』

問1標準 ①女御が「果物を贈った」は✖。②「祈ってもらおうと」は✖。③女御が「やつれてしまっていた」は✖。④正解。⑤女御は「平癒」しているので「最後」は✖。

問2標準(ア)基本古語「ところせし」は物理的に「窮屈で・いっぱいだ」心理的に「気づまりだ」などの意味がある。(イ)基本古語「ゆかし」は「心ひかれる」「見たい・聞きたい・知りたい・行きたい」などの意味がある。よって、②に。

問3標準 Aの和歌は「漏らぬ岩屋も袖は濡れけり」は文章Ⅰで和歌の直前に「(白米が)大略残るものなかりけり。」とあることを踏まえるとよい。傍線部Cは直前に

今さら昔も恋しく、そのあともしのばしく思ひ給ひければ

がヒントになる。①「食べるものにも事欠く」「師を恋しがって」ともに正解。②「雨風を防ぐこともできない」は「岩屋」では✖。③「完成させられられなかった歌」「完成させた」は✖。④「満足」「不幸・・・誤解した」は✖。⑤「修行の生活が・・・納得した」は✖。

問4標準 「主」は「行尊」、「手跡」は卒塔婆に残された行尊の「草の庵」の和歌。①「行い」は✖。②「業績」は✖。③「地獄に落ちる者」は内容として✖。④「供養された者は・・・」は内容として✖。⑤正解。

問5標準 「そのおそれ」とは

つたなき身にしてことばも姿も足らはぬ大和ことばを書き添へらんこと、そしり多かるべき上

とあることから、「歌を書き添えること」である。①「僧を讃える歌」は✖。②「和歌の傍らに・・・書き残すこと」は正解。③「書き伝える」は✖。④「月並みな賛辞」は✖。⑤「落書き」は✖。

問6難 ①「そのようなことはない」は✖。②「そのようなことはない」は✖。③「説話の語り手みづからが登場」は、p26・-6「見しに」のように「し」という直接経験の過去の助動詞「き」が見られるので正解。④「そのようなことはない」とあるが、行尊の心情は語られていない。⑤「修行に出でられ」「行はるる」と「られ」「るる」と尊敬の助動詞があるので、「そのようなことはない」は✖。

以上

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