同志社大学古文の記述問題の研究
同志社の国語の合格点確保には記述問題の研究が欠かせない。過去問題を通して、得点できる答案とは、どのようなものか分析したい。
20年2/7社会・やや難 傍線部「君も臣も東夷兵難のおそれ、太子の御知恵やんごとなくましますことをたつとみたてまつりたまふ。」の「太子の御知恵やんごとなくまします」とはどのようなことを受けて言っているのか、具体的に答えよ。
【分析】難 「どのようなことを」「受けて」だから、傍線部の説明ではない。「太子の御知恵やんごとなくまします」と人々評した「太子の行為やありかた」を具体的に説明したい。本文全体を視野に入れて「鬼神」「星」「禁忌の歌」「一定東方・・・」ということに関する「知恵」≠「知識」を太子が備えていたことをまとめたい。
【解答例】 禁忌の歌をうたう鬼神は兵乱を告げる星だと太子が説明したこと。30字
【ポイント】 傍線に続く、「この君は・・・天の変化・・・天文地理冥道までもよくきはめてあきらかに・・・」とある文脈から、傍線部は八島という人物が見た鬼神の意味するところを太子が見事に説明した「知恵」に対する賞賛なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?