ネット大喜利ある程度以上長い回答置き場

ある程度以上長い回答を置いていきます 適宜更新 自分のメモ用でもある 修行のためでもある


お題 画像で一言

上品な車掌の放送をかき消すグオオという轟音に窓を開けると、空飛ぶ土鍋が客車を追い抜いてレールの先へと消えていった。「秋がたった今終わったのだ」「数分後には初雪が街を騒がすだろう」 昆布ダシ香る冷気に吹かれながら、我々は悟った。

遊び場大喜利 第2回

お題 画像で一言

「トイレ貸してほしい?そうかいボウヤ、どこで聞いたか知らないけどね、私はきっちり任務をこなすよ。

老いた枯れたと 人は言うけど
いくつになっても 女は女
咲く花見れば 笑顔になるし
いい男には 心がうずく
かつてのイケメン 今は老いぼれ
あんなに愛した 旦那のことも
今となっては 置物扱い
炊事に洗濯 掃除はするが
そこに愛など ありゃしない
旦那の会話に 返事もせずに
ババア一人で ショットガン磨き
街に蔓延る 悪人どもに
照準合わせて 引き金を引く
そうだよボウヤ 私が噂の
「デスババア」 トメ子・キャサリン

で、だれを殺して欲しいんだい?え?ホントにトイレ貸してほしいだけ?いいよ」

遊び場大喜利 第35回


お題 逮捕された犯人は「カッとなってやった」「相手は誰でも良かった」「○○」と供述しており、捜査当局は混乱を極めている模様です
(穴埋め・文字数自由)

逮捕された犯人は「カッとなってやった」「相手は誰でも良かった」「「雨が降ってきたな」」「「「私は水に濡れると分裂するんだ」」」と言いながら3体に分裂し、それぞれの分裂体は「私が犯人です」「私が犯人です」「私はmiwaです」と主張しています。犯人を名乗る2人の分裂体は「凶器は用水路に捨てた」と主張していますが、miwaを名乗る分裂体は「みんな盛り上がってる~~~?!?!いや~、今日は武道館ライブにお越しいただきありがとうございます!皆さんの熱気がステージ上まで伝わってきて、私も汗かいちゃいました」「「汗…汗!?ダメ、私も分裂しちゃう!!」」と言いながら再び分裂しました。新しく出現した分裂体はそれぞれ「私はマナカナのマナです」「私もマナカナのマナです」と供述しており、捜査当局は混乱を極めている模様です

遊び場大喜利 第39回


お題 牛だらけのプロ野球リーグ「モ・リーグ」では普段こんな試合が行われている

平凡な内野ゴロが牧場の斜面に到達し、緩やかな下り坂をゆっくりと加速しながらどこまでも転がっていく。牛達は小さくなる白球を目で追いかけるが、それが丘の陰に隠れる頃には野球のことなどすっかり忘れ、足元に生えている草を前歯で噛みちぎっては胃に送り、再び口に戻しては石臼のような奥歯でモチャモチャとすり潰している。これが反芻であり、牧場に流れる時間は牛の歩みのように遅い。気づけばもう夕方で、引き伸ばされたバッターの影法師が一塁に達している。

午後7時になりました。この時間はニュースをお伝えする予定でしたが、今日は昨日と何ら変わらず、特段お伝えすべきことはございません。一部地域を除きまして、引き続き野球中継をお楽しみください。

遊び場大喜利 第49回


お題 デブが作ったデブのための演歌「肥満岬」の歌詞

「さよなら」とだけ 書き置きをして
消えたあなたと 残った私
瞼(まぶた)の裏に あなたの顔が
チラつき チラつき チラシ寿司

出汁(だし)が決め手の あなたの肉じゃが
思い出しては おなかがすいて
真似したみたけど この味じゃないわ
食べては 泣いては また食べる

こんなに悲しい 思いをするなら
二度と恋など しないわよ
生牡蠣(なまがき)食べて お腹壊して
トラウマなるのと 同じこと

失恋ストレス やけ飲みやけ食い
こぼれる涙が 脂肪に変わる
頭一つ分 背が高いあなたより
南瓜(かぼちゃ)四つ分 重くなっていた

悲しみに打ち勝つためには
まずは脂肪を落とさねば
ジョギングがてら 海へと走る
休み休みたどり着いた肥満岬の
海に映った夕焼けが あなたがくれたマフラーの色

俄(にわか)に荒れ海 打ち付ける白波
頬をつたい落ちる雫(しずく) 潮汁(うしおじる)
誰か私の背中を押して 崖の下へと突き落としてよ
死にたくても 死ねないのよ
だって
デブは水に浮くから

肥満岬の 眼下に漂う
私と同じ 失恋デブの群れ
みんな死にたくて みんな死ねない
なんせ
デブは水に浮くから

比重の関係で
海はさらに浮きやすいから

遊び場大喜利 第50回


お題 成績よりもその破天荒な姿がファンに人気の競走馬「モノスゴインパクト」
その印象を決定付けた伝説のレースについて何か教えて下さい

4本の脚にそれぞれ「ぬ」「る」「ぽ」「ガッ」の形をした蹄鉄を着けて走ったら、コースに
ぬるぽガッぬるぽガッぬるぽガッぬるぽガッぬるぽガッぬるぽガッぬるぽガッぬぽガッぽガッぽぽガッぽぽガッガッぽぽガッガッぽぽガッガッぽぽガッガッぽぽガッガッぽぽガッガッ
という足跡が残っていて、どうやら途中から2本脚でスキップしていたらしい

遊び場大喜利 第61回


お題 画像で一言

「9回裏3-0 ツーアウトランナー満塁
ピッチャーは今大会最年少のマンタイプS10451 バッターは代わって4番の三谷、甲子園決勝戦はアルミヶ丘高校vs人類高校をお送りしております。」

なんだこのラーメンは メンマで完全に覆われているじゃないか そんなものに食欲はわかないのだが

「人類高校としてはどうすれば良いでしょうか、解説のギガアシモさん」
「そうですね、マンタイプSシリーズは地球上の人間の数を12人にまで減らした殺戮兵器ですからね、いくら監督が人類軍最強の将軍だとはいえ高校生9人が相手するのは厳しいんじゃないかと思います」
「となるとやはりなすすべ無しと」
「しかしね、マンタイプS10451はここまでこの試合で10回のフォアボールを出すなど制球に不安があります。運さえ良ければ人類高校にもまだチャンスはあるかと」

俺はラーメンを食いに来たんだ、メンマを食いに来たわけじゃないぞ ふざけやがって

「10451が1球目を投げました ストライク 球速は1200?q/hのストレートです」
「ギリギリ音速を超えていませんね 肩部ジョイントに緩みがでているのでしょうか」
「三谷泣いています 男泣きです」
「2球目 ストライク 95km/hのチェンジアップです」
「緩急がすごいですね 三谷も泣いています」
「さあ人類高校一気に追い込まれました 苦しい展開となりましたがギガアシモさんどうでしょう」
「まあ人間の限界なんじゃないですかね、ここまでよく頑張ったと思いますよ」

おいオヤジ、なんだこのふざけたメンマは お前の店では客にラーメンを食わせないのか?は?おい何だその態度は?

「ここでたまらず人類高校タイムアウトです みんな泣いてますね。解説のギガアシモさん」
「そりゃ人類にしたら泣きたくなるんじゃないですかね、この試合で人類が負けたら衛星コロニーも全て破壊されるという約束なので。我々ロボットからしたら他人事、いやヒトごとですが、当事者からしたらたまったもんじゃないでしょう」
「ここで無情にもタイムアウト終了、次がヒトという種の長い長い歴史において最後の打席になるかもしれません」

あ?文句あるなら食うな?ああそうしてもらうね、こんなメンマだらけのラーメン誰が食うってんだ。オラッ!全部ぶちまけてやったぜ、気味がいいや 床はてめえで掃除しろよクソジジイ じゃあな

「さあ10451が最後の1球を放ろうとしています。三谷は泣いていますね」
「そうですね、今度のピッチングはストレートなのか、チェンジアップなのか、彼の脳では予測できないでしょう」
「さあ10451 ゆっくりとモーションに入って… 投げああっと!! なんでしょうこれは、空から巨大な何かが降ってきました!10451はその下敷きになって破壊されたようです!!」
「これはメンマですね それも巨大なメンマです」
「なんということでしょう!球場に次々とメンマが、いや世界中に次々とメンマが降り注いでいます!!」
「ブルペンに待機していた抑えのピッチャーたちも破壊されたようですね」
「この場合試合はどのようになるのでしょうか、ギガアシモさん」
「銀河野球規則第10条22項より、『災害によって全てのピッチャーが再起不能になった場合、それ以降の投球は全てフォアボールとして扱う』 つまり人類高校の勝利です」
「この試合、なんと人類高校が勝利、人類の勝利です!突然の巨大メンマというアクシデントから、人類高校は一縷の望みをその手に収めました!!!」
「これは人類史にもロボット史にも残る劇的な一戦になりましたよ 今後の人間の悪あがきにも期待ですね」

人類高校が勝利したとのニュースによって、残存するすべての人間、つまり衛星コロニー上にいる493人と地球上にいる12人は大いに喜んだ。これがたとえ束の間の勝利だとしても、人類は暇を持て余したマザーコンピューターの戯れによって生かされているだけだとしても、この勝利は生き延びている人々の心に一筋の光を与えたのだ。脳以外冬眠している衛星コロニー上の493人は仮想空間上で笑顔のスタンプを送信しあい、人類高校野球部員達は監督である将軍を中心に10人で抱き合い、残りの地球住民、つまりモンゴルの草原に隠遁しているニックとジェニファーは、ラジオから聞こえてくる勝利の事実に何度も何度も飛び跳ねて喜び、その後テントすれすれに降ってきた巨大メンマの方に目をやって、また何週間か食いつなげると安堵したのだった。

第6回 半喜利 予選1回戦


お題 画像で一言

は~、何よアイツ、偉そうにしちゃって。ほんとムカつくんだから。
って違う違う、まずは自己紹介よね。ボンジュールムシュー、私は佐野パリ子。白人へのルサンチマンを拗らせたせいで外国人どころか人類を嫌いになってしまったパティシエのパパと、25年間マカロンだけを食べ続けているせいで皮膚の構造がアルマジロに近づいているママの間に生まれた、フランスに憧れパリに恋して育った23歳の大学院生!いろんなバイトでコツコツお金を貯めて、つい今朝、長年の夢だったフランス移住を達成したの!天にも昇る気持ちを抱えながら住民登録のためパリ市庁舎に来てるわけだけど、そこでちょっとしたトラブルがあって今怒ってたってわけ。この気持ちで一句詠むとすると「やんなっちゃう!お役所対応 プンスカプン」って感じかな。
さっき何があったか説明するね。ルンルン気分で市役所に入って、転居届の窓口に専用の用紙を提出したらいきなり「「「「ハンコをお願いします!!」」」」ってものすっごい大声で言われたの。そんな大声出してどうするの、やまびこやるんじゃないんだから。私は心の中で「大声で 鼓膜ちぎれるわい やまびこかい」ってツッコミ一句を詠んで、ちょっと字余りだったかなってオチャメな顔なんかしたりして(笑)。そして私は「拇印でお願いします」って言いながら右手の親指を朱肉に押し付けたの。この話を聞いたみんなは「おいおい、住民登録に拇印なんておかしいだろ!」って風流の欠片もないツッコミをしてるだろうけど、ノンノンムシュー、早とちりは良くないぞ。これには私のちょっと変わった生い立ちが関係しているの。
普通の子供として生きてきた私は、ママと違ってマカロン以外のいろんな食材をバランスよく食べてきたの。でも人生っていうのは往々にして単純じゃないわ。一見して色んな食品を食べてきたように見える私は、その実、マカロンを肥料に育てられた農作物と、マカロンのみを食べて育った動物の肉、およびこれらの動植物を餌とする動物の肉だけを食べて育っていたの。結果的に生物濃縮で極大量のマカロンを食べて育ったことになる私の皮膚は、ママ以上に、いや、アルマジロ以上にアルマジロそのもの!!毛穴とか汗腺とか皮膚のあらゆる構造がバグり倒してて、かかりつけの皮膚科医が私のためだけに獣医の資格も取得するハメになったけど、悪いことばっかりじゃないの。24年前、私がママのお腹にいた頃にへその緒からマカロンに100%由来する血液が送られてきてたせいらしいんだけど、私の指という指は全部異常な発生をしてて、右手の小指から親指にかけて「佐野」「パ」「リ」「子」「佐野パリ子」っていう文字がそれぞれ鏡文字になって指紋に刻まれてるの。左手の小指から親指にかけては「大日本帝国」「強き國の復興」「燃えろ欧米火の海だ」「パリ子はパパ以外の男と結婚しません」「パパの愛を忘れないでね」って刻まれてるけど、こっちの模様に関して詳しく話そうとすると公安警察などなどいろんな組織のお世話になっちゃうから割愛。とにかく、私の右手の親指は印鑑の替わりになるわけで、私はそうやって暮らしてきたの。
話は元の場面に戻って、「拇印でお願いします」って言った私が右手の親指を朱肉に押し付けてドッグフードを押し潰す妄想をしていたら、例の窓口の所員が「「「「ボインってオッパイですか?!ふざけるな!!」」」」って怒ってきたの。もちろん今回もものすごい大声で聴覚の許容範囲を超えてきたから、さっきより声を荒げてるかどうかはよくわかんなかったけど、所員の顔はパリジャンに相応しくないほどの仏頂面だったわ。あ、でも仏頂面の仏はフランスの「仏」だから、ここで一句、「彼こそが ホントのパリジャン なのかもね」(笑)。なんて冗談一句はさておき、パリでは拇印が知られてないのかなって思ったから「私の指紋はハンコになってるんですよ、これでいいですか?」って両手を見せながら聞いたわけ。そしたら所員の仏頂面が緩んで、コンコルド広場の伝書鳩がスモークナッツライフルで狙撃されたような顔をしたと思うと、瞬く間に背筋のような鬼面に変化して、「「「「実印以外受け付けません!!!」」」」ってまたやまびこボイスで叫ばれちゃった。さっきより大声だったみたいで左の鼓膜が爆ぜちゃったし、私を人間以下の存在を見るような目で見てきたし、拷問部屋みたいな空気に耐えかねて市庁舎から出てきて、それで今に至るってわけ。何よアイツ、こんなの人種差別よ人種差別。パパが外国人嫌いになった理由もちょっとわかるかも。こっちの立場が弱いとわかったら大声出しちゃって、そんなに大きい声で言わなくても聞こえるし、こんな平野じゃやまびこは返ってこないし、もし遠くの山にあたって返ってくるとしても何百秒もかかりますよーっだ!ほんとムカつく。あ~あ、いくら憧れの地だとしても、こういう時に頼れる人がいないのはちょっと辛いなあ。私にも仲良くて頼れる相手がいたらなあ、ほら、あそこのカップルみたいに。あっ、目が合っちゃった。(急いで建物の陰に隠れる)
ハァッハァッ…なんでだろう、目が合った時すごい怖かったな。やっぱり外国人と日本人は仲良くできないのかな。[[[大日本帝国を復興し大東亜共栄圏に世界の覇権を握らせしためにお前はその生命を授かったのだ]]] 違う違う、怖い思いしたからついついパパの言葉を思い出しちゃった。さっき怒鳴られたせいで過敏になっちゃってるだけで、私に酷いことをする人ばっかりじゃないんだから。あのカップルだって優しい人だよきっと。(カップルの様子を覗き込む)

「今からさ、ニトリでソファ選ばない?」
「二人寝られるベッドも買おう」

(建物の陰に戻る)ほら、私の悪口なんか言ってない。二人で同棲の相談をしてるみたい。パリで恋人と二人暮らしか、いいなあ。私も恋愛とかしてみたかったなあ、いやいや、私に恋人なんて作れるわけないか(笑) でもうらやましいな、「二人寝られるベッドも買おう」だなんて…ってちょっと待って!!あのカップルひょっとして!!(カップルの様子を覗き込む)

「ていうかさ、今日の夕飯何にする?」
「ケバブ屋寄ってケバブ買おうよ」

(建物の陰に戻る)やっぱりだ、あの二人の会話、片方が上の句を言うともう片方が下の句を返す形で成立してる!!なによなによ、私が誰にも吐き出せない心の内を川柳の形に昇華してる一方で、あの二人には上の句を言うと下の句をつけ足してくれる、心情をリズムよく共有できる相手がいるってわけ?あの二人にとって七五調はあくまでコミュニケーションツールであって、二人が互いに互いを幸せにしてるってこと?!あ~あ、パリに来たらどんな問題も解決して幸せになれると思ったのに、結局私は遠くの光明にすがっていただけ。異国の地に来たところでひとりぼっちじゃ幸せになんかなれないんだね。パパとママが待つ家に帰るしかないのかな。(肩を落とす) なんか悲しくなっちゃったな。(頭を壁に軽く打ち付ける) ここで泣き言一句、「独り身が パリで寂しく うなだれる」(ひやり冷たい市庁舎の壁)

…ちょっと待ってちょっと待って!!今(ひやり冷たい市庁舎の壁)って、私が「独り身がパリで寂しくうなだれる」って一句を詠んだ後に「(ひやり冷たい市庁舎の壁)」って、これひょっとして下の句になってるんじゃないの!?!?こんなこと、こんな奇跡ある?!?!私泣きそう、やっぱりパリって最高ね。独りで575を呟くだけの私に、優しく77を添えてくれるなんて。やっぱり私ここに来て良かったわ!ここで歓喜の一句、「やっぱりね パリにきたのね 最高ね」(ひやり冷たい市庁舎の壁)

ほらほらほらほら、私がどんな一句を詠んだとしても、市庁舎のひんやりした白い壁が受け入れてくれるわ!こんなの初めて!!このこのこの、壁のくせに生意気だぞぉ~ ウリウリ~ なんてしちゃったりして(笑)。 あれ?この壁よく見ると何か書いてある、えーっと、" g u h i r b "? かすれてて読みにくいな、もっと近づかないと、えーっと、 " g i f u h i r o b a "、「ギフヒロバ」…………「岐阜広場」!?!??? 
うそ、ここはパリよね、なんで岐阜広場が、嘘よ嘘、嘘に決まってる、もう一回落ち着いて読もう、えっと、" g i f u h i r o b a "…………「岐阜広場」!!!?!! なによこれ、やっとパリに来たと思ったのに、せっかく高山市を抜け出したと思ったのに、どうして私は今岐阜広場にいるの!?!なんでよなんでよ、なんで県南部に引っ越しただけなの、どうして岐阜広場に、あ、でも正式名称はひらがなで「ぎふひろば」か、いやそんなこと考えてる場合じゃないわ、なんで、なんでよ、この日を夢見てたのに!!パリ移住資金を貯めるために、ボーリングのピンに向かって全速力で突っ込んだり、秋祭りで調子乗った子供たちにエアガンで打たれたり、牢屋の中で裸で生活して老若男女に監視されて下唇を噛んで耐えるさまを水彩画の題材にされたり、パパが紹介してくれた屈辱的かつ非人道的なバイトを何個も掛け持ちして、涙をこらえながら過ごしてきたのに!!!!嘘よ、どうして、眩暈がしてきた、苦しい、なんで、わたし、、、ショックで意識、薄れ、、結局こうな、、、パ、許し、くださ、、、こういうとき、こそ、、一句、、、詠まないと、、、「パリの夢 はかなく、散り、、、、し、、、、、、、

(ぎふひろば意識不明の佐野パリ子)
(ひやり冷たい市庁舎の壁)

ズルリ…

(ぎふひろば意識不明の佐野パリ子)
(ひやり冷たい敷石の道)

…ヒラリ

(ぎふひろば意識不明の佐野パリ子)
(ひやり舞い落つひとひらの雪)

フワリ フワリ

(ぎふひろばパリ子に積もる初雪は)
(白き「「「「ハンコをお願いします!!!」」」」

「「「「ボインってオッパイですか?!ふざけるな!!」」」」
「「「「実印以外受け付けません!!!」」」」

~~~~~

"木枯らしの吹き敷く濃尾平野こそ 所員の叫びこだましにけれ" ――佐野ルサンチ男 獄中歌集「パリ子 娘として育てられたアルマジロ」より抜粋

ボケクエスト3 予選3回戦


お題 嘘を言うのが苦手な落語家「◯◯◯」(文字数は無制限です)

真打ちを務めさせていただきます、私、セックスし亭青巧と申します。えー、昔から人間ってぇのは3種類の煩悩を持ってるってぇことを言われておりまして、「飲む、打つ、買う」のこの3つ、酒を飲む、博打を打つ、女を買う、その3つにさえ気を付けていれば真っ当な生活を送れると言われている訳でございますが、特に私の場合は酒ですね、これがどうも辞められないセックスしてえ~~~~!!泥酔を言い訳にあけすけなセックスしてえ~~~~!!
……しかしなかなかどうして、人の欲というのは底の無いものでして、一度抑え込めたと思っても、またすぐ湧き出てセックスしてえ~~~!!1週間禁欲してから壊れたオートマタのように延々とセックスをしてえ~~~~!!
……あんまり煩悩に夢中になってると周りのことが目に入らない、友人の姿が目に入らない、家族の姿が見えない、散々やっておきながらいざ大切なものを失って初めて、自分が盲目だったことに気づくんでございまセックスしてえ~~~!!アイマスクで快感が10倍に研ぎ澄まされた座頭市セックスしてえ~~~~!!!

…………まだ江戸と言っていた時分に魚屋でもって魚熊(うおくま)ってぇのがおりまして、魚屋さんと申しましても一軒店を構えているわけじゃあないいわゆるぼてえふりってぇやつで、天秤を肩にして魚を売って歩きますあの魚屋さん。腹掛けに半股引、半纏の上から三尺を締めて素足でもって草鞋履き、豆絞りの手ぬぐいで向鉢巻をいたしまして、往来を飛ぶようにして商いをして歩いていたんだそうで。

こんちゃーっ、魚熊でござんす

おうっ、何があんだい今日は?

へいっ!今日はメジの良いのとカマsssSSEX!!!!!セックスしてえええええええ~~~~!!!!!!!普通の舌じゃ届かないほど奥まった部位をチベットの秘術で舐められてえ~~~!!!!!!放射線に晒した媚薬キノコをしこたま食べて体汁(からだじる)をドロドロ流してえ~~~!!!!泊まる予定もない帝国ホテル一階のトイレに忍び込んで小便器の前を行き来しながらセックスしてえ~~~~!!!!セックスの激しい動きにセンサーが反応して大便器の蓋が開いたり閉じたり開いたり閉じたり、複数の便器を誤作動させて、俺のセックスを指揮者としたオーケストラを設立してえ~~~~~~~!!!!!!!
ていうか着物脱ぎてえ~~~!!さっきから暑ぃ~~~!!重ぇ~~~!!!袖で鼻かみてえ~~~!!!!
奢ってくれる後輩でローテーション組みてえ~~~!!踏み倒せそうなヤツから金借りてえ~~~!!!グラドルの卵を家政婦としてタダ働きさせてえ~~~!!!!
ていうか客、いね~~~!!!寝てるジジイとヒゲがヘソまである牧師しかいね~~~!!!誰も俺の噺聞いてねえ~~~!!!!
ヒゲがヘソまであるのは長え~~~!!!見たことねえ~~~!!!あと寝てるジジイはもう楽屋の座布団使っていいよ~~~~!!!
全然客が入らなくて将来が怖え~~~!!!人を笑わせる仕事なのに、鏡に映る自分は何年も笑ってなくて辛え~~~~!!!もう落語家辞めてえ~~~!!!!
辞められねえ~~~~!!!人生懸けてきたのに今更辞められねえ~~~~!!!!噺家として成功するために、これからはこつこつ地道な努力を続けるしかねえ~~~~!!!!!!!

……それからってぇものの魚熊の看板を引っ提げて人が変わったように働きだしまして、元々目の利く腕のいい魚屋が心を入れ換えてがむしゃらに働くわけですから瞬く間に評判は広まって、お得意様は戻ってくる、そのお得意様が評判を広める、新しいお客が増えるってなもんで、1年目には義理の悪い借金はすっかりなくなって、そこからもう1年さらにもう1年、ちょうど3年目の大晦日の晩でございます。

おうっ今帰ったよ

あっおかえんなさい!お湯は混んでたでしょ、えぇ?1年の垢しっかり落とすってぇんだからそりゃあもう混むと思ってさあ、昼間行けばいいと思ったのにお得意回りしちゃったからさあ

いやぁんなこたぁどうだっていい混んでたってどうってことねえよ良く温まってきたしよぅ。お得意様は正月が来るってぇとおせち料理はすっかり飽きちまうよ、そんな時に魚食いてえと思っても魚屋は休み、嬢を呼ぼうと思ってもデリヘルも休みだ、えぇ?どうにもしょうがねえからさ、そんな不自由な思いをお得意様にさせたら申し訳ねえと思うから俺は一回り回ってソープはしごして来ちゃったんだよ。んなこたぁどうでもいいんだ。そういえばさっきからなんかいい匂いがすると思ったらこれだ、どうも出てった時と様子が違っていやに部屋が明るいからおかしいなあと思ってたんだ、畳替えたのか?

そうなの。もうあんまり汚かったんでねえ、このあいだ畳屋の親方に話をしたらねえ、あたしの努力次第では大晦日までには何とかなるってぇこう言ってくれたんでねえ、頼んどいたらさっきお前さんがお湯行ってる間にね、活力みなぎる若い人何人も連れてきてすっかり替えてくれたの。断りもなしにやっちゃっていけなかったかい?

いやいや、そりゃ新しい年が来るんだから畳は新しい方がいいよ。いいもんだなあ、えぇ?昔の人は上手いこと言ったよ、畳と女房は新しいのが、いや畳の新しいのと女房の古いのは良いってね

悪かったねえ古くて

いや悪いことない悪いことない、女房は古いのが、いや女房は古いのと新しいのと二人いたほうがいい、古いのの前で新しいのとセックスするのがいい。驚きと怒りと嫉妬と興奮でグチャグチャないまぜになった感情がなぜだか性欲の水門に押し寄せてしまう、その戸惑いの表情を眺めながら若い女を抱くのが一番いい。ああ浮気ってのはいい。無責任なセックスが一番気持ちいいし浮気したいねぇ
ああああああああああ~~浮気してええええええ~~~!!!!!!!!!!!!まずは彼女つくるところからだけど、浮気を前提にお付き合いしてえ~~~~!!異性の本気の好意を無下にしてえ~~~!!自分に向く好きの矢印が自分から出る好きの矢印より多い状態になりてえ~~~!!!!!
俺に興味を示さなかった女という存在を俺の肉体で征服してえ~~~!!1ピストンごとに謝罪されてえ~~~!!俺に謝罪するのが気持ちいいってことを脳のシワと子宮の底に刻み込んで、謝りながらおねだりする女を作り上げてえ~~~!!
俺が今まで会ってきた女たちはなんだったんだ、許さねえ~~~!!クソッ!!!馬鹿にしやがって!!!いつもいつも俺のことを無視する癖に、ちょっと調子乗ってる奴らにはすぐメスの顔しやがって、アバズレ女が!!髪にワックスつけてるだけのヤツらに簡単に股開きやがってッ!!そんなに妊娠したいのかッ!!!年中発情期の淫乱家畜が!!お前たちメスは人間じゃないッ!畜生だッ!性獣だッ!!!俺は復讐するからなッ、今からお前たちでシコってやるからなッ!!!お前たちが知らないところでお前たちを汚してやるからなッ!!!クソッ!!!俺はお前たちを汚すためにシコってるんだからなッ!!!!この快感はチンコをこすってるからじゃないぞッ!!お前たちを汚すことから生まれてるんだからなッ!!!俺は惨めなんかじゃないッ!!ウッ!!!イクッ!!!イキますゥッ!!!!ゴメンナサインアウッ!!!!!!!………………ハァッ…ハァッ…………今日も汚してやったぞ……メス犬どもめ……

…お前さんが芝浜に行ったあの日から三年、ずっとお酒はやめてもらってたけど、今夜っからはもうお前さんに飲んでもらってもいいなあと思ってさ、肴も二、三品こしらえといたんだけど…

おっそうかいそうかい、いやぁ嬉しいねぇ久しぶりだ、酒を飲んでもいいってのかい。おっとこぼれるこぼれる。いい香りがするもんだね酒ってのは、えぇ?この香りといい色といい、持つだけで酔っぱらっちまいそうだよ。……本当に飲んでもいいのかい?ありがてぇなあ……いや、本当の本当にいいのかい?そうかい?……いや……

さっきからどうしたんだいお前さん、飲まないのかい?

やっぱり酒はよそう、また夢になるといけねえ

エロい夢を電子アーカイブしていつでもシコり直せるようにしつつ、FC2コンテンツマーケットで有料配信して収益化してえ~~~~~!!!!!!!!

第六回 大喜利帝王賞


お題 どうして彼女は急にダーリンではなく「お前」と呼び始めたんですか?

ロシアの針葉樹林でゴプニク上がりの木こりに斧で体を真っ二つにされて以来、俺の左半身は動かなくなり、今右半身だけでこの文章を打っているわけだけど、彼女は俺の変容を受け入れることができず、右半身になった俺を知らない男とみなして「お前」と呼び、左半身を「屍(かばね)」と呼び、右半身と左半身の中点を「ダーリン」と呼んでいる。左半身を不動点とみなせばダーリンの移動は俺の移動のちょうど2分の1になってるため(中点連結定理より)、俺は以前の2倍自由に動き回ることができる。右半身の俺がブラジルに行ったとき、彼女は地球の中心をダーリンと呼ぶことになる。俺は恋愛という束縛から逃れた解放感、地球という巨大な星に寝取られたかのような快楽を伴う嫉妬、そして彼女は以前のように俺を愛してくれないんだという寂寥感を半分になった胸に感じ、ロシアの空港で買ったヴォトカをラッパ飲みして、断面からジャバジャバこぼす。

昔ながらのデイリー大喜利

お題 どうして彼女は急にダーリンではなく「お前」と呼び始めたんですか?

別に深い理由はないんじゃない?最近アイツなんか毎日楽しそうだしさ、前よりオシャレになったし、俺が朝帰りしても怒らなくなったし、ラインもしつこくなくなったし、新しい髭剃り買っといてくれたみたいだし、髪の毛一本落ちてないほど綺麗に部屋の掃除してくれるし、シーツとか枕カバーとかもこまめに洗濯するようになったから気持ちよく寝られるし、なんなら夜の方も上手くなってるし、正直ガキっぽくて別れようかなって思ってたこともあったけど、最近の由梨花見てると大人っぽくていいなって思うよ。俺の呼び方も前と変わったし、外歩くときにくっついてくることもなくなったけどさ、付き合って4年にもなると適切な距離感があるっていうかさ、いつまでもアツアツっていうのもおかしいじゃん?クリスマスから年始にかけては実家に帰るらしいけどさ、俺もゆくゆくは向こうの親御さんにちゃんと挨拶して、将来的には結婚したいと思ってるんだよね。ほら由梨花まじめだしさ、料理とかも上手だし、なんだかんだ俺についてきてくれるしさ、いい奥さんになると思うんだよ。向こうも27だし、俺が結婚してやらないと行き遅れちゃうかもって不安だろうからさ、来月あたりに高級なフレンチ予約してプロポーズしようかな。フラッシュモブでもいいかも。サプライズでいい感じの音楽とか流れたら泣いて喜ぶんだろうなあアイツ。
え、今? 今はいない。なんか飲み会行ってるらしいよ。いや誰がいるとかは聞いてないけどさ、どうせ高校の部活仲間か会社の同僚と女子会だって。いやいやないない、アイツ男にモテるようなタイプじゃないからさ、華が無いっていうか、アイツの良さをちゃんと分かってるのなんて俺ぐらいだよ。うん、じゃあまた電話するわ、ん?今誰かそっちいるの?テレビ見てる?おいおいお前テレビとか言ってホントはAV見ちゃってんじゃないの?今のちょっと喘ぎ声っぽかったぞ(笑)?俺にはそういう誤魔化し通じないからな?だろ?お前は昔っから俺のこと勘が悪いとか天然だとか言ってたけど、俺はそれ認めたことないから。はいはい。じゃあまた電話する、プロポーズの相談乗ってくれよ。お前のプレゼントのセンス、俺は信用してるから。まあそれなのにモテないのがお前の残念なとこだけど(笑)。お前も早く彼女作れよ。え?由梨花のこと愛してるかって?そりゃあそうだけどなんだよ何聞いてくるんだよ、今愛してるって言えって?いやなんでお前に言わなきゃいけないんだよ、気持ち悪いな(笑)。本人にすら言ったことないんだからさ、そういうの言うの恥ずかしいって。いやいや言わないって、言わない、言いません。なんだよしつこいな、言えばいいんだろ言えば、由梨花愛してるよ、はいこれでいいんでしょ。はいじゃあな、俺明日仕事だし、また相談するから、今度また飲み行こうぜ、おう、おやすみ

昔ながらのデイリー大喜利


お題 犬を遠くに投げるスポーツ「犬投げ」の特徴

投げられている犬からは世界が投げられたように見えているので、ボール遊びの要領で世界を拾って飼い主の元に持っていこうするけれど、世界を拾うためには小型犬の口は小さすぎて、地面に何度も噛みついたあと言い訳みたいに小石を咥えて飼い主の元に戻って、尻尾を丸めて座り込んで、座り込んだ位置までの距離が犬投げの記録となる

辻喜利 -弐-


お題 一人暮らしを始めたらこんな事がありました

彼女と一緒にカレーを作ってたら、半畳ぐらいのナンが出てくるカレー屋また行きたいねって言われて、そんな店知らないしあるわけないし、追及したら知らない男と行ったのを勘違いしてたのが発覚して、気分悪いからカレーもおいしくなかったし、でもその場は一旦堪えて、いつも通りセックスして風呂入って同じ布団でくっついて寝て次の日になって、やっぱりまだ許せなくて、許せないって言ったら喧嘩始まって、他のもっと明確な浮気も発覚して、謝れって言ったら別れることになって、いつも私が悪いんでしょって言い残して出てって、ラインもブロックされて、しばらく座ってたけどカーテン開けて、まず顔洗おうとしたら歯ブラシが2本立ってて、ふて寝しようとしたらパジャマの脱け殻が出てきて、飯食おうとしたらマグカップがハートで、この部屋には思い出が染み付いてて忘れられないし、しかも忘れられないのは俺だけだと思うと気分悪いし、気分悪いのにカレーは旨くなってるし、なんでそんな簡単に別れられるんだ、なんなんだ女ってやつは本当に、カレーもカレーで旨くなるなよ

大喜利ドラフト会議2019 エキシビション


お題 ドラマ「3年M組 魔法使い先生」の苦情が殺到した回の内容

第9話 「魔法使い先生が2人!?」
3年L組の担任が風邪をひいて欠勤してしまう。L組とM組両方の授業を受け持つという無理難題を教頭に命令された魔法使い先生であったが、魔法刀で自分の体を分断し、片半身ずつ授業を担当するという奇策で事なきを得る。
この回の撮影には裏話がある。魔法先生のトレードマークである魔方陣が分断後の半身の頬に浮かび上がる演出は、先生を演じる武田鉄矢が右頬タトゥーNGだと判明した時に取り消されかけた。役者人生と作品の質が天秤にかけられ、最終的には左頬にのみ魔法陣のタトゥーを入れ、左半身の映像を反転させて右半身の代用とした。細部にこだわる監督が考案した起死回生の一手であったが、利き手である右手を使えなくなった武田鉄矢の演技は激烈にキモく、ファンの間では「スケベイソギンチャク回」と称されている。

大喜利選抜戦


お題
毒の花しか売らない花屋さんが出した求人情報
・時給870円
・勤務時間応相談
・○○○○○
(字数無制限)ぬぬぬ

毒の花しか売らない花屋さんが出した求人情報 
・時給870円 
・勤務時間応相談 
・毒の花、正式名をドクヤマツクシは、ツクシという名がついているもののれっきとした被子植物であり、モクレンにちかい種だと言われています。ドクヤマツクシは葉緑体を持っていません。ドクヤマツクシを育てるうえで日光は不要であり、私たちは地下室でドクヤマツクシを栽培しています。ドクヤマツクシを育てるには広い面積が必要です。ドクヤマツクシはその名に反して毒を持っていません。毒と同じだから、というのが和名に毒を冠している理由だと言われています。ドクヤマツクシを育てるには資格は必要ありません。毒と同じことです。毒に資格はいりません。法律の話ではありません。資格とは格であり、あなたのことです。あなたは毒とおなじですか、だとしたらあなたはドクヤマツクシでありドクヤマツクシの栽培者ではありません。

600秒大喜利


お題

「おっしゃる通りでございます、わたくしたちは閉じ込められたんでございます」

俺は閉じ込められた。隣の鳥が同意する。俺たちがらしい。

「虎がいるね」

虎がいるらしい。鳥とうさぎと羊と透明な壁と、息ができる空気と。俺が虎らしい。消去法だが。

「あなたは虎ね」

虎だ。伝聞だが。

「私はうさぎだった」
「私は鳥です」
「俺は羊になる」

俺は虎になってしまった。もう羊だ。

「達成した」

達成された。未来の担当がいない。

「君さ」

俺か。未来に言及する。俺は人間になる。

「現在が多いね」

多いな。

「閉じ込められているね」

それも現在だな。

「羊と鳥が閉じ込められていだろうね」

うさぎの書き残しだ。外に見える。

羊と鳥と旨の書き残しが閉じ込められているだろう。外にうさぎが見えるだろう。

虎のまま閉じ込められるだろう。まだ閉じ込められてはいない。

人間になる。

600秒大喜利


お題 すごい部屋

ひとつの家族が一つの部屋で暮らしていて、その部屋は家でもあって家には一部屋しかない。父親より母親の方が背が高く、母親より娘の方が背が高く、息子の背は誰も測ったことがない。3人家族である。娘は先月14歳になったばかりで、部屋の壁に輪郭を書き足した。今まで娘の輪郭は常に拡大を続けていて過去のものと交わることはなかったが、今年は去年のものと交差する点が1つだけあった。14歳の誕生日を迎える2日前、娘に初潮が訪れ、女になり、存在が開いた。輪郭が閉じなくなった。輪郭が閉曲線ではなくなり、その証左として閉曲線と奇数個の交点を持つようになった。息子は捻じれて部屋の窓をふさぎ、部屋の内外を区別できないように外と中から自然に延長している。父は膝から下をゆっくり床から抜き、天井へと刺さっていった。母が注文した生協の商品が届いた。オセロだ。お祝いだ。

600秒大喜利


お題 光の戦士の迷惑なところは?

目立つ in US→狙われる

同時に2人存在する in France and Germany→電話に困る

目立たない in Brazil→観光しよう

挨拶しない in Japan→論の的

自由自在 in Peru→伝えるダンス→伝わるフラッシュ

南米の戦士ならゲバラTシャツが板につけ(HeyアミーゴNoソンブレロ)
じゃないなら挨拶しろ言葉で フラッシュダンスはあくまでラブダンス 蛍の里ではとりわけね

ネタボケライフ2149回


お題 「ギターを叩き割る」「豚の臓物を投げる」みたいなイカれたパンクバンドのパフォーマンス

全身ギザギザとりわけ腕ギザギザギザのギターボーカルにハグでぎゅっぎゅされた低反発ふかふかドラマーがシリコーンで圧痕拓をとって石膏で量産する
真っ白でギザギザな自分の胴のコピーをドラマーがスティックで叩く、スティックが2つに折れる、ドラマーが1人来る、2人がスティックで叩く、スティックが4つに折れる、ドラマーが2人来る、スティックで叩く、8つに折れる、ドラマーが1人も来ない、ドラマーが足りないよ、世界のリズムがおかしくなっちゃうよ

~僥倖キツツキ3羽飛来タイム~

これでスティック8本に対してドラマー4人とキツツキ3羽で8-(4+3)=1、残った1はギターボーカルの1だな、そろそろ始めますか

それでは聞いてください、「ギターボーカルの俺は1/8のドラムスティックでリズムを刻むことができない」

やいやい本当に聞いておくれ、ギターボーカルの俺は1/8のドラムスティックでリズムを刻むことができないんだ

ドラム1「御草ァ(みぐさァ)! マでおわしますか?」
ドラム2「ギザギザ野郎、まるで小階段か?今はコンディションの踊り場か?シング&パフォーマンスの中2階か?」
キツツキ1「(ツッツッターツ ツッツッターツ)」
ドラム3 「ラノベ作家になりたいなー そんでラノベアシスタントを叩きたい」
キツツキ2「(ツツタツツツタツ ツツタツツツタツ)」
キツツキ3「歩道に感謝したことないです」
ドラム4「建設的な話をしませんか?俺は建設厨なので。建設ビート刻むぜ!(ツッツッターツ ツッツッターツ)」
存在しないベース※1「お子さまランチのデコイ※2」
存在しないベース※1「梓って名前、名前か苗字かわからないな※2」

ギターボーカル「血ぃ回しながら考えるか」

ウィーッス

キツツキ以外の一同、皇居ランへ…(キツツキは短い生活に戻る)

存在しないベース※1「※1について、存在しない物/者は非存在である※2」
存在しないベース※1「※2について、存在しないベースは非存在であり、非存在による行為は必ず非存在であるため、発言を含むどんな行為をしているとしてもそれが非存在であることに変わりはない。よって存在しないベースは任意の行為や発言をしていると考えられるし、もちろんその行為はどこにも影響を与えない※2」
存在しないベース※1「そろそろ弾きますか、Kiroro feat.子供で『コブクロ音頭』※2」
存在しない観客※1「ウォー!※2」
存在する観客「ウィーッス(皇居ランへ…)(存在しないキツツキ※1は捺印で餅をつく※2)」

結果!:皇居の周りが混む!

ネタボケライフ 2150回


お題 有馬記念(競馬の最高峰レース)にペガサスが参戦した時のレース実況

ペガサス、フルネームをペガサス・J・クロフォード、漫画『遊☆戯☆王』に登場する架空の人物です。今ゲートに入りました。

さあ有馬記念、日本競馬の最高峰レースがいよいよ始まります!

さあゲートが開いて全馬一斉にスタートしました、ペガサスは121話に登場しています。

おっと1番白のキタカミセンプーがインコースから大きくリードしようというところ!ペガサスはアニメに登場しましたね。

3馬入り乱れてのレース中盤となっています。ペガサスのファングッズ販売が全国で展開されています。

ペガサスは同人誌の表紙から多くの人の部屋を見ていますね。

ペガサスは同人誌の中で有馬記念に出場して優勝したようですね。

さあ記念すべき有馬記念クロシオテイオー優勝です、ペガサスの人気はすごいですね。解説の前野さん。

前野「すっかりファンです」

コガリーグ


お題 「無人島に1つだけ物を持ち込める」というルールにおいて、マグカップを持ってきた仲間に一言

おいお前たち、俺の話を聞いてくれ

まずひとつ、ありがとう。俺について来てくれてありがとう。これでこの島はもう無人島じゃない。有仲間島だ。仲間ってのは大事だ。

次に、マグカップを持ってきてくれてありがとう。俺の分のマグカップも忘れないでくれてありがとう。これでこの島はもう有仲間島じゃない。有仲間マグカップ島だ。マグカップってのは大事だ。

さらに、話を聞いてくれてありがとう。聞く耳を持ってくれてありがとう。これでこの島はもう有仲間マグカップ島じゃない。有仲間マグカップ聞く耳島だ。聞く耳ってのは大事だ。

最後に、俺たちの今後の有仲間マグカップ聞く耳島生活を祝福して、乾杯をしたいと思う。偶然にも、ちょうど人数分のマグカップがあるしな(笑)。おい、何かコップに注げる飲み物はないか?ないか。え、水無いの?水が無いのか。どうしよ。無水島か。あでも砂、砂あるから砂注ごう。みんなちょっとコップに砂入れて。

いくぞお前ら、我々の、今後の、栄光ある、有仲間マグカップ聞く耳砂島生活を祝福して、乾杯!!

辻喜利 -弐-


お題 謎の卵の観察日記 その最後のページに書いてあったこととは?

<参考文献>

日本動物学会(1998).『卵図鑑』

フィールドワーク学会(2001).『卵ハンドブック』

たまご博士(2004).『たまごの秘密』

ミスター卵(2004).『たまごの秘密』

たまご博士(2005).『たまごの秘密2』

ミスター卵(2005).『たまごの秘密スペシャル』

たまご博士(2006).『たまご博士だけが知っている本当のたまごの話』

ミスター卵(2007).『たまご博士の黒い秘密』

たまご博士(2008).『ミスター卵が温めた卵からは必ず奇形が生まれる』

ミスター卵(2009).『たまご博士こと山崎洋が日本をダメにする』

たまご博士(2010).『本名出すのはズルだろ やめろ』

ミスター卵(2011).『たまご博士こと山崎洋がなんかほざいてるわ』

たまご博士(2012).『おい杉下健介、タイマンで勝負しろや』

ミスター卵(2012).『名古屋に来い』

たまご博士(2012).『俺も名古屋だが。昭和区』

ミスター卵(2012).『マジで?俺も昭和区』

たまご博士(2012).『ちょっとメールするわ』

山崎洋, 杉下健介(2013).『名古屋のおいしい玉子料理』

カネコ杯


お題 NEXT SKOOL BREAKBEATS HARDCORE 「○○○」

NEXT SKOOL BREAKBEATS HARDCORE 「最近ルンバを買いました。あの自動の掃除機です。可愛いですね~。本当は買わずに盗んできたんですけど、スイッチ入れたらちゃんと動いて感動しました。ところがどっこい、電池が減った時に充電器に戻らず玄関の方に行ってて、何やってんのかなって考えたら河野大臣の家の方角を目指してたみたいで。お前自分が河野太郎外務大臣の家から誘拐されてきたこと覚えてるのかよって思って、感動で泣きそうになっちゃって下見たんですけど、そしたら玄関の床だけピッカピカになってて、それじゃあダメじゃん春風亭昇太改めNEXT SKOOL BREAKBEATS HARDCOREでーす!」

辻喜利 -弐-


お題 画像で一言

『ネス先輩は背が高くてかっこいいですね』

・・・・

『PKネス先輩は背が高くてかっこいいですね』

いやいやそんな

『ネス先輩、来週クリスマスじゃないですか』

・・・・

『PK良かったら私と一緒に過ごしませんか?』

えっなんで?いつ?

『PKクリスマスです』

なるほど…


ネス「おいリュカ何やってんだ」

『え、ネス先輩?』

ヤベッ

ネス「俺の格好真似して何やってんだよ」

・・・・

ネス「何やってんだよ」

・・・・

『PK忘れてます』

忘れてる?

『ネス先輩、PKつけるの忘れてます』

ネス「PK何やってんだよ」

PK?

ネス「何やってたか言えよ」

・・・・

『ネス先輩PK』

ネス「PK言えよ」

PKってなんすか

ネス「だってこいつが…」

『・・・・』

・・・・

辻喜利 -弐-


お題 私、芸術の為ならここまでやれます

私の腕、ところどころ骨が見えているこの両腕に、11羽のムクドリを止まらせるわ。右4羽の左7羽。指先から指先まで2mある細長い両腕、自分の力じゃ広げられなくなってしまうかもしれないけど、その時はムクドリが持ち上げてくれるわ、持ちやすい穴を骨にあけてもいい。左右のムクドリの数が違うから、腕の角度はバランス取れないかも。右腕は8時の方向、左腕は2時の方向になったりして。ねえさっきの聞こえたよね、塔からの鐘の音。じゃあ今は8時2分ぐらい、あと8分しかない。カメラマンさん。私を撮って。レンズ越しに私の周りを切り取って。私だけを見て。抱いてなんて言わないわ、ボロボロでガリガリの火薬まみれのノーメイク、男の人はこんなの嫌いだって知ってるもの。でもいいの、私はあなたの作品になれればそれでいい。どうやって生きてるかわからない私、あなたに嫌われている私、それでもいなくなりたくないの。消えたくないのずっとこれからも、少なくともあなたが生きてる間ずっと。自分がしてきたことはわかってる、たくさんの人を殺したわ。あなたとあなたの家族を裏切った。恨みもないのに徒にあなたを痛めつけた。でも私にとってそれは、あなたへの愛を全く邪魔しないの。あなたの心に私を映せれば、私はそれでいいの。理屈とか道徳なんてどうでもいいじゃない。戦場のカメラマンさん、これは芸術よ。ルールとか責任とか権利とか、生活だとか命だとか、そんな地球の表面の狭くて薄い膜なんて突き破って飛び出して、私のあなたへの気持ちが、感情以前の衝動が、レンズやプリズムを通り抜けて、フィルムと眼の奥に像を結ぶの。これが芸術じゃなくてなんなのよ。学校を抜け出して戦場にやってきたあなたなら知っているはずよ。知っていなくてもわかってるはず、わかってなくても感じているはず、そしてあなたはそれに抗えないはず、そうでしょ?
ねえ知っているかしら、ヒロシマの原爆ドームには、あの日一瞬の閃光で消え去った人々の、閃光による一瞬の影が、コンクリートに灼き写されて、11年経った今でも残っているらしいわ。私の過去の罪、積み上げてきた業、その炎が大きければ大きいほど、明るければ明るいほど、あなたの心に映る影は、暗く濃く、恒久的な物になるのよ。さあカメラを持って。そうよ。いい子ね。私に注目して。一瞬たりとも目を閉じないで。あなたの視界は私の物よ。勃起しなさいカメラマン。今日があなたの男としての最後の日、カメラを持つ最後の日になるわ。あなたが私を撮るんじゃない。私があなたに映るのよ。さあ跪いて。脇を締めて。ファインダーを覗きなさい。好きよ、あなたは私のことを。

ネタボケライフ2169回

お題 画像

スマホの回路とかその中での電子の流れを考えるたびに脳がゾワゾワするし、じゃあ今度は脳における神経とか信号とかはもっと気味悪いとも思うけど、目の前のゲームがちゃんと楽しいという感情が一番土台の部分にあって生活への命綱になっていて、もしこれが辞書のアプリとかだったら正気を失ってしまうだろうな、単語を連ねて生まれた意味が単語に押し込められる都合のよさには辟易しているし、辟易は命綱として弱い

ネタボケライフ2171回


お題 産婦人科医がメチャクチャ起こっています。何があったの?

ついうっかり持って帰ってきて自室の壁に定着してしまった患者のうちの誰かの子宮内膜が月1で増殖・剥離してベッドごと部屋から押し出される、そういう日は冥土の門番に誕生申請を却下されて着床に失敗する胚盤胞の悪夢で朝を迎えるし、逆に自分の意思で普通に部屋を出るときに「産婦人科医に中絶されてる」と思うようになった。あと半同棲してる彼女の生理周期が寄宿舎効果で部屋とシンクロするせいで、彼女が生理の日は決まって彼女も部屋から押し出されることになり、潜在意識下で「セックスできない日は部屋から追い出される」みたいになってるだろうし、PMSが終わるタイミングでそんなことになるから機嫌の悪さが持続するし、「あんまりPMS重いならピル飲めば?」って彼女に言ったんだけど「わざわざ薬飲みたくない。そもそもピルってヤリマンが使うやつじゃん」って言われて、いやお前産婦人科医と付き合ってるし女でもあるのに低用量ピルに偏見あるのかよ。たぶん産婦人科、突き詰めるとまんこに偏見持ってるんだろうけど、女がまんこに偏見持つなよ、いや男が持つのもどうかと思うけど、自分に無いものを嫌がるのはまだわかるじゃん。でも彼女はまんこと一緒に生まれてきたわけじゃん、なんでまんこに偏見あるんだよ、偏見はちんこにあれよ。別に中絶に反対とかそういうのはまだ良くて、俺は中絶に賛成だけどそういう人がいるのも理解できるけど、ピルとまんこに偏見あるのになんで産婦人科医と付き合ってるんだよ。そうなってくると俺が仕事で膣にエコーの棒突っ込んでるのも汚らわしいとか不貞とか思ってるかもしれないし、でもそういうことはあんま言われたことないな、この前ペニバンの話楽しそうにしてたし膣に物を突っ込むことには肯定的な立場だと思う。あと彼女は時々街角スナップ的な被写体のバイトやってるんだけど、まんこに偏見あるのに体の見た目で金を稼ぐのどういうことだよ、広く見ればまんこで金稼いでるのと同じだろ。バイトいつも楽しそうにしてる理由がわかんねえよ、バイトの友達が仲良いとか?まんこに偏見あるのに女しかいない職場が楽しいことあるか?まんこに偏見あるやつが女だらけの職場で楽しめるわけないだろ、いや楽しめるか、ヤリチンの中の一部の「女を征服するのが楽しい」みたいなモチベーションのやつらはだいたい女とまんこに偏見あるけど女好きだもんな。てことはあれか、彼女はヤリチンなのか?ヤリチンの価値観を内包していてFtMの気が若干ある女の肉体を持った人間なのか?だとするとヤリマン嫌悪もまんこへの偏見もペニバンへのモチベーションも全部一元的に説明できるな、え、マジ?自分の肉体に嫌悪感を抱きながらも女を征服したいと思ってる女なのか?マジかよ、うわ今までの発言とか行動とか全部説明できるぞこの仮説。女性性についての理解がないし、自分の性周期を忌避するし、まんこに偏見あるし、ペニバンに関心あるし、ボーイッシュなモデルだし。え、受け止めきれないよ俺、どうすりゃいいんだこんなの、今度誕生日にピアスとか花とかプレゼントしようと思ってたけどたぶん違うなこれは、ペニバンとかゴツめのスニーカーとかでいいのかな、ペニバンどこで買えばいいんだよ、そもそも普通のペニバンでいいのか?産婦人科医としてエコー検査できるペニバンの方がいいのか?俺の仕事の理解も深めてもらえるかもだし。エコー検査できるペニバンなんて存在しねーよバーカ。なんでこうなるんだよクソが、性はままならなすぎる。ちんことまんこに踊らされて、彼女も俺もみんな滑稽だ。恥ずかしいよ。だからその裸が恥ずかしいとかじゃなくて、性欲が恥ずかしいよ。恥だ恥。セックスで産まれた奴は全員ザコ。

ネタボケライフ2173回


お題 母の日を祝われた母が困惑の様子、なぜ?

あなたにとっては私の日だから祝う気持ちは理解できるけど、私にとって私の日じゃないから祝われ方がわからない、あなたの気持ちをそのままあなたのおばあちゃんに受け流して、やがて太古の海を祝えってこと、1年に海の日が3つあるの、お母さんわけわかんなくなってきた、えっ何この一人称、私は私が産みました?私お母さんおめでとうありがとうかも。お母さんはお父さんではない。お父さんは絶対に違う。

辻喜利 -弐-

お題 波田陽区になりきってネタを披露して下さい

ベベーン

「拙者、ギター侍じゃ」
「本日はギターを置いて座ってもよろしいか」

ジャッ

「拙者、いやワタクシ、カホンに座ったカホン窓口の人でございます~!!」

ジャッコジャッジャ ジャッコジャッジャ

「35番でお待ちの革命家の方 35番でお待ちの革命家の方」
「尖りすぎよ」
「お尻プレス!」(立ち上がって座る)

ジャッ


ジャッコジャッジャ ジャッコジャッジャ

「36番でお待ちのスポーツ選手の方 36番でお待ちのスポーツ選手の方」
「すごいわね」
「お尻プレス!」(立ち上がって座る)

ジャッ

「お尻」(立ち上がる)
「……」(5秒)
「プッレス」(座る)

ジャッ

「お尻」(立ち上がる)
「ダネダーネ」(フシギダネ)
「切腹!」(座る)

ジャッ

「部活引退した時にさァみんなで見た太陽がァ」(立ち上がる)
「なんでもねっす」(床に座る)
「言うっじゃなァーい」(爆ウケ)
「……」(2年)

「ですから残念斬りィ!!」(急いでカホンに座る)

ジャジャッ

「ンフフ」(ゴキゲン)

「お尻ありがとうございました」(立ち上がって去る)


デェン!
ユニークな個性派が またまた現れた~~!!
Yo!気なあやまラッパー ですよ。!!!
彗星のごとく現れた「ですよ。」が、今夜エンタデビュー!!!

「ごめんなさいカホン忘れました」ジャッ
「ほんとゴメンなさい。切腹。ンフフ」
「次はですよ。さんです。ベベーン」ベベベーン

辻喜利 -弐-


お題 八百屋に来た、信じられない苦情

拝啓

 雨と雨のわずかな間に部屋を吹き抜ける湿った風にクチナシの花香が混じる季節となりました。野菜スーパー八百作のみなさまはいかがお過ごしでしょうか。
 わたくしは普段より貴店のお世話になっている者でございます。この度は少しばかりお伝えしたいことがございまして筆を執らせていただいた次第でございます。
 わたくしは恥ずかしながらトマトに目がないものでして、実家の手伝いをして帰宅する途中、貴店でバラ売りされている桃太郎ゴールドを一玉購入しては家に帰ってこっそり丸かじりする、ということを五ヶ月ほど続けておりました。体の異変に気付いたのはつい二週間ほど前のことでしょうか。気怠さと食欲のなさから町の診療所の先生に診てもらいましたところ、子供を授かっておりました。
 もちろん子供を授かること、これは天からのお恵みですから、大変喜ばしいことに違いないのですけれど、わたくしの場合は少し事情がございまして、手放しで喜ぶこともできないのです。わたくしには伴侶がおりますけれども、未だに体を許したことがないのです。成人前にそのような関係になることは嘆かわしいとお互いの両親から言い聞かされて育ってきたもので、十八で結婚して一年と半年経ちますが、ただの一度もまぐわったことが無いばかりか、手をつないだことすらございません。子供を授かるためにはまぐわう必要がありますので、手にすら触れたことのないわたくしたち夫婦に子供ができるというのは、これはおかしな話ではありませんか。まぐわうことのない一般的な他の夫婦に子供ができないことを考えますと、疑わしいのはわたくしがほぼ毎日トマトを丸かじりしていることだけなのでございます。ここで懺悔させていただきたいことがございます。手すら繋いだことがないと言いましたけれど、本当は手をつないだことがありますし、毎夜就寝前にお互いの全身に口吸いをしあっております。まぐわったことがないという言葉に誓って嘘はありませんけれども、全身への口吸い、つまりBまでは日常的にしております。このような嘘をついてしまい子宝の神様がお怒りになっているかもしれません。お腹のこの子とこれを読んでいる貴方に厄災のありませんように。
 まぐわったことのない生娘が子宝を授かるという話は古今東西言い伝えられてきておりますけれど、もっとも有名な話はイエス・キリスト様がお生まれになった時のことでしょうか。その話と照らし合わせますと、わたくしのお腹に芽生えたこの命は、イエス・キリストの生まれ変わりなのかもしれません。もしくは新鮮な野菜の神様か若いトマトの神様か、いずれにしても人々が思いもよらない大いなる秘密がこの子に宿っていることと思っています。ここで懺悔させていただきたいことがございます。イエス・キリストを神とするキリスト教は一神教であり、野菜やトマトの神様と同じように扱うことを厳格に禁じていることを失念しておりました。先ほどの発言を撤回しないとキリストがお怒りになるかもしれません。貴方と貴方のご家族に厄災のありませんように。
 もし野菜の神様というものがこの敷島の地に根付いていらっしゃって、その神様がわたくしの腹中に宿っているとして、貴店に僭越ながらご意見させていただきたいことがございます。子宝というのは大変ありがたいもので、産むことが勤めである所帯持ちの女の身として文句を申し上げるのは失礼な行為だとはわかっておりますが、突然の妊娠によってさまざまな段取りが崩れてしまい、生活が立ち行かなくなってしまったこともありますので、少しばかりご提案させていただきます。もしトマトの丸かじりを続ければ子宝に恵まれるということがわかっていたならば、わたくしはトマトの丸かじりを控えていたことと思います。こちらに油断していた面があることは否定できませんけれども、野菜の神様の子供を授かるとしたら、もっと胡瓜ですとかゴーヤですとか茄子ですとかそのような野菜をを食べた場合だと思っておりました。胡瓜やゴーヤや茄子は猥褻で露骨で破廉恥な形、つまり男性のおちんちんのような立派でピーナイルな形をしておりますので、淑女として避けておりましたけれども、桃太郎ゴールドをはじめとしたトマトはつるつるかわいらしくて男性のおちんちんとは違う形、つまりノンペニスライクシェイプをしておりますので、まさか妊娠などするわけがないと信じておりました。お店に並べられる際には、トマトは猥褻な野菜だとわかるようにしておいていただきたかったです。今後はご検討よろしくお願いいたします。ここで懺悔させていただきたいことがございます。先ほどから男性のおちんちんと申し上げておりましたけれど、おちんちんはもとより男性のみがもつことを許されたお体の誇りでございますので、それをさも女性にもおちんちんがあるかのような失礼な言い方をしてしまったことを詫びさせていただきたいと思います。こんな言い方をしたらきっと全国の男性の方々と世界中の男神の皆様がお怒りになるかもしれません。貴方のご家族や息子さんに厄災がありませんように。
 これは別件となるのですが、お宅の中学生の息子さんに言伝がございます。「抑圧された人妻が求めている不倫は破滅のスリルが重要だからセックスは下手でいいけれど、冗談じゃないほど度を越して下手すぎる上にうっとうしくなってきたからラインをブロックした。責任がどうこう以前に青臭い八百屋のガキの青すぎる精子で妊娠するわけがないしもう話しかけるな」、こう伝えておいていただけると幸いでございます。
 乱筆乱文失礼いたしました。お体を大切になさってください。

かしこ

ネタボケライフ2184回


お題

 この小さな町の中心には高圧送電線用の大きな鉄塔が1本建っていて、その頂上には150歳を超えたダイオウガラスの巣が作られている。ダイオウガラスには一度気に入ったものを死ぬまで集める習性があり、この町のダイオウガラスは10歳の頃からずっとちんちんのような形の物を集め続けている。鉄塔の頂上に集められたたくさんのちんちんのようなものは1つの大きなちんちんのようなものを形成していて、遠くから見ても近くから見てもちんちんのような、それでいて少しちんちんでないような、たくさんのちんちんのようなものがそれぞれ持つちんちんとの違いが、大きなちんちんのようなものでは打ち消しあったり強めあったり、基本的に強めあって、大きなちんちんのようなものは、むしろ大きな笹かまぼこのようなものとか大きなサーフボードのようなものと呼んだ方が正しいが、かつて大きなちんちんのようなものを形成する小さなちんちんのようなものの数が少なかったころ、つまり大きなちんちんのようなものが本当にちんちんのようだった頃からの慣例で、未だに大きなちんちんのようなものと呼ばれている。
 ダイオウガラスが40歳ぐらいの頃、つまり鉄塔の頂上の大きなちんちんのようなものがまだちんちんのような形をしているぐらいには小さく、しかし遠くからでもちんちんのようだとわかるぐらいには大きかった頃、町のどこからでもちんちんのようなものが見えるのは品がないだとか教育のために良くないだとか、そういう会議が公民館で行われて、ちんちんに慣れている大人の男はいいけれど、まだちんちんに慣れていない女性や子供たちはできるだけ大きなちんちんのようなものを見ないように、サンバイザーを着けて暮らすという決まりができた。外を歩くたびに大きなちんちんのようなものが見えてしまうのは不快だったようで、この決まりはすぐに町民に受け入れられ、100年以上経った今でもサンバイザーを着けるしきたりが残っている。
 さて、この決まりができた100年前は、みんな大きなちんちんのようなものを見たことがあり、それを隠すためにサンバイザーを着けていた。しかし、今は違う。決まりができた頃の人々はもういない。今この町にいるのは、生まれた時から親にサンバイザーを着けられていたサンバイザー2世、その子供の3世、さらに4世や5世と、大きなちんちんのようなものを目にする前にサンバイザーをつけた者ばかりである。彼らは大きなちんちんのようなものが町の中心にあることを知らないわけではない。しかし彼らはそれを見ない。サンバイザーは大きなちんちんのようなものを彼らに見せず、彼らもサンバイザーが隠すものをあえて見ようとしない。しかしながら、どんな集団にも決まりを守らない人はいるものだ。何年かに1人、特に子供たちの中に、サンバイザーを外して鉄塔の頂上を見る者がいる。彼らは大きなちんちんのようなものの姿を凝視して、その大きさと形に恐怖するかしないか、とにかく大きなちんちんのようなものが目に焼き付いて、それを忘れない。大きなちんちんのようなものの形が頭から離れず、かといって人に話すわけにもいかず、そのことばかりを考える日々がしばらく続く。
 ここで思い出してほしいのは、大きなちんちんのようなものはちんちんの形をしていないということだ。サーフボードか笹かまぼこか、途中が膨らんだ板のような形をしているのだが、こっそり大きなちんちんのようなものを見た子供たちは、それが大きなちんちんのようなものと呼ばれている限り、ちんちんの形をしていると信じ込んでいる。大きなちんちんのようなものを見た女の子は、ちんちんはサーフボードのような笹かまぼこのような、そういった形だと思い込んでしまうのだ。男の子だってそうだ、男の子が今までに見たことのあるちんちんの本数なんてたかが知れているし、その中でもしっかり見たことがあるちんちんの本数と言ったら、自分のちんちんと父親のちんちんを合わせて2本がいいところだろう。小さなちんちんが2本集まったところで、あの大きなちんちんのようなもの1本が目に飛び込んできた時の印象に勝てるはずもない。自分のちんちんを持っている男の子でも、ちんちんは本来大きなちんちんのようなもののような形をしていて、自分のちんちんは少し形がおかしい、そう思ってしまう。
 この町の暮らしは平凡だ。町民全員が着けているサンバイザーと、町の中心にそびえたつ大きなちんちんのようなものを除いては、よくある住宅地以外の何物でもない。今日も人々は学校に行き、職場に向かい、買い物をして、また家に戻ってくる。この親子だってそうだ。サンバイザーを着けている以外なんてことない、子供2人と母親だ。しかしもしかすると、そんな疑いをかけることは失礼だけれども、この中の誰かは、もしかすると全員が、大きなちんちんのようなものをその目で見たことがあるかもしれない、その可能性は否定できない。もし大きなちんちんのようなものを見たことがあるとすると、ちんちんの形を間違って覚えていることになる。これからの人生で何本ちんちんを見たとしても、大きなちんちんのようなものによって植え付けられたちんちんの形のイメージが覆されることはない。大きなちんちんのようなものを見てしまった人たちは、ちんちんの形を間違って覚えながら、何食わぬ顔をサンバイザーの下に隠して生活する。
 ダイオウガラスの平均寿命は200年と言われていて、300年近く生きることも珍しくはない。ダイオウガラスが小さなちんちんのようなものを集め続ける限り、大きなちんちんのようなものはさらに大きくなり、ちんちんのようでなくなっていくだろう。大きなちんちんのようなものを見てしまった人は少数派ながら、何十人かこの町に暮らしている。しかし彼らは仲間ではない。時代とともに変わり続ける大きなちんちんのようなものの形が、彼らに共通のイメージを持たせない。サンバイザーを外してしまった者たちは、それぞれの目にその時の大きなちんちんのようなものを焼き付け、それぞれの間違ったちんちんの形を信じ、ちんちんの形のイメージの違いという大きな孤独が根底に刻まれたと気付かないまま、一見して周りと同じような人生を生きていくのだ。

ネタボケライフ2187回


お題 画像で一言

古い格納庫に二人で忍び込んで、複葉機の翼に隣りあって腰かけて、「日が昇る前にこの島から出ていこう、途中で海に沈んだっていいさ」みたいな破滅の話を切り出して、「太陽より太陽を直視したあとの緑色の残像の方が目を閉じても見える」ってくだりが終わって横見たら、隣に座ってると思ってたのにいつの間にか操縦席の方を向いて立ってて、なんか銃弾がプロペラに当たらないようタイミングよく射撃する機関銃のしくみに感心してて話聞いてなかったみたいで、呼んでも振り向かないし、近くで話そうとして立ち上がったら上の翼に頭ぶつけてシンバルみたいな音がしたから警察と消防呼んで自殺した。その間も亜也香はずっと機関銃見てた。

主戦場対抗大喜利フェス2019


お題 全自動ネズミ捕り機を買って良かったと思ったこと

全自動ネズミ捕り機を買う前、全自動捕り機しか持っていなかったころは「ネズミごと全てを捕る」か「何も捕らない」の2択だったので、倉庫を走り回るネズミもしくははりつけにされたお父さんを見て「ままならない日々が続く人生だなあ」と感じる人生の日々だったけれど、全自動ネズミ捕り機を買ってからはネズミだけを捕獲でき、色はネズミ色で大きさはネズミ大のこれぞネズミだというネズミが青くて太いまあこれも針金かあという針金で砂時計みたいにくくられてるのを見て「ままなってきた」と感じ始めた日々の最後の日、全自動捕り機が全自動ネズミ捕り機に捕らえられていて「すわっ全自動捕り機はネズミだった説」と驚嘆めき、何らかの方法でハーマイオニー・グレンジャーを実在せしめて2本の脚の間を駆け抜けると、んまーーーーーーーーーーーーネズミは私ですよ。そりゃ当然か。それに引き換え貴女はアメリカ政府の最高傑作だ。あんた7ァ?。あ゛ぁ゛ほ゛ん゛と゛ネ゛ズ゛ミ゛捕゛れ゛て゛良゛か゛っ゛た゛ぁ゛(泣゛)

コガトナ2019


お題 変身ヒーローが変身ブレスレットを無くしてしまった回のラストシーン

「キャーッ!!」
『危ないから下がってろ!』

ドン

『……俺は魔剣闘士マルクス、市民のヒーローだ』

「来てくれたのね、マルクス」
『遅れてすまない』


  (~♪)


「見つけたのね、ブレスレット」
『ああ、暖炉の上にあった』


  (きみの部屋)


「誰が暖炉なんかに置いたのかしら」
『俺だ』


  (どこだっけ)


「あなたが……?」
『ああ、俺が自分で置いた』


  (建物には着いたけど 何号室か忘れてしまった)


「なんでそんなことを」
『わからない、覚えてないんだ』


  (ていうかアパートの入り口がわからない)


「じゃあ、じゃあブレスレットを探して命を落としたあなたの仲間達は」
「あなたの仲間たちの犠牲は全くの無駄だったっていうの!?」
『無駄だったかもな、いや、無駄なんかじゃない』


  (早く下まで降りてきてよ)


「……」
『この世に無駄なことなんてない、無駄じゃないってことにしてくれ』


  (oh babe...)

『無駄なんてないんだ』

  (...na na na wow wow)


  (この建物あってるっけ 黄色のマンションだっけ)
  (黄色のマンションには住みたくないな)

声の出演


マルクス:柿谷曜一朗
レーナ:鮫島彩

  (昔きみの家に行った 記憶があるけど)
  (別の友達の家で遊んだだけかも)

コーヘー:中山雅史
ジャン=バルジャン:川口能活
女怪人:小松菜奈
小松菜奈:ロメル・ルカク
小松菜奈子:小松菜奈子

  (そうだあれは遠藤の家)
  (やっぱお前んち行ったことないよ)
  (遠藤が住んでる hmm マンション黄色いんだね)

エンディングテーマ
「お前んちどこだっけヒーロー」
歌・作詞・作曲 オークボヨシト

  (ていうかお前 遠藤んち来る途中)
  (ファミマ寄って ロードバイク盗まれて)
  (ヘルメットかぶってバスで来てたよな)

制作
Production I.G

  (指摘されても意地張ってヘルメット脱がなかったよな)
  (そういう人 変身魔剣闘士マルクス)
  (愛しい人 変身魔剣闘士マルクス)

変身魔剣闘士マルクス  完

コガトナ2019


お題 画像で一言

何もない空間を無理に指差すことで何もない空間は指差されている空間になり、誰かによって指差されている空間を指差すことは特徴ある空間を指差すことだから無理のない指差しということになる。お互いにこれを行うことによって、1人と1人の無理のある指差しが2人の無理の無い指差しになる。それで笑っている。たしかに指差すことに意味はないし、無理の無い指差しの無理のある指差しに対する優位点も無いけれど、じゃあそもそも笑うことにも意味なんて無いし、意味なんてなくていいだろ笑ってるんだから。つらつらと能書きうるせえよ。笑ってるじゃんか指差させてやれ。

ネタボケライフ2194回


お題 「これ、スポーツ選手が書いたの?」と思った小説の書き出し

小玉の花火は去年と同じように打ちあがり、爆ぜた一粒一粒のオレンジの光が去年と同じように揺れながらちらつき細って消えて、去年と同じような煙がまだ薄暗い夏の空を汚していた。参道の両脇にはフランクフルトだの焼きそばだの夏祭りと言われればすぐ思いつくようなありきたりな屋台が、想像よりも古ぼけたビニールの垂れ幕状の看板に商品名を冠し、社会的とは呼びづらいうさん臭い男たちを神社という聖域から隔離するかのように整列していた。本殿の向こう側から聞こえてくる囃子は、この祭りの終わりを意味する踊りが行われていることを示している。カマテ カマテ。カオラ カオラ。そんな合いの手の隙間の一瞬の静寂に、大理石にミシンの針を落としたような細く上品な女性の叫び声を聞いた気がした私は、賽銭箱を弾き飛ばしながら本殿を貫通し、そこでとんでもないものを目にした。この一瞬で私の人生は大きく変わった。坂道を転がり下るボールがどう曲がるか予測できないように、無邪気にありきたりな幸福を予定していた私の未来も、一切見通しのきかないものになったのだった。

第7回大喜利帝王賞


お題 そのガラケーにどんな思い出があるの?(ぼけおめ260 2A-A)

男友達と夜電話してるときに「トリビアの泉で『スズムシの鳴き声は電話では聞こえない』ってやってたよ」って聞いたからそのまま外出てちょっと歩いたところにある畑の横の草むらにケータイ近づけて本当に聞こえないか試してたら、しゃがんだ時にできるショーパンと腰の隙間からおしりを舐めらたり触られたりして、変態かと思ってバッって振り向いたら手の形をした大きな舌が一枚落ちてて、次の日学校行ったら電話してた友達が喋れなくなってた

ぼけおめ260 2A-A


お題 ドラえもんが出てくる机を買ってみて、どうでした?(ぼけおめ261 2A-A)

机から「今出たら死ぬな~これは死ぬな~」って聞こえてきて、「あっ絶対死んじゃう絶対死んじゃう」って聞こえてきて、引き出しがガラッって開いて、「うぉん死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」って言いながらドラえもんが出てきて、「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」が「死ぬぅ死ぬぅ死ぬぅ死ぬぅ」っていう風にうねり始めて、そのタイミングで隣にいたトランスジェンダーで同性愛者のお母さんが「あぁんドラちゃんんっん。あれ?? んんんー♡」って小声で叫びながらマスカキを始めて、ドラえもんが「死ぬぅぅ死ぬぅぅ死ぬぅぅ」の「死ぬぅぅ死ぬぅぅ死」のタイミングで膝をもじもじさせながら死んで、膝をもじもじさせなくなって、ずっと「死」の子音の「sh」の音がドラえもんから鳴ってて、お母さんはチンコを扱くでも擦るでもなく拭く感じで愛撫してて、死んでるドラえもんから音がするのおかしいから口の中を覗いたら野比が竹箒で高速道路をゆっくり掃いてて、その音がshに聞こえるだけだった。最後に僕がお母さんの方見たらチンコがついてなくてチンコの代わりにチンコがついてた。

っていう つ・く・え♡

ぼけおめ261 2A-A


お題 このミルクボーイは偽者だなと気づいた理由

おかんがアニメのキャラクターの名前思い出せないらしくて。

へー。そうなんだ。ちょっと教えてもらってもいいかな。

おかんが言うには、まだ子供らしいねん。

じゃあナディアかな。ふしぎの海のナディアのナディア。ナディアはまだ子供だからね。

俺もナディアかと思ったんやけどな、髪が緑らしいねん。

ならナディアじゃないね。ナディアは藍色の髪と褐色の肌をした美少女だからね。ナディアは髪の色が違うね。もう少し詳しく聞いてもいいかな。

おかんが言うにはな、白いチューブブラに橙色の短いチョッキ、そして下半身は白い縁取りを施した橙の腰布と白のアンダースコートといったヘソ出しスタイルらしいねん。

じゃあナディアだね。白いチューブブラに橙色の短いチョッキ、そして下半身は白い縁取りを施した橙の腰布と白のアンダースコートといったヘソ出しスタイル、これはナディアだ。ナディアは藍色の髪と褐色の肌をした美少女だからね。ふしぎの海のナディアのナディアに決まってる。

俺もナディアやと思ったんやけどな、おかんが言うには、ナディアじゃないらしいねん。

は?先言えや。ナディアかと思うやろこんなん。キッショ。お前もオカンもキッショ。ナディアかと思うやろ。キッショ~~。

第15回60分大喜利


お題 「伝説」という単語を使って悲しい文章を作ってください

たかやんは伝説の男だ。小学2年生の春休み、ぼくのリュックをとった4年生のいじめっ子に立ち向かって、ぼくのリュックを取り返してくれたんだ。そのうわさは学年中が知ることになって、3年生の始業式の日、新しいクラスの中ですぐに人気者になった。
たかやんは伝説の男だ。小学2年生の春休み、ぼくのリュックをとった4年生のいじめっ子に立ち向かって、ぼくのリュックを取り返してくれたんだ。そのうわさは町中が知ることになって、中学1年生の入学式の日、新しいクラスの中ですぐに人気者になった。
たかやんは伝説の男だ。小学2年生の春休み、ぼくのリュックをとった4年生のいじめっ子に立ち向かって、ぼくのリュックを取り返してくれたんだ。そのうわさはチロチロ川の向こうまでは知られていなかったみたいで、高校1年生の2学期になっても、たかやんはクラスの後ろの方の席に座って、いつも1人で音楽を聴いていた。
たかやんは伝説の男なのにとぼくは思った。ぼくはとなりの席の水澤さんにこの話をした。
「たかやんは伝説の男だ。小学2年生の春休み、ぼくのリュックをとった4年生のいじめっ子に立ち向かって、ぼくのリュックを取り返してくれたんだ。」
水澤さんは少しきょとんとしたあと前を向いて、先生が黒板に書いた数式をノートに写しはじめた。ぼくは水澤さんが話を聞いてくれて良かったと思った。
高校2年生の5月ごろから、たかやんは学校に来なくなった。伝説の男がいなくなっても学校はそんなに変わらなくて、ただ伝説の男がいない、それだけだった。
卒業式の日も、たかやんは来なかった。なんで来なかったんだろう、ぼくはそう思った。わからなかった。でもたかやんは伝説の男だ。卒業式に来なくたって、小学2年生の春休み、ぼくのリュックをとった4年生のいじめっ子に立ち向かって、ぼくのリュックを取り返してくれたんだ。そのことを知ってるのは、ぼくと水澤さんだけみたいだった。
高校を卒業したぼくは東京の大学に進学した。大学3年生の夏、お盆に合わせて帰省したら、お母さんからたかやんが死んだ話を聞いた。
たかやんは車にひかれて死んだらしい。横断歩道を渡っていたら、ボケたおじいさんが運転する軽トラの左折に巻き込まれたという話だった。病院に運ばれたたかやんは2カ月ぐらい生死の境をさまよったあと一度も目を覚ますことなく息を引き取った、お母さんはそう教えてくれた。
ぼくはその話を聞いて、伝説の男っぽくないなと思った。伝説の男が死ぬときは、子供を助けるとか、珍しい病気にかかるとか、そういうことが起こると思ってた。まさかただひかれるだけなんて。でも、それでもたかやんは伝説の男だ。小学2年生の春休み、ぼくのリュックをとった4年生のいじめっ子に立ち向かって、ぼくのリュックを取り返してくれたんだ。だからたかやんは伝説の男なんだ。 本当に??
ぼくはたかやんが伝説の男かわからなくなってしまった。その日の夕方、コンビニから帰る途中にお寺の敷地を通り抜けたとき、たかやんのお母さんがお墓の方へ歩いていくのが見えた。僕が知っているたかやんのお母さんは小太りの怒るとこわいおばさんだったけど、お寺で見たたかやんのおかあさんは猫背でやせていて、髪の毛はほとんど白髪で、伝説の男のおかあさんというには、かなりみすぼらしかった。
東京に戻る日、駅まで歩いていく途中、たかやんのお母さんを見たお寺に寄った。5分ぐらい探し回ってようやく見つけたたかやんのお墓は、周りのお墓よりも大きくて、綺麗に掃除されていた。お墓のすぐ近くに炭の欠片が落ちていた。送り火の残りかすだろう、ぼくはそう思った。
東京に戻ってきて、部屋の換気をしたあと、ぼくはリュックから炭のかけらを取り出そうとした。底の方に転がっている炭をつまんだとき、力を入れすぎてくしゃっと潰れてしまった。リュックから出てきたぼくの指先は黒くなっていた。
指を洗いながらぼくは思った。たかやんはなぜ死んでしまったんだろう。

ネタボケライフ2346回


お題 影と会話できる世界で、影にこんなことを言われた

牛乳買い忘れてるよ
牛乳買い忘れてるって
牛乳買い忘れてます!
牛乳!買い忘れてるんですよ!
スーパーを出ないで!牛乳を買ってください!
あなたは今日家を出るときに牛乳を買うと言いました。牛乳を買いましょう。
牛乳を買わないんですか?
おい!牛乳を買ってくだサイヨ!
家に帰らないで!牛乳はどうしたんですか?
牛乳どうした!!!!!
牛乳を買うか死んでください
死のうとしないで
牛乳を買ってね。牛乳買う。
家着いちゃうよもう牛乳さあ
あ~あ牛乳あ~あ
家入らないの?どこ行くの?
ちょっとどこ向かってるの
どこ向かってるのかな
どこ向かってるんだ!
どこ向かってるか教えてくれるかな?
どこ向かってるかわかんないなあ
あっ牛乳屋だ
牛乳屋に向かってたんだ
牛乳屋に向かってたんなら、ゆるす。

ネタボケライフ2357回


お題 童話『天女とナマズ少年』の名シーンを教えてください。

髪型をナマズにされた少年「天女さん天女さんお願いします、僕を普通の人間にしてください」

居酒屋のイジワルおばさん「そうねぇ… ひょうたん池の底に眠る青真珠、体を全く濡らさずにその青真珠を獲ってきたとしたら、その時は考えてあげても良いかしらねぇ」

カウンター席でポテトサラダを食べている天女「モサ……モサ……! (ソイツはニセモノ!本物の天女はアタシ!気づいて!)」

ナマズ少年「ありがとう!きっとやってみせます!」

ポテサラ天女「モサ……ゴクン すいませんお会計お願いします (アタシが喋れないばっかりに……ゴクン すいませんお会計お願いします)」

イジワルおばさん「はい、ポテトサラダ1つでお会計3600円ね」

辻喜利 -弐-


お題 画像で一言

【読まずに飛ばしても大丈夫です!文字の塊だと思ってください!】

ルイス武蔵 35歳 170cm 65kg
大手貿易会社の子会社で働いている。
アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた日米ハーフである。

父親はAdam Lewis 69歳 182cm 85kg
白人系アメリカ人で穀物の貿易の会社に重役として勤めている。高校大学時代はアメリカンフットボールをしていてポジションはランニングバックだった。
大学卒業後穀物の貿易会社に勤め、30歳の時会社のパーティーで山下果穂と出会う。

母親はルイス果穂 59歳 148cm 45kg
20歳の時カリフォルニアに語学留学していてAdamと出会った。22歳で結婚し24歳で武蔵を出産。



 武蔵は日本で生まれた。サンフランシスコ国際空港から成田空港へ向かう国際便の中で果穂が産気づき、成田空港のターミナルで出産した。男らしい日本男児になってほしいというAdamの願いを込めて武蔵と名付けられた。
 武蔵は大きな病気やケガなどなくすくすくと幼少期を過ごした。小学生時代、早熟だった武蔵はクラスの中心的メンバーだった。武蔵は地元の少年野球チームに所属していた。武蔵はそこでも中心的メンバーでかつ優秀な選手であり、監督からの信頼も厚かったためチームのキャプテンを務めていた。武蔵はコーチの言うことをしっかり守る優等生で、練習では精一杯声を出し、毎日の家での素振りも欠かさなかった。キャプテンとしての責任感も強く、練習中の私語やサボりに対して厳しく注意し、ユニフォームのズボンの裾をきちんと折り上げないチームメイトと口論になって激昂したこともあった。武蔵はチームのきまりをとても重要なこととして丁寧に守っていたが、練習が終わったあとすぐに着替えなければいけないというルールにだけは抵抗があった。練習後の着替えは更衣室で行うことになっていて、チームメイト全員が同じ場所で一斉に着替えることになるのだが、武蔵は人前で着替えるのは嫌だと感じていた。自分の裸がチームメイトに見られる状況に対して理由のない強い抵抗感を持っていた。武蔵は着替えのルールを破ることこそなかったが、他のチームメイト全員が着替え終わって出ていくまで着替えなかったり、やむを得ない時はできるだけ隅の目立たないところでこそこそと着替えるようにしていた。
 順風満帆に見えた武蔵の人生だったが、中学進学前後で問題が生じた。二次性徴である。ハーフではっきりした顔立ちの武蔵は比較的周囲にチヤホヤされながら日々を過ごしていた。しかし二次性徴を迎えて武蔵の体が変化していくと、外見の変化とともに周囲の評価も変化することとなった。武蔵の二次性徴は一般的な日本人男子のそれとほとんど同じであったが、異なる点が2つあった。1つはその変化が大げさだったことである。恵まれた体格をした父親譲りの遺伝子によって、美少年とまではいかなくてもそれなりに整っていた武蔵の顔の額と顎は上下に伸び、頬は骨ばった。父親譲りの骨格の上に母親譲りのぺちゃっとした鼻が乗り、白人にしてはパッとしない、アジア人にしてはゴツゴツした、中途半端な顔面が完成した。二次性徴の2つ目の変わった点は、身長がそこまで伸びず、しかし頭は肥大化したことである。体格に恵まれた父親と同じ大きさの顔が日本人の平均的な体に乗っかった、アンバランスな中学生が出来上がってしまったのだ。体の変化によって他人からの評価が大きく変化したことは多感な時期の武蔵を傷つけたし、自分の体が歪に変化してしまったということ自体が武蔵を大いに傷つけた。武蔵の体に対するコンプレックスはその後も解決せず、特に頭の前後が長いので帽子が被れないことを一番嫌がっていて、帽子やヘルメットを被らなければいけない場は極力避けていた。
 キリスト教系の中高一貫校に進学し、知人のいない環境に放り込まれた武蔵は友人作りのスタートダッシュに乗り遅れ、いつも座ってるヤツとして認識されるようになった。もともと早熟を理由に勉学やスポーツに秀でていた武蔵だったが、周りが成長するにつれて今まで得意だった色々なことで追いつかれ追い越され、小学校までの自信を無くして内向的で覇気のない人間になった。とはいえもともと真面目だった武蔵は大きく落ちこぼれることはなく、中の上程度の成績を保ち、指定校推薦でそれなりの大学に進学した。
 アメリカのスクールカーストにおいて最上位のジョック、その末端だったAdamは武蔵に「男は男らしくあってこそ、盛り上がった筋肉、日焼けした肌、細かいことを気にしない余裕、それが男だ。」というように男の何たるかを説いて育てた。仕事がちで家を空ける期間が長かったものの、休日は武蔵をキャンプに連れて行ったり、親子で市民マラソンに参加したり、AdamがAdamの父親にされてきたのと同じような方法で武蔵と接していた。武蔵は父親と行動することを楽しんではおらずむしろ億劫だと感じていたが、母親がそうしていたのを見て自然と身に着けたのかそれともそのように教育を受けたのか、Adamと接する時の武蔵は面倒だという感情は顔に出さず媚びたような笑みを浮かべ、父の言うことを素直に聞き入れていた。
 大学入学後、誰かと遊んでいる様子もなく淡々と通学し夕方には帰宅する生活を続ける武蔵を見た両親は不思議がり「そんなことしてると結婚できないぞ」と武蔵を楽観的にからかったが、2年経つころには不思議が不安に変わり、武蔵に対して交際相手を見つけるよう何度も要求した。
「女性を落としたかったら自信をもって押すことだ。女性は心の底で男に襲われたいと思っている。そのサインを見逃さず押して押して押せば女は落とせる。」「俺はそうやって何度も成功した、頼むからお前はホモ野郎にならないでくれよ。」Adamは武蔵にこう語った。そのアドバイスを一応聞き入れた武蔵は形の上では父親の言うとおりにしてみるものの、襲われたいサインを見逃さないどころかそんなものは一度も見えたことがないし、とりあえず距離を詰めようとしても簡単に拒否されてしまう。タイミングやら何やらが偶然うまくいったとしても武蔵の自信の無さは簡単に見透かされてしまい、先に進むことはなかった。相手が嫌がることを分かった上で何人にもアタックすることは武蔵にはできず、父親のアドバイスが実を結ぶことはなかった。
「お父さんと似てるから大丈夫よ」「武蔵は30超えたらモテるタイプよね」果穂は武蔵をこう励ましていた。武蔵は自分と父親が遺伝的に近くても異性からの人気という尺度ではまるで違う人間だと理解していたし、母親の気楽な話しぶりは何も考えていない証拠だと知っていたため、これらの励ましをまともに受け止めることはなかった。武蔵にとっての母親は愛すべき存在であったし、家事に育児に様々な家庭内の仕事を背負って武蔵を育て上げてくれた感謝すべき存在でもあったが、何らかの問題に直面した時に母親が頼りにならないことはわかっていた。ルイス家では父が全てを決定し、母はニコニコそれに従うだけだったからだ。武蔵は結婚しなければいけないとは思っていたが、そもそも結婚したら何がどう良いのかはわかっていなかった。結婚はすることになっているからする、両親は息子に結婚を望んでいる、そういうことだけがモチベーションだった。
 大学卒業後は商社に入社した武蔵であったが、武蔵は会社の気風に適応することが全くできなかった。武蔵は飲み会がわからなかった。誰かと誰かが話をしているのを聞いたり自分が話しかけられた時に返答したりはできるのだが、適切なタイミングで自分から話しかけられなかったため、黙って座っているだけのことが多かった。社内の誰と誰が関係を持っているかが話題になったり、セクハラ行為が行われたり、そういう場面に直面した武蔵はその場にいることが耐え難くなり、尿意を装ってトイレへと逃げていた。男女関係や性的な話題で場が盛り上がって武蔵自身にそういう話題が振られた場合、武蔵は自分がどうすればいいのかわからずに下を向いて黙り込んでしまっていた。武蔵は上司や同僚につまんないヤツと認識されていて、仕事中や休憩中に必要以上のことを喋ったり雑談に参加したりすることはほとんどなかったが、ある一人の事務の女性とは職務上会話する機会が多く、休憩時間に他愛もない話をすることもあった。その女性は地味な見た目で落ち着いた雰囲気を纏っていたため、居心地の悪い職場の中で武蔵は多少の親近感を抱いていた。ある日の飲み会で、武蔵は酔った同僚にとある動画を見せられた。それは武蔵が参加していなかった飲み会の様子を録画したもので、武蔵の同僚が酔った誰かとキスをしている動画だった。武蔵はその動画を見ていられなくて目を逸らしたが、画面が視野から消える直前、同僚とキスをしているのが普段親しくしているあの事務の女性だと気づくと、今までに経験したことのない嫌悪感が体中を走り回ったあと喉元へ到達し、武蔵は急いでトイレに逃げ込んで嘔吐した。翌日から武蔵は事務の女性の顔をまともに見ることができず、自分から話しかけることもできず、話しかけられても返事ができなくなった。職務上必要なコミュニケーションも取れなくなってしまい、武蔵の仕事にミスや問題点が多く見つかるようになった。上司は状況改善のためにどうして仕事の質が下がったのか武蔵に尋ねたが、武蔵はしどろもどろに謝ることしかできず、やがて職場の風当たりはきつくなり、武蔵自身も仕事を続けられなくなってしまって、入社後1年で辞職した。
 商社を退職後、半年間の無職期間を経て、コネを利用する形で父親が重役を務める貿易会社の子会社に入社した。この会社の気風は武蔵にとって居心地の悪いものではなかった。前の会社のように苦手な話題に強制的に晒されることもなく、仕事のための必要最低限のコミュニケーションだけで職場での生活が問題なく成立した。武蔵は仕事ができないと言われるほど無能ではなかったがパッと目を引くほど有能ではなく、出世コースを早いうちに外れ、そこそこのポジションで地味な仕事をこなし続けた。職場以外での人付き合いは少なかったが、会社内でキャンプやスキー旅行が企画されることがあり、武蔵も声をかけられた時は参加していた。同僚から合コンや街コンに誘われることもあったが、武蔵はそのような誘いには乗らずに必ず断っていた。見ず知らずの女性と会話するなんてうまく行く気がしなかったし、出会いを積極的に求める男女が集まって笑顔でやりとりしたり盛り上がったりする様子を想像すると陰鬱な気分になった。商社を辞めて無職になっていた期間に両親との仲が悪化して会話が少なくなっていたからか、折に触れて釘を刺すかのように交際相手の有無を尋ねられ小言を言われることはあっても、以前のように口うるさく言われることはなくなっていた。
 武蔵は毎朝早いうちに会社に向かい、オフィスの電気を付け、窓を開けて換気し、プリンターの紙をチェックし、観葉植物に水をやり、窓を閉め、給湯器の水を替え、給湯器の電源を入れ、ホワイトボードを丁寧に拭き、ペンのインクをチェックし、ちらほら出社してきた上司や同僚に挨拶して、自分の仕事にとりかかった。仕事を終えると、ファイルを整理して、机の上を拭き、机の周りをほうきで掃き、シュレッダーの中身をゴミ箱に捨て、ゴミ箱からゴミ袋を外してゴミ置き場へ運び、もし袋の中に分別の間違ったものが捨てられているのを見つけたらそれを取り除いて正しいゴミ袋に捨て、新しいゴミ袋をゴミ箱にセットし、帰宅した。武蔵はこれを繰り返し、大きなイベントを迎えることなく淡々と順調に歳を重ね、やがて父親が結婚した年齢を超えた。両親は武蔵に何かを期待するのを諦め、結婚を催促したり生活に口を出したりしなくなった。
 Adamは武蔵が幼いころから家の中で女々しい遊びをすることを良しとしなかったため、ゲームやおもちゃ、勉強にならない娯楽のためだけの本を与えることはなく、誕生日やクリスマスのプレゼントはもっぱらスポーツ用品やキャンプ用品だった。武蔵も父親にぬいぐるみやおもちゃやゲームをねだるという年相応の子供らしいことを何度かしたが、Adamはそれを突っぱねるのみであった。年齢が上がってくるにつれて武蔵はそのような子供っぽい要求を恥ずかしいと思うようになり、お小遣いをもらえるようになってからも食べ物や流行りのCD、映画などに使い、自分のための娯楽品を積極的に求めることは自然としなかった。
 1ヶ月前、仕事の一環で海外の通販サイトを見ていた武蔵は偶然ドイツの手作りぬいぐるみメーカーのホームページを訪れた。トップページに表示されたもこもこしたクマや眠っているヒツジのぬいぐるみに妙に惹きつけられた武蔵は商品一覧のページに移動して、ゾウやらヤギやらネコやら他の動物たちのぬいぐるみを色々な角度から撮った写真を一枚一枚チェックした。どれくらいの時間そうしていたか、武蔵は「大の大人がぬいぐるみを見ているなんて恥ずかしい」と我に返り、本来するべき仕事に戻った。ぬいぐるみメーカーの名前は忘れてしまい、どこからアクセスしたかもわからなくなった。武蔵は自分がぬいぐるみの写真を見ていたことをその日の夜には忘れた。
 武蔵が勤める会社は2ヶ月後に組織の再編成を控えている。社の内情は知っていて最低限の仕事はできるものの子供がいないどころか結婚すらしていない武蔵は人事に使いやすいコマだと睨まれていて、組織再編に伴って地方に出向になると決定している。生まれて初めての一人暮らしの準備をしている武蔵が購入する家具を検討していた時、おすすめ欄にクマが表示された。そのクマのぬいぐるみは仕事中に見たドイツのメーカーのもので、武蔵は自分がぬいぐるみメーカーのホームページを仕事中に見ていたことを思い出し、今度は自宅のパソコンからもう一度あのページを訪れ、やはりこのぬいぐるみには自分を惹きつける何かがある、自分はこのぬいぐるみたちに惹きつけられている、そうはっきりと自覚した。ホームページをブックマークすることも忘れなかった。
 それ以来、仕事を終えて帰宅した武蔵は、新生活の調査や準備をし、なんとなくぬいぐるみを調べたり、YouTubeで手芸の動画を眺めたりするようになった。今まで目的もなく両親の目を気にして過ごしていた時間が出向後はまるっきり暇な時間になるはずで、それなら趣味の1つや2つ始めるのが合理的だと考えていた武蔵は、ぬいぐるみを自分で作ることをぼんやりと考え始めている。武蔵には裁縫の経験は一切ないが、新しい土地で新しい生活が始まる、新しいことを始めてみたい、わからないことがあったら検索すればいい、もしできなかったらやめればいい、そうやって想像を適当に膨らませるだけで、今までの武蔵の人生に登場しなかった、でも多分必要だった、なんとも形容しがたい温かい感覚が首筋のあたりにじんわりと広がるのだった。しかし、一度その楽しい想像から現実に戻ってくると、男がそんな女の子みたいなことをしたがるなんておかしいしバレたら恥ずかしいという考えが武蔵の脳をよぎり、同僚や両親には絶対に言わないようにしないと、と気を引き締めて画面を閉じ、また気が緩んできたころ同じ画面を開くのだった。

今日、武蔵は仕事の引継ぎの関係で取引先に出向き、そこで高校時代の同級生に出くわした。元同級生は順調に出世している様子であったが、ネクタイを着けずに仕事をしていたことが武蔵の心に引っかかった。会社に戻った武蔵は「なんで自分はネクタイを締めているのにネクタイを締めていない人より偉くないんだろう」という疑問を抱き、「もしかしたらネクタイをする必要なんてなにもないんじゃないか」という考えに思いあたったものの、「男が仕事するのにネクタイをしないなんてありえないよなあ」と自ら一蹴し、昼休憩が終わるまでボーっとヒツジやクマのことを考えている。

ボケクエスト4 予選2回戦


お題 ゴルフから派生した新競技「過保護ルフ」のルールを1つ教えてください。

汚(よご)れたボール(ぼおる)を触(さわ)った時(とき)は清(きよ)めの儀式(ぎしき(オリーブオイル(おりいぶおいる(オリーブ(おりいぶ)の油(あぶら)))を頭(あたま)にかけてもらうこと))をしてもらうためグレートゴルファーチャペル(ぐれえとごるふぁあちゃぺる(大(だい)ゴルファー(ごるふぁあ)礼拝堂(れいはいどう(神様(かみさま)を祀(まつ)る(えらいえらいとする)建築物(けんちくぶつ(建物(たてもの)))))))に行(い)くこと

ボケクエスト4 予選3回戦


お題 ここでくじけちゃダメだ!何○○○だ俺……

ここでくじけちゃダメだ!何が何でもプールで泳ぎたい、夏と言ったらプールだプール、町のみんなと一緒にプールでぜひ泳ぎたい、いや、泳がせてください、そう思っていたのに、いざプールが与えられて、水が与えられて、種もみが与えられて、クソッ思い出すだけでも自分が嫌になる、俺は、俺は、プールを田んぼにしてしまった…… 自分でも気づかないうちに、種もみを塩水で仕分けし、苗をビニールハウスで育て、プールに泥を入れて、水を張り、時期を待ち、腰を曲げて苗を植え、季節は巡り、たわわに実った稲穂が首を垂れる頃、プールのことを思い出した…… ゆめぴりか、おいしかったです。 根っからの日本人だ俺……

600秒大喜利


お題 エロエロ野球、プレイボール!!

僕はピッチャー。女のくびれた胴体に強い興味がある。

蜂のキャラクターで精通した。

砂時計みたいなくびれに強い興味がある。

砂時計のくびれを通る砂を見ていると、砂時計の外形が女のくびれた胴体のように見えて興奮するのに対し、くびれの中でこぼれ落ち続ける砂が女の何に対応するかわからず、僕は混乱する。

混乱した僕は、慌ててチンチンを擦る。

コスコスコスコス擦っていると、チンチンが大きくなる。

チンチンが大きくなると言ってもこれは魔法じゃない、ちゃんとした理由があるんだ。

チンチンの中にはおしっこが通る管の他にも海綿体(かいめんたい)というものがある。海綿体はスポンジみたいなもので、チンチンを擦ると普段はシナシナしぼんでいる海綿体の中に血液が集まってくるんだ。海綿体に満たされた血液はちょっとのことじゃ元に戻らないから、チンチンには血液が溜まっていく。

こうしてチンチンは大きくなるんだ。つまり、チンチンが大きくなるとき、チンチンがただ大きくなるのではなく、体のほかの部分がチンチンに血液をプレゼントして、その分チンチンが大きくなるというわけ。

普通の人は体中からチンチンに血液をちょっとずつプレゼントするんだけど、僕はピッチャー。ピッチャーは脳のピッチングを司る部分からだけチンチンに血液をプレゼントするんだ。

チンチンに血液をプレゼントして脳のピッチングを司る部分がカラカラに干上がってしまうと、僕はピッチングがまるで出来なくなる。

エロエロ野球、プレイボール!!


あっ、チアガールのくびれた胴体だ。

コスコスコスコス


困ったなあ、僕はピッチャーなのに、ピッチングができなくなってしまった。


困ったなあ。

600秒大喜利


お題 尊敬していた料理教室の先生を軽蔑するようになった理由

「女性が女性の体を誇って何が悪い!」と信念を語ってモノキニ姿で寿司も握るし蕎麦も打つしそれがことごとくおいしいしだったのに、巨乳の生徒がニットのワンピース着てきたのを見て「エプロンを着なさい!」と不機嫌になっていて、結局のところ自分が男にモテたいから男に尽くせるアピールのために料理の腕を磨き性欲に付け込むために肉体を見せびらかしてただけの男尊女卑の淫乱痴女の男根崇拝の色情狂だった 

大喜利パフェ 第8回第2層


お題 「この英語教師から学ぶことはなさそうだな…」なぜそう思った?

【逃がした魚は大きいゼ】

今日の始業式で塩顔イケメンが転任してきたからワクワクしてたんだけど、悲しいことに1年生の担任だったのだガビーン(古
私のような喪JKにとって高校は合法的に男の人を眺められる至福の場所なのに、貴重なイケメンが若い子たちに取られてしまった・・・ババアに興味ないですかそうですか、実際3年生は17歳ですからね、もう消費期限切れてますからね。私だってあと2年若ければ(つ鏡 おい誰だ今鏡渡したヤツ。出てこーい!!!(怒 
そうだよね最近の中学生って可愛いもんねそりゃ1年生が一番可愛いよね、私もそう思いますまる。ババアはもう若い子の流行に着いていけません!てか最近老化してて普通にヤバイ。マラソン大会は死にそうになって泣きながら走ったし、お肉よりお魚の方が好きだし、お菓子ばくばく食べちゃうし、正真正銘おばさんですよおばはん。おばはん通り越しておじさんJKですよトホホ・・・あでも遅刻しそうなときだけは本気ダッシュする(オイ
ババアの話なんてどうでもいいんですよ、時代はイケメンですよイケメン。イケメン先生の話に戻ります!イケメン先生は英語の先生なんですよ奥さん。英語科に行ったとき見たから間違いないですわよ奥さん。バイリンガルらしいですわよ奥さん。イケメンすぎるだろオイ。喪JKその時ひらめきました、英語の先生なら3年文系の英語の授業受け持つかもしれない、1年の担任ってことは可能性は低いけど、たとえそれが1%でも0.1%でも、0%じゃないってことだ!!! そう思って藤Tに「センセー、今年の3年文系の英語ってどの先生ですかーっ?(萌え声)」って聞いたら、藤Tが「んん~僕だよぉ~~」だって。ハイ、オワリマシタ。JKが萌え声でオッサンに話しかけてやってるんやぞもっといい返事無いのかコラ(怒 私は内心ブチギレながらも私の短い人生の中でバイリンガルイケメン先生から何かを学ぶことは無いんだと確信しましたね。あーあ、こんなの悔しいですよ、悔しすぎて涙が溢れますよ(泣 はい皆さーん貴重な女子高生の涙ですよー今ならお安くしときますよーっ!!!
でも帰る時バイリンガルイケメン先生の横通ったらワイシャツの隙間から鎖骨がチラ見えしてて、もうなんというか興奮とか通り過ぎて眩しかったわ。鎖骨いとをかし。鎖骨いみじかりけり。一介の鎖骨教信者として拝んどかないといけませんねこれは。鎖骨神ありがたやありがたや・・・(変態淑女)
なんてことを学校帰ってすぐブログに書いてる時点で注:察しろって感じですよね、やれやれ、逃がした魚(オトコ)は大きい(イケてる)ゼ・・・

ネタボケライフ2436回


お題 画像で一言

だから水玉コラ、正確にはそのコレクションの一部さ。
君たちに見せたかったんだ。もちろんディープフェイクポルノは知っているよ。好きな裸に好きな顔を合わせられる時代が来ている。分かった上で水玉コラを集めているんだよ。どこから話せばいいのかな。うーん、人間の体はもはや神聖な領域とは呼びがたいだろ?いやいや、これはドラえもんとかそういう話じゃないからさ、剛田も骨川も、その声優たちも、黙って聞いていてほしいんだけど。いいかい?
人間の体はさ、脳さえも完全に神聖な領域ではないだろ? もちろんわかっていないこともあるさ、でも心臓が血液を送り出していて、肺でガスを交換して、イオン流が神経の信号を伝える。そうやって生物の原理が明らかになる一方で、コンピュータはコンピュータで発達してさ、その結果今まで人間にしかできなかったことが人間以外にもできるようになったわけ。ディープフェイクだってそうだろ? おい、ドラえもんに囚われるな。さっき言ったよな。君たちだって小学生じゃないんだから、ディープフェイクを知らないなんて言わせないよ。ディープフェイクなんて人間の頭の中では昔からできていたことなんだ。あの子のパンツの下はどうなっているだろう、あの子とキスしたらどんな顔をするだろう、そういう妄想を抱いた時、僕らはもともと知っている女体の画像的映像的イメージをあの子の顔に当てはめて、それらしい情景を脳内で作り上げ、シコシコ興奮していたってわけだ。ただ人間はそれを正確に表現する術を持っていないから、脳内のものを共有したり保存したりできていなかった。ディープフェイクがやっていること自体は人間の妄想と変わらないかそれよりも陳腐なことだ。すでにある性行為の映像に、別の人の顔を当てはめるだけ。どこまでもどうにでも突き進める妄想に比べたら大したことないだろう? ただコンピュータの偉い所は、一度作り上げた映像的イメージを保持し、それを共有できるということ。コンピュータの処理能力が向上することで、脳しかできなかった煩雑で計算量が多い作業を行うことができるようになり、コンピュータの脳に対する優位点が目立ち始めた、そういうよくある現象の1つがディープフェイクポルノというわけだ。
そろそろ僕が水玉コラを集めている理由を話そうか。
交感神経系と副交感神経系って知ってるかい? 体調を自律的に調整する神経系で、交感神経系と副交感神経系は互いに対立する役割を持っている。僕はこれら自律神経系の調整がうまくいかない体質でね、手術は15年前になるかな、背骨の中と外に電極を埋め込んで、交感神経と副交感神経を手動でコントロールできるようにしているんだ。例えばこのつまみを右にひねると、副交感神経系の働きが亢進して、心拍数は下がり、血圧も、下がり、瞼も、とろんと、してきて、落ち着い、た、気持ちに、つまみを、戻すと、元通りになるってわけだ。逆につまみを左にひねると、心拍数と血圧が上がって全身の鳥肌が立ち手足は冷えて目は覚める、これは交感神経系の働きだ。2つの神経系は逆の働きをするから、必要に応じてどちらかにひねれば問題ないというわけ。
ところが人間の身体にもともと備わっている機能で、交感神経と副交感神経が同時に共同して働くことが必須のものがあるんだ。何かわかるかい? 答えは射精だよ。厳密には勃起して射精することだけどね。勃起中枢の興奮が副交感神経である骨盤神経を介して海綿体やら何やらに伝えられた時に勃起は起こる。逆に射精は交感神経の興奮によって引き起こされるんだ。対立する2つの自律神経系が共働するオナニー。オナニーをする時、つまみの位置はニュートラル。オナニーをしている時の僕は、自律神経をしっかり働かせながらも電極のことを忘れて、全く健康で神聖な人間でいられるんだ。
僕はね、怖いんだよ。神聖な領域をコンピュータが侵食していくのが怖いんだ。コンピュータに妄想をさせたくないんだ。コンピュータに妄想で負けたくないんだ。僕の妄想は僕にとって一番でなければいけない。だから水玉コラを見て、脳で裸を妄想して、神聖なオナニーをする。コンピュータはあくまで人間の道具であって、ディープフェイクポルノというコンピュータの妄想で興奮し、情けなく射精するわけにはいかないんだ。そうじゃないと僕は、電気仕掛けのつまみが自分に繋がっているという事実を、とても恐ろしいものに思ってしまうんだ。恐ろしさを制御するつまみは繋がっていないからね。
剛田も骨川ももう動いていいよ。まずはドラえもんに戻って、そして家に帰りなさい。剛田と骨川の声優はそれに声を当てなさい。アニメーターは何枚も絵を書き、監督は包括的に指示し、制作進行は無事にアニメを完成させなさい。今日のような日はドラえもんにあってはならない。当然ながら水玉コラは滅ぶ運命にある。

ネタチル 152回


お題 みかん投げ祭りのポスターに書いてあったこと

       蜜柑       

今は昔秋津島の西端に鬼女有りけり

鬼女は怪膣巴御前なる豪傑武者なり

さる時さる戦で西の兵ども具して山
越えしたる際にある年若き男の辰巳
上がりしが怪膣巴をぞかく弄じたる

  怪膣巴の強きは附子の如く
  その醜きもまた附子の如し  

巴すなはち目を赤らめ眉尻を上げて
長髪の天を衝くは煙の如きなりけり

怪膣巴は年若き男のふぐりをむずと
掴むと忽ちねぢ切って捨ててんげり

捨てらるるふぐりの内より溢れ出る
子種は白く地に溶け染みになりけり

年若き男はよよと嘆くに腰の屈まり
肌の赤染みて今に蜜柑になりにけり

       柑蜜       

りけり有女鬼に端西の島津秋昔は今

りな者武傑豪るな前御巴膣怪は女鬼

山てし具もど兵の西で戦るさ時るさ
上が巳辰の男き若年に際るたしえ越
りたひ笑てじ弄くかを巴膣怪がしり

  く如の子附はき強の巴膣怪  
  し如の子附たまもき醜のそ  

てげ上を尻眉めら赤を目ちはなす巴
りけりなき如の煙はく衝を天の髪長

とずむをりぐふの男き若年は巴膣怪
りげんてて捨てっ切ぢねち忽とむ掴

る出れ溢りよ内のりぐふるるらて捨
りけりなにみ染け溶に地く白は種子

りま屈の腰にく嘆とよよは男き若年
りけにりなに柑蜜に今てみ染赤の肌

怪膣巴御前鎮魂蜜柑投祭二月六日暁
宵日六月二祭捨玉金魂鎮前御巴膣怪

第1回大喜利バイキング


お題 私がモテて○○○んだ

私がモテてたし声をかけてきた男に簡単に体を許してた大学生の頃、都市開発のゼミを一緒に取っていた男の子がいて、その子とはゼミの前とか飲み会とかでよく話すぐらいの仲だったんだけど、ゼミが修了してからデートに誘われて一緒にイタリアン食べながら話して、お互いちょっと酔ってきたぐらいのタイミングで「ずっと言いたかったことがあるんだけど」って言われたから「なになに?笑」って聞いたら、「ピアスたくさん着けてたしいろんな男とヤってるって噂を聞いてたから最初はバカな女なのかと思ってた」「でもゼミでの発言とか話の内容とかでそうじゃないってわかった」「賢くて素敵な人なんだからもっと自分を大事にしてほしい」「ピアスとか男遊びとかはもったいないからやめたほうがいい」「何か抱えてることがあるんじゃないか、僕は助けになりたい」「相談したいこととか話したいことがあるなら話聞くよ」みたいなこと言ってきて、それ聞いた瞬間信じられなかったし全身鳥肌立って、ピアスやめろなんてつまんないこと言ってきたことも、そもそも他人なのに私の生き方に上から目線で口出ししてくることも、私をかわいそうな人だと思って接してくることも、今までもずっと私をそう見てたってわかったことも、アドバイスする自分が正しくて良い人だと思ってそうなことも、デートだからってテンション上がってたのに台無しになったことも、そういうの全部にむちゃくちゃムカついて、「じゃあ今から私が話したいこと言うから全部ちゃんと聞いてね」って言って、ナンパで知り合った男の家に行ったらフィギュアとかラブドールとか並んでて「ドールになって」ってゴスロリ着せられてマグロを要求されて最終的に目に射精された話とか、おちんちんが左に曲がってる男とバックでしたときに一番奥に当てたかったから体を少し左に向けたら相手も動きについてきてセックスしてる間に180度ゆっくり反時計回りした話とか、飲み会中にマッチングした男が偶然その場にいる友達の元セフレだったから何したら喜ぶか全部教えてもらってヤる時実際にそうしてイク直前に友達の名前出したら一瞬で萎えたしインポにもなった話とか、遅漏ドM射精前声枯れ男の話とか、鏡張りラブホ無限黒人駅弁空間の話とか、精子サラダの話とか、そういう今まで女子会で何度もこすった鉄板のセックスの話を全部叩きつけるみたいに喋って、「心配してくれてありがとう、でも最悪だね」って言って席立って帰って、その子とはそれ以来音信不通だったんだけど、今マツコの知らない世界見てたらその子がピアス職人として出演してて、あの時偉そうにピアスやめろって言ってきた癖に結局私のこと忘れられないから反省して考え直してピアスの仕事就いたんだざまあみろ、あー大学懐かしいな、って思ったけど、なんか奥さんの実家の工房を継いでピアスにハマったらしいから私関係ないっぽいし、ていうか結婚してるんだ

第6回 4×1大喜利リレー


お題 ふざけるな、と思った新幹線のサービス

 東京駅のファミマで買ったカップ焼きそばに熱湯を注いでいたところ新幹線の時間を勘違いしていたことに気づき、慌てて走ってホームまで向かう途中、カップのふたが開いてレジ袋の中に焼きそばをこぼしてしまった。幸いなことに予定の新幹線には間に合い、頃合いを見て焼きそばを袋ごとゴミ箱に捨てるつもりであったが、どうにも空腹には耐えられず、静岡を通過したあたりでレジ袋から直接焼きそばを食べていたところ、客室前方のドアから車掌らしき人物が姿を現した。車掌ではなく「車掌らしき」と言ったのは、彼の服装はほとんど車掌のものであったが、左手に赤い十手(江戸時代の岡っ引きが持っていたあの道具)を持っている点、眼球が上転しきって血走った白目だけがこちらに見えている点、その2点が私に疑念を抱かせたからだ。とはいってもおそらく彼は車掌で間違いないだろう。私は車掌から目が逸らせなかった。
 車掌はドア付近にいた乗客の一人に近づき、十手で右の手のひらを軽く叩きながら「切符を拝見」と言ったかと思うと差し出された切符を客の手首ごと十手で床に叩き落とし、切り落とされた客の手首からは赤い煙がたちのぼっていた。車掌は自分の喉に右手を突っ込み、何度かキュウリの折れるような音をさせたかと思うと、息の力で右手をぷっと吐き出して、そして叫んだ。
「日本人にキチガイは一人もいません!!いないのである!!」
「幻覚幻聴妄想解離結構結構、近代医療には好きなように言わせておきなさい!すべての幻には理由がある!日本には神がいる!」
 とんでもないことになってしまったと思った。私の全身を冷気が駆け抜け、それは冷や汗になり、レジ袋の中の焼きそばにボタボタ降った。
 車掌は次の乗客に近づくと、質問した。
「きみはキチガイですかい?」
 乗客は答えた。
「私はキチガイです。」
 車掌はそれを聞いた瞬間上転していた眼球を下転させて、先ほどまでとは違う白目を表面に出しながら叫んだ。
「だからぁ!!!!日本人にキチガイは一人もおりませんのダ!!幻覚幻聴妄想解離結構結構、悪霊、狐、宇宙人、怪電波、AI、妄想を訴える原因は時代とともに変わってきイ!!これは妄想が社会からの影響で作り上げられた虚構だからではなイ!!実際にそれらが脳に働きかけている証拠証拠証拠証拠証拠!!そして日本人の脳に働きかけられるのは日本の神の他にない!!キチガイはキチガイではない、神に攻撃されているだけなのポ。」
 車掌はそういうと十手を逆手に持ち替え、乗客の頭頂部に振り下ろした。乗客は十手が刺さる前に急いで小さな蟹の群れになり、床に染み込んで逃げた。
 車掌はまた次の乗客に近づくと、質問した。
「ビビビビビキミはキチガイかい?」
 乗客は答えた。
「私はキチガイではありません。」
 車掌はにっこり笑顔を作って言った。
「うんにゃ、アンタはキチガイだ。」
 車掌は右手で乗客を握り締め、小球になった乗客を団子のように十手に刺した。あらゆる方向から黒胡麻が飛んできて、尖った部分を外側に向けながら乗客の表面に貼りついた。
 気がつくと車掌が私の前にいた。
「アンタはキチガイか、そうじゃないならどこかのお姫様かい?」
 私は尿を漏らしそうになったが、冷や汗によって体中の水分が失われていたせいか、濃いスライム状の黄金の流体が大さじ1杯ほどパンツから飛び出すだけだった。私は目をつぶり、顔についたスライムを両手でぬぐい取りながら、生まれて初めてこの世から消えてしまいたいと願った。
 目を開けたとき、視界は目を閉じる前と何も変わらなかった。私は覚悟を決め、目をつぶってる間に人魚になってしまった自分の下半身を艶めかしく撫でまわしながら、口を開いた。
「正直ずっとなにがなんだかわかりません。困っています。」
 車掌は十手を後ろに放り投げてこちらを見つめて言った。
「大変申し訳ございません。こちらお詫びのしるしですが、シンカンセンスゴイカタイアイスでございます。この度はご迷惑をおかけして大変失礼いたしました。」
 公式がシンカンセンスゴイカタイアイスって呼ぶのは違うだろ。いやふざけるな、と思った。

ネタボケライフ2504回


お題 入った瞬間から「ここはヤバい」と思った動物病院とは

 昨年2月初旬、私はノロウイルスで苦しんでいました。私がトイレでうなっている間、リビングのほうから柴犬が春節用の爆竹を1カートン平らげる音が聞こえていました。トイレから出てきたとき、ゴン太はすでにゴン太爆弾になっていた。ここ中国の言い方にならうのなら、☆太炸弾*(☆は木へんに又)(弾*は弾のつくりのツがソになったもの)とするべきでしょうが、しない。
 動物病院の駐車場に着いた時、動物病院の隣に住む白人のおじさんと、院長先生が向かいあって、立っていました。私は車の窓を開けて窓の隙間から二人の会話を聞いていました。
「コンニチハ(ここは日本語だった)。久しく会っていませんね。」
「あなたは誰ですか。」
白人のおじさんは1987年にカナダのプリンスエドワード島で起きたムール貝の集団食中毒の患者の一人であり、貝毒のせいで記憶喪失になっているのでした。
「私は動物病院の院長です。」
「それは失礼いたしました。私は1987年プリンスエドワード島の貝で記憶喪失です。」
白人のおじさんは首からぶら下げているカードを持ち上げて、そう言いました。カードには「1987年プリンスエドワード島の貝で記憶喪失」と書かれていました。
「最近調子はどうですか。」
院長先生が聞きました。
「記憶が残らないというのは、人生を難しくします。客観的に何をしようと、私の主観としては何もしていないのと、変わりません。それは記憶が残らないからです。」
「しかし記憶が残らないといっても何もしていないのとは、違うでしょう。ダイエットか筋力トレーニングをするというのはどうでしょうか。」
「体を動かすのは、嫌いです。」
白人のおじさんは体を動かすのが嫌いだと言いました。
「そうですか。筋トレなさって死ね。」
「医療に携わる人が、『死ね』なんて言葉を使わないでください。私の兄は医者ですが、私も兄と同様に、そのような行為を軽蔑します。」
「私は医者ではない、獣医です。獣医は家畜の感染症とかも仕事だし、場合によっては殺すのも仕事のうちです。」
「動物を殺さないでください。」
「私は動物を生かしもするし殺しもします。獣医として働くとはそういうことなのです。畑泥棒だろうと政治犯だろうと目の前の人間をただ治療すればいいだけの、人間医者とは違うのです。」
「あなたは無礼だ。あなたは誰ですか。」
白人のおじさんは1987年プリンスエドワード島の貝で記憶喪失です。
「私は筋肉たっぷりの男。あなたは紙です。」
院長先生はそう言い放ち、家畜を100匹殺す時に使う大きなハサミを使って白人のおじさんをチョキチョキ切っていました。私は怖かったのか怖かったです。






私は車の窓を閉めました。






 ゴン太爆弾を持って車を出て動物病院に入ったら、ちょうちょ結びされていないヘビと裸の看護婦が議論をしていて、ここはヤバいと思ったし、そのとき体を丸めてしまったのは防衛本能です。

大喜利ドラフト会議2020 エキシビション

お題 戦国武将を現代に蘇らせたのにガッカリした理由

現代の教育や価値観を前提にすると昔の人がだいたい三流良くて二流に見えてしまうことはわかりきっていたので生育環境によらない個人の風格や迫力にたっぷり期待していたが、実際は背の低いおじさんがプラスチックのカプセルをぺたぺた触って確かめていて、見たことある光景かと錯覚するぐらいあまりにも現実だった

ネタボケライフ2516回


お題 100階建ての学校ではこんな事件が起こる

男子たちで結成した七不思議探検団が341個室目でようやくトイレの花子さんを見つけたとき、340回調べても見つからないんだから花子さんなんていないだろうとたかをくくっていた子供たちは予想外の出現に強く驚いて恐怖し、340回も調べたんだからそろそろ見つかってくれと願い続けていた子供たちは花子さんを見つけた達成感や喜びが恐怖を上回り、「無意味に見えた340回の空振りをどのように捉えていたか」という努力に対する価値観の違いが花子さんへの反応の違いとして如実に表れていて、実際その子たちがその後成功したかどうかと花子さんにどう反応したかがかなりよく対応していたらしく、つまり小3時点での考え方で未来がある程度決まっちゃっているというとても残酷な事実が判明したわけで、花子さんも「わたしよりよっぽど事件」と言ってました

ネタボケライフ 2517回

お題 画像で一言

もし心臓からラジオの音(できればオールナイトニッポンのテーマ曲)を流せたらみんな笑ってくれるのかな、と思っているが長期入院でぼやけた病人の心臓が面白い事できるわけもなく不健康な血流が典型的な雑音を流していてとても勉強になっている。教科書を読むだけではすぐ忘れてしまうことも体験すれば覚えやすい。

ネタボケライフ2158回


お題 いつでも余裕の余裕仮面はこんな時でも余裕だ

1793年フランス革命真っ最中、貴族に協力したという理由で処刑されることになった余裕仮面は、拘束されて断頭台に上った時どころかギロチンで切断されたあとの生首でさえも余裕の表情を崩さなかったし、残りの体の方もなんとなく余裕そうな感じだったから市民に下着の落書きをされたりした(当時は下着が貴重だった)

ネタボケライフ2159回


お題 人々が牛乳の神に求めているもの

牛乳の神様!あなたには神様をやめていただきたい!
 あなたは神様の器ではない!牛乳の神様は、牛乳にまつわる人の祈りを受け止め、彼らの幸せを助け、人間界における牛乳の発展を支援するのが仕事です。これらの仕事をすることで神様は初めて神様として認められ、これらの仕事の出来が良ければよいほど神様としての名声は高まります。いえ、あなたが職務怠慢と言いたいわけではない!牛乳の神様、あなたは神様としての仕事を十分に行っています。ですが、あなたは神様の仕事を行うことに必死すぎる!
 人類のため、牛乳のため、そんな思いで身を粉にして働いているのなら、我々は感謝こそすれど非難することなどない!あなたは「神様の責務とされているものをこなすこと」に必死になりすぎている!「これをすればいい神様である」と世間で言われていることを盲目的に飲み込んで、設定したゴールに向かって思考停止で走ろうとしているだけだ!信徒の数を気にして、肯定的・否定的な意見の比率を気にして、数字とか評判とか、自分がいい神様をできているかどうかの指標ばかりを気にして、牛乳のことや信徒のことは一切見ていない!「このような神でありたい」という自我や覚悟が一切見えてこない!
 あなたは空っぽだ!なんにもない!牛乳瓶の形の風船だ!栄養満点を歌う牛乳を司る神がそんな空虚な存在では説得力がない!牛乳を愛する我々が、空洞のようなあなたを心から敬愛できるわけがない!
 あなたの狭量さは他の言動にも表れています。あなたは自分を卑下することが多すぎる!まず卑下しているのを聞いて気持ちいいわけがない!こちらはあなたを崇め信仰しているのに、卑下されたらどう受け止めていいかがわからない!こちらを尊重しているために謙遜しているならまだしも、「牛乳なんてしょうもないよ」やら「大したことない神殿に住んでるしさ」やら、人を巻き込む形で卑下しているから救いようがない! あなたが自分自身を低く評価し、その評価を言葉にするときに、巻き込まれて傷つく人や侮辱される誇りがあることに、なぜ気を配らない!あなたは卑下することで自分の行動や功績が評価される時のための予防線を引いているのかもしれないが、その予防線を引く行為が低く評価される原因になっていることに、なぜ気づかない!神なのに!
 神様、あなたが牛乳やそれにまつわる人間を軽視する発言をしているとき、あなたは何を考えていますか?他の神や他の信徒からどう見られているか、自分が神の中でどれくらいのランクにいるのか、そんなことを考えていて、きっと牛乳や信徒のことは一切目に入っていないでしょう!人無くして神はなし、あなたは自分の立場を守りたいだけ、自己中心的な小心者だ!神の器ではない!
 ここまでの話は神の器かどうかの話ですが、ここからはあなたの性格が神とかそういう問題ではなくどうしようもなく低俗で唾棄すべきものだという話をします。耳を澄ませ!
 あなたは自分を頻繁に卑下するが、そのくせ自分が低く評価されたと感じると癇癪をおこしますよね。これは本当に救えない!あなたが何をどのように評価するかについては究極的にはあなたの自由ですが、それを言葉にした以上、自分の発言に責任を持ちなさい!あなたが「牛乳の神様なんて他の神様に比べたら地味だよね」と言い、信徒の1人が「そうですね、音楽とか炎に比べたらそりゃ地味ですよね」と返事をしたらあなたが急に不機嫌になって近隣の乳牛をすべて病死させた事件がありましたが、正気を疑う!あなたは他者との関係の中で獲得するべきだった社会性、「何もかも自分の気持ちいように進むわけではなく、他者は他者で判断して行動している」という実感を、一切獲得しないまま神になってしまっている!嫌なことから逃げ回ってきたせいで、受け入れにくい状況を乗り越えて初めて得られる他者や自己からの承認を獲得できず、未だに傲慢でいて不安症な、どうしようもない幼稚性の檻に閉じ込められている!檻の隙間は広く、一歩踏み出せば外に出られるのに、あなたはいつまでも檻の中にいる!
 都合のいい人たちで周りを固めて、何かがうまくいかなかったら怒ったり自分を騙したり都合のいい思い込みをしたりして、不快な思いや反省を少しでも回避しようとしてきたツケを、清算するべき時が来ています。私はあなたの幸せをもう願っていませんが、あなたが今のどんづまりの状況から抜け出す唯一の方法は、他者からの諫言を正面から受け止め、内省し、行動を変えることだと思います。でもあなたは今この瞬間ですら「ひどいことを言われた、自分は可哀想」「こいつが悪い、立場をわきまえろ」って思ってますよね。そういうところですよ。
 とにかく、あなたは様々な問題を抱えていて、そのどれもが神として不適格です。

ネタチル210回


お題 ケンカしようや

おう喧嘩しようや。もうお前との関係は終わりだ。小学校同じで、中学別々になって、高校でまた再会して、しばらく仲良くやってきたつもりだったけど、やっぱもう無理だよ。
 今の「ケンカしようや」もそうだけどさ、1学期のお前はもっと礼儀正しくてさ、友達なんだからそんなによそよそしくするなよって思ったぐらいだったけど、やっと壁がなくなってきたと思ったらお前失礼になったよな。冗談のつもりか知らないけど、俺の見た目を突然バカにしたりさ、俺の飲みかけの物を平気で捨てたり、俺を馬鹿にするようなこと言ってクラスの気を引こうとしたり、普通に不快だよ。俺にだけじゃないよ。クラスメイトにはまだ1学期のころのお前みたいに接してるけど、隣のクラスの背低い眼鏡の子に靴踏まれて突き飛ばしたの俺見てたからな。お前の本性なんだよそれが。
 お前の人間関係はさ、共同体生活のきまりで設けられている職務上のものを除くと、あとは上下関係しか存在しないんだよ。クラスの人たちは格上だから礼儀正しく振る舞ってるけどさ、見るからに弱そうなやつとか俺とかには高圧的で支配的なコミュニケーションしか取ろうとしないよな。自分が上だと示すためのマウンティングみたいなことばっかりして。根本的におかしいんだよそれが。みんな友達関係とか恋愛関係とかそういうのを対等な仲間の関係として見てるけど、お前は全部上か下かで判断してるだろ。俺はお前とやってくのもう無理だよ。関係の理解と運用が根本的な部分で違ってるんだからその関係性でうまくいくわけないだろ。
 あとさ、俺と親密になってきて失礼な言動が増えたことを考えると、お前って自分に優しくしてくれる人を自分より格下だと思ってるだろ。俺がお前に親切にしてたのは俺がお前に服従したからじゃないからな。全部上下関係でしか見てないお前は「親切は下の人が上の人にする行為だ」って思ってるのかもしれないけど、俺はお前のことを対等な友達だと思って仲良くしようとしてただけだからな。あとお前に優しくする人にひどいことをしてたら誰もお前に優しくしなくなるよ。
 正直お前の家庭環境とか、中学で何があったのとか、そういうお前の内面を語るうえで重要な部分を俺は全然知らないから、そういう部分を知ったらお前に同情できる余地も生まれてくるのかもしれないけど、自分の過去とか価値観をしっかり言語化して伝えてこなかったのはお前であってそこまで俺が歩み寄る責任は一切ないし、もし仮に人格形成の過程を知ることで同情の余地が生まれるんだとしても、お前が今までしてきた言動はお前が自分の意志で考えて選択した言動だという事実は一切変わらないから、俺がお前を好きになって許すことはない。お前は感謝とか信頼とかそういう共存のために必要な概念を持たない非社会的な野生動物だよ。別に野生動物が野生動物として生まれ落ちたことに野生動物自身は何の責任も持たないけど、野生動物が非社会的でこちらの定めたルールに溶け込むことができない以上、お前には社会性という実力が欠けているという理由で俺はお前を排斥する。同情なんてあるわけないだろ、お前が誰かに同情したことないんだから、俺が今まででお前に同情してきた分で十分親切だったと思えよ。今もそうだよ。お前は相手に何かしてあげようとかお互いに何かをしあおうとかそういう考えが一切なく、同情とか優しさを誰かに向けるだけ損だと思っているくせに、他人からはそういうのを得ようとするだろ。お前に面と向かってここまで具体的に言ったやつはいなかったかもしれないけど、お前から離れてった人たちは言葉にしなくても気づいてたんだよそういう不誠実さとか狡猾さに。
 なんとなくお前見てると感じるんだけどさ、お前って世界には自分一人しかいないと思ってるだろ。でもさ、別に世界にいるのはお前だけだとしても、お前以外の人間が固定された装置ってわけではないんだからお前の関わり方次第で今後の言動って変化しうるし、他人に不快なことをしたお前が嫌われるのと世界にお前しかいないのはなんも矛盾しないだろ?反証できないのをいいことに「自分以外全部偽物だ」なんて非合理的な哲学を信じ込むのは原理的に反証できないから否定できないけど、そういう非合理な哲学は無限に作り出せるし、わざわざうまくいかない哲学を採用してうまくいかなくなってるのはお前が悪いしお前が愚かなだけだよ。自分が何をしてるのかとか、これをされてあの人はどう思うだろうかとか、そういうことを考えてこなかったお前が悪いよ。いや誰も教えてくれなかったじゃないよ道徳の授業で何度もやっただろ。義務教育として与えられてるものを自分で突っぱねたんだから自分で責任取るしかないだろ。お前には機会は十分与えられてて、それをことごとく切り捨ててるんだよ、明確にお前自身の意思で。
 お前カスだよ。

ネタチル211回


お題 画像で一言

きのこにボールを投げている

つまり今は
男    ボール  きのこ

最初は
男ボール      きのこ

目標は
男      ボールきのこ

流れで見ると
男ボール      きのこ
男 ボール     きのこ
男  ボール    きのこ
男   ボール   きのこ
飽きた

砕けた言葉で言うと
きのこにボール投げてる

砕けた言葉で2回言って焼き芋割ると
きのこにボール投げてるきのこにボール投げてるホクホク

言い間違えると
きのこに結婚指輪をはめている

「きのこにボールを投げている」以外だと仮定すると
そもそもはバンド続けるために今の会社で働き始めたって思い出してから全球シンカーみたいに逸れる

でも実際のところ
きのこにボールを投げている

きのこにボールを投げている理由の予想
きのこに数字が書いてあった

きのこにボールを投げている理由の正解
「2択出して迷わせて実はどっちも不正解みたいなひっかけじゃもう誰も新鮮な気持ちにならないよ」と息子に言われたけど、こっちは自分なりにおじさんなりに長年ひらめきや努力を少しずつ積み重ねてきたのにそれを覚えたばっかの言葉で否定してくるような息子はきのこだから。あと全然関係ないけど死海って塩分濃度が高すぎて長時間入っちゃいけないらしい

主戦場対抗大喜利フェス2021 予選 ネタチル


お題 南極からペンギンが消えた!一体何があったの?

 エイドリン・エイドリン王は生まれた時から王様であった。王様というのはオウサマペンギンのオウサマではなく、エイドリン・エイドリン王はコウテイペンギンであったが、すべてのペンギンの王様であった。エイドリン・エイドリン王の父、エイドリン・ブラミニスクケンモリスクは、卵の頃から比肩なき才覚を発揮し、大人の羽に生え変わらないうちに文字・本・計算・貨幣・通信・兵器・法律を発明し、当然のように初代のペンギンの王となり、息子が生まれると同時に譲位して即死した。つまりエイドリン・エイドリン王は2代目のペンギンの王ということだ。
 エイドリン・エイドリン王は悩んでいた。これはなぜか。王は実績に欠けていた。エイドリン・エイドリン王は優秀ではあったが、先代が残したものを維持するばかりで、自分で作り上げたものは何一つなかった。王は、自分の玉座が氷山のような不安定な土台の上にある気がしてならなかった。
 ある朝、目を覚ました王は、自分以外の全てのペンギンが王で、自分だけ王ではないのではないかという不安に襲われた。これはペンギン特有の誤謬である。我々ペンギンは自分と相手を入れ替えて考えてしまうことがあり、大きな問題となっている。王は自分のペンギンとしての性質を自覚していたが、自覚していても制御はできなかった。
 それから何日も同じ不安に襲われ続けた王は、先王ブラミニスクケンモリスクが成し得なかった何かを成し遂げれば不安を克服できると考えた。これはペンギンと人間に共通の誤謬である。ペンギンと人間は努力して目標を達成すれば関連のない問題が解決すると信じ込むことがあり、王もその例に漏れなかった。先王の業績について調査した王は、結論にたどり着いた。ブラミニスクケンモリスクは宇宙についてろくに考えたことがない。これはなぜか。ブラミニスクケンモリスクは空についてのペンギンの限界から目を背けていた。これはなぜか。ブラミニスクケンモリスクは自分が空を飛べないことを受け入れられなかった。ペンギンに当たり前の性質を受け入れず、立ち向かいもせず、コンプレックスのつば付き帽を被り、空が視界に入らないよう俯いていた。自分が先王を超えるなら、それは空だ、宇宙だ、エイドリン・エイドリン王はそう思った。そして王は、隕石の調査を開始した。
 南極大陸には隕石が多く見つかる場所がある。これはなぜか。氷の上に落ちた隕石は氷に閉じ込められて移動し、山脈にせきとめられた氷が融けて隕石だけが残るからだ。読者諸君には当たり前の知識だろうが、ペンギンにとっても当たり前の知識である。念のため強調しておくが、"ペンギンの知的能力は10年前と比較にならないほど成長"している。
 隕石発掘の現場で指揮を執っていた王はあることに気が付いた。ペンギンたちを脳内の理想通りに動かせるのである。どう命令すべきかを考えずとも、感覚的な指示だけで、ペンギンたちは王の体の一部のように働くのであった。王は、自分の嘴で魚をくわえるときと全く同じように、10羽のペンギンに小エビの目玉をつまませることができた。ペンギンたちをよく馴染んだ工具のように使うことができた。エイドリン・エイドリン王にとって、この世の他のペンギンは、対等な知性としてのペンギンではなく、むしろ人間の旧来のイメージ通り家畜としてのペンギン――そりを引き、卵を産み、夜の家を守る道具としてのペンギン――なのであった。新たな価値観を得た王はジェット噴射のように排泄した。
 ペンギンの肉体を自由に操る力は、ペンギンの精神を発展させた先王の力とは真逆の力である。が、この力が、ペンギンたちを支配するという点でまさにペンギンの王のための力だというのは、氷のありかより明らかであった。つまり、ペンギンがペンギンの肉体を持つという、ブラミニスクケンモリスクが受容できなかったペンギンの限界は、エイドリン・エイドリン王が、王としての才能を披露するうってつけのステージなのである。
 この日からエイドリン・エイドリン王は自分と相手を入れ替えて考えてしまうことがなくなった。これはなぜか。全てのペンギンを自分の一部として扱えるからだ。ペンギン特有の誤謬、空、ブラミニスクケンモリスク、エイドリン・エイドリン王を縛るものは完全に消え失せた。王に迷いはなかった。王の意志の下で1つの集合体となったペンギンは、氷上から暗い海へとずり落ちるように消えたのであった。

 こうして全てのペンギンは南極を去った。これは2019年12月8日の出来事であり、中国湖北省武漢市で最初の新型コロナウイルス感染者が原因不明の肺炎を発症した1週間後のことである。
 その後エイドリン・エイドリン王が何を成し遂げたかは説明するまでもない。これはなぜか。なぜなら、今あなたの部屋にあるテレビをつければわかるからだ。

大喜利天文台 シーズン1予選


お題 あなたがコーヒー好きの彼氏にコーヒーを淹れてあげない訳

仕事で理不尽に嫌なことがあった時も我慢して「本当に嫌なら俺は仕事辞めてるはずだから、逆に仕事辞めてないってことはまだ全然大丈夫なはずだ」って「俺はまだ本気出してないだけ」と同じことを難しい言い方して無理矢理自分を納得させるような、心の芯が弱すぎて自分の弱さを受け入れる余裕すらない彼氏が、休日の朝も一人でコーヒー飲んでる私を見て「本当にコーヒーが好きなら淹れてほしいって頼むはずだから、頼みたくないってことは俺はコーヒーがそんなに好きじゃないってことだ」って人に断られるのが怖くて彼女にお願いすらできず強引に自己解決してるのが見てられないけど見るのがやめられない。なんでそんな男と付き合ってるんだって話だけど、器が小さい可哀想な男と付き合ってあげてる期間は自分が損するぶん人に優しく出来てる実感があるから自分は良い人だって思えて安心できる

大喜利天文台 シーズン1予選


お題 ド変態に飼われているヘビの特徴

人間の心の中には誰しも幼い自分が住んでいて、いつまでも昔のことで泣いたり怒ったりしている。大人になった人間は、そんな小さな自分を両手で抱きかかえて、「もう大丈夫だよ」「それはつらかったね」と、自分で自分に同情し、慰めてあげることができる。
 しかし、ド変態は人に同情することができず、したがって心の中の分身を慰めることもできない。心の中で幼いド変態が暴れると、大人のド変態はそれを制御できず、周りの人に迷惑をかけたり、嫌われたりしてしまう。ド変態が幼い自分と向き合うにはどうしたらいいだろうか。
 ヘビの心の中にも幼いヘビがいる。ヘビには幼い自分を抱きかかえる両手がない。ぬくもりを感じさせる体温もない。心の中の幼いヘビが暴れた時、ヘビはどうするか。ヘビはその毒牙を使って、幼い自分を毒殺する。ヘビは、かつての自分を殺すことで、大人のヘビになる。残酷なようだけど、そもそもヘビは人間とは違う生き物だ。もっとも、ヘビは皮を脱ぎ捨てて大きくなる生き物だから、過去を切り捨てることに慣れているのかもしれない。
 ド変態は、そんなヘビを見て、昔の自分を殺すやり方を知った。抱きしめる力加減は難しくても、殴り倒すのは精一杯やるだけだからわかりやすい。ド変態はもう、周りの人に迷惑をかけたり、嫌われたりしない。
 でも、これでいいんでしょうか。

大喜利大使館 練習お題


お題  虫博士がたった一度、虫に嫌悪感をもったエピソード

クワコの幼虫を撫でていたとき指を登ってきたのでかわいがっていたら、死亡してドロドロに溶けた

※クワコ
カイコの原種と言われている。完全に家畜化されて逃げることも飛ぶこともしなくなったカイコと違い、クワコの幼虫はよく動き、成虫はよく飛ぶ。
※バキュロウイルス
昆虫に病原性を持つウイルスで、チョウ目の幼虫などに寄生する。バキュロウイルスは多角体というタンパク質のカプセルに包まれた状態で自然界に存在している。葉についたウイルスが幼虫に食べられて中腸に達すると、幼虫が出すアルカリ性の消化液によって多角体が溶け、中に包まれていたウイルスが幼虫に感染する。感染したウイルスは幼虫の全身に広がって増殖し、幼虫の行動をコントロールして木の上の方まで登らせると、そこで幼虫を死亡させる。ウイルスが作り出した分解酵素によって幼虫の死体はドロドロに溶け、それが雨や風や鳥の捕食などによって環境中に広がることで、体内にいたウイルスも拡散される。

博士はなぜ嫌悪感を持ったのでしょうか。指の上でドロドロに溶けたのが気持ち悪かったから?いえ、そんなはずはないでしょう。森やら池やらに平気で入っていくのが昆虫博士ですから、一時的に指が汚れることなんてなんでもないはずです。かわいがっていたのに死んでしまったから?いえ、昆虫の命が儚いことなんて、博士は物心つく前から理解していますから、今さら一個体が死んでしまったところで、それまでと変わったことはないはずです。
それではなぜ、嫌悪感を持ったのでしょうか。簡単に答えを言ってしまえば、昆虫に裏切られた気持ちになったから、と私は思います。
昆虫を愛し続けていた博士は、自分の愛が一方向で、昆虫から愛されはしないことを、ほんの少しだけ、気にしていたのだと思います。もちろん、博士は子供じゃありませんから、ペットを飼うということ、動物を愛するということが、どこまでいっても一方的な行為であることは知っていたはずです。ですが、ほんのかけらばかり、一方的な関係に嫌気がさしていたのでしょう。
その一つの証拠として、博士はカイコではなくクワコを愛でていました。カイコのほうが飼いやすいにもかかわらず、です。何千年も前から人間に改良され、逃げることも飛ぶこともできなくなり、人間に依存し一方的に利用され続けるだけのカイコではなく、自然界で自立して生きていくことができるクワコを選んだのは、少しでも自分と昆虫を対等な立場に近づけて、人間が昆虫を愛でることの一方向性を遠ざけたかったのが理由だと思います。
クワコが指の上で溶けたことで、なぜ昆虫博士は裏切られた気持ちになったか。それは、クワコに自分の愛が届き、通じ合えたと思ったのに、実際はバキュロウイルスに操られていただけで、全く通じ合ってなどいなかったからでしょう。切望していた昆虫からの愛を受け取ったと思いきやそれが幻で、何もない空間を両腕で抱きしめてしまった博士が、一時的に昆虫を憎み嫌ってしまうのは、不思議なことではありません。
でもおかしいじゃないか、博士はもともと自分の愛が一方的だと知っていたのに、なぜ裏切られたと感じるんだ、そのような声も聞こえてきます。確かにごもっともな疑問です。博士はもちろん愛が一方的だと人一倍理解していました。通じ合えないという性質を含め、昆虫を丸ごと愛していました。しかし、博士のその昆虫への愛が、正しい理解をゆがめてしまうほど大きかったのです。博士は、巨大な愛のせいで、自分の心の中にいる理想の昆虫を、目の前にいる実際の昆虫、自分の思い通りにはいかない現実の昆虫に重ねてしまったのでした。博士でありながら、自然をありのまま観察することができず、都合のいいように考えてしまったのです。
ただ、私は博士のことを責めることはできません。博士のしたことが、博士として不適切な行為だったとしても、私的な時間を共有し、直接肌で触れ合ってしまった愛する存在に対し、自分と相手の境界が溶け合い曖昧になったような感覚を抱いてしまうのは、何かを愛する一人の人間として、自然なことだと思います。
みなさんも、相手が昆虫ではないというだけで、博士と似たような経験があるのではないでしょうか。博士の抱いた感情は、痛いほど理解できるのではないでしょうか。まだ理解できない皆さんも、きっといつか分かるでしょう。このどうしようもない感覚を知ってこそ、豊かに人間らしく生きられるのだと、おせっかいながら、私はそう思います。
おせっかいついでにもうひとつ。あなたのお父様お母様がご存命で、あなたとの関係が良好なら、できるだけ頻繁に顔を合わせて、感謝の気持ちを伝えておいたほうが良いです。あなたが成人している場合、一生のうち御両親と同じ空間で過ごす時間を考えると、もう折り返し地点を通り過ぎているのですから。
以上、どこまでもおせっかいな、マン毛でした。

ボケクエスト6 予選1回戦


お題 判決は出したけどまだ裁判を終わらせたくない裁判長「○○○」

判決は出したけどまだ裁判を終わらせたくない裁判長「私は根っからの文系で、数学なんてちんぷんかんぷん、理科も全くわかりませんので、そういうものについては何事にもオリジナルのイメージで考えているわけですけど、例えば糖分の取りすぎ、これが体に悪い理由としては、食べた砂糖が結晶になって血管の中をめぐって、その粒が血管の壁をひっかいて傷つけたり、臓器に詰まったりするから体に悪い、そういう風に思ってるんですね。もちろん実際はそんなこと起きていないんでしょうけど、糖尿病は全身に悪影響を与える病気ですから、全く知識がない人と比べたら私の理解って格段に実用的だと思うんです。こういう実用可能だけれど正確性さとは無縁な感覚は何も私だけのものじゃありません、例えば今日傍聴に来た方、被告人の方、頓珍漢な弁護人の方、検察の方の一部もそうかな?あなたたちの法律に対する認識はぜーんぜん全然ぜーんぜん全然ぜーんぜん全然ぜーんぜん全然ぜーんぜん正しくない。今までうまくいってたのかもしれないけれど、タコがサッカーの予想してたようなものです。パウルくん。だからすごいよ。よくできたと思う。奇跡だよ。でもなんにもわかってないよ。素人だよ。他の裁判官も言ってます。あんたたちはそれぞれタコの足で、足の先端から根元にたどっていっても、他の足があるだけ。頭がないの。終わってるね。タコのヒトデだよ。タコのヒトデわかる?タコのヒトデは、なにか弁論したいことある?」

ボケクエスト6 予選2回戦


お題 画像で一言

先生「それじゃあユウキくんとミルカちゃん、次の問題は解けるかな」

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問:
実数全体を定義域とする連続な関数fがある。任意の2つの有理数x,yについて f(x+y) = f(x)+f(y) が成り立つとき、次の問いに答えよ。

zを任意の実数として、
(i) 任意の整数aについて、f(az) = f(z)・a になることを証明せよ
(ii) 0でない任意の整数aについて、f(z/a) = f(z)/a になることを証明せよ
(iii) 任意の有理数pについて、f(pz) = f(z)・pになることを証明せよ
(iv) f(z) = f(1)・zになることを証明せよ
----

ユウキ「ゲロ吐きそう。でもここで着いていこうとするのを諦めたら、しばらく完全な無能として話を聞くことになってしまう。ミルカちゃんもこういうのが苦手だったらしばらく過ごしやすいけど」

ミルカ「えーと、fがどんな関数かは具体的にはわからないけど、f(x+y) = f(x)+f(y)が成り立つってことね。てことは例えば
f(2) = f(1+1)だから、f(2) = f(1)+f(1)になって、
f(3) = f(1+2)
 = f(1)+f(2)
 = f(1)+f(1+1)
 = f(1)+f(1)+f(1)
になるってことか。じゃあ(i)はできたかも!」

ユウキ「最悪だ、こっちが第一歩を踏み出そうとすらしていないうちに、着々と進んで何かを掴み始めている」

ミルカ「az = z + z + z+... +z(※zがa個)と表せることを考えると、(i)は、
f(az) = f(z + z + z+... +z) (※()の中のzがa個)
 = f(z) + f(z + z+... +z) (※f(z)が1個、()の中のzがa-1個)
 = f(z) + f(z) + f(z+... +z) (※f(z)が2個、()の中のzがa-2個)
 ...
 = f(z) + f(z) + f(z)+... +f(z) (※f(z)がa個)
 ってできるから 、

f(az) = f(z) + f(z) + f(z)+... +f(z) (※f(z)がa個)
 = f(z)・a

が示せたよ!先生、どう?」

先生「なるほど、たしかにaが正の整数のときはそれで良さそうだね。でもミルカちゃん、(i)ではaが負の整数のときのことも示さないといけないよね、マイナスのときはどうするの?」

ミルカ「えーっと、同じように、は無理だから… どうするんだろう…」

ユウキ「やった、ミルカちゃんもかなり序盤で詰まった、この感じじゃ(iv)に行く前にギブアップするんじゃないか?」

先生「じゃあユウキくんとミルカちゃん、この関数、f(0) = 0が成り立つんだよね、まずそれを証明できるかな?」

ユウキ「なんか簡単なところから始めようとしてるんだろうけど、まずどうやって考えたら証明を自分で思いつくのか、思考のとっかかりが人生で一度も見えたことがない」

ミルカ「f(0) = 0を示すのか、えーと、とりあえずf(x+y) = f(x)+f(y)に0を代入してみると、
f(0+0) = f(0)+f(0)
f(0) = f(0)+f(0)
あ、てことは両辺からf(0)を引いて、
0 = f(0)
だ!できました!」

先生「そうだね、これでaが0の場合にもf(az) = 0 = f(z)・0 = f(z)・a が示せたことになる。
じゃあ(i)に戻って、aが負の数のとき、わかりやすく書くと、nが自然数だとしてa = -nのとき、f(az) = f(z)・aはどうやって示せるかな?
f(0) = 0 を使うことになるよ。」

ユウキ「難しい問題が簡単な問題に分割されて少しずつ解決してるだろうってことはわかるけど、それぞれの問題の内容や難易度が全然わからないから、体感としてはむしろ問題の数が増えてしんどくなってる感じがするぞ」

ミルカ「えっと、f(az)とf(0)とnが式に入るってことは、a+n = -n+n = 0とか、az+nz = -nz+nz = 0を使うのかな?
f(az+nz) = f(az)+f(nz)
f(-nz+nz) = f(-nz)+f(nz)
f(0) = f(-nz)+f(nz)
0 = f(-nz)+f(nz)
だんだんそれっぽくなってきたかも!

0 = f(-nz)+f(nz) から移項して
-f(-nz) = f(nz)
nは自然数、つまり正の整数だから、右辺は最初に示した通りf(z)・nにできて、
-f(-nz) = f(z)・n マイナスを払って
f(-nz) = f(z)・(-n)
-n = aだから代入して
f(az) = f(z)・a だ!
これでaが負の数でも示せたから、(i)が解けた!先生、あってる?」

ユウキ「内容は全然追えなかったけど、この自信満々な声の感じだと、たぶんすっきり解けたんだろうな」

先生「ミルカちゃん、正解。整数を正、0、負の3パターンに分けて、すべてのパターンで証明できたね。次は(ii)を解いてみようか。aが整数のとき、f(z/a) = f(z)/a となることを証明できるかな?」

ミルカ「f(z/a) = f(z)/a を示せればいいんだよね。f(x+y) = f(x)+f(y)は足し算で、これは割り算だから、そのままだと手の付け方がわかんないな…」

ユウキ「よし、詰まった!このまま何度も詰まれば、いずれ諦める瞬間が来るんじゃないか?」

ミルカ「…でもきっと(i)の負の数の時に移項したら証明できたみたいに、最終的には両辺をaで割って証明することになるんだろうから…」

ユウキ「最悪だ、さっきの問題で一般的に通用するテクニックみたいなのを学習してるぞ。元々あった数学の能力の差が、この問題を解くという経験によってさらに開こうとしている」

ミルカ「f(z/a) = f(z)/aを示したいってことは、この両辺にaをかけた
f(z/a) ・a = f(z)
を示せればいいのか。 あ!これはできそう!
(i)より、f(z/a) ・a = f (az/a) だと言えて、az/a = zだから、
f(z/a) ・a = f (az/a) = f(z)
両辺をaで割って
f(z/a) = f(z)/a
だ!先生!どう?」

先生「細かい議論は少し雑だけど、ほとんど正解と言っていいかな。」

ユウキ「なんか萎えたかも。自分より数学できる女の人を目の前にすると引け目感じちゃうし、あんまかわいいとかも思えなくなるなあ。自分より足が速い女の子のこと好きになれないみたいな感じで、自分より数学ができる子もかなり嫌だ」

ミルカ「やった!この調子で(iii)も解いちゃおう!」

ユウキ「得意げに盛り上がってるけど、自分より明確に能力があることって誇示されたら、普通に嫌な気持ちするけどね。もし古くから女性がする仕事とされている料理とか、裁縫とか、そういう部分で上回られていても、「自分はそもそも女性の仕事をしようと思ったことないから今その能力で負けてたとしても最初から勝負しようとしてないだけ」って思えるけど、数学みたいに誰もが一度は挑戦したことがあって才能の差が明確に結果として見える上に、どちらかと言えば男の得意分野とされている部分で上回っていると見せつけられると、自慢してマウント取って男をバカにしたいだけにしか感じられないから、もう結構ミルカちゃんのこと苦手かも。ミルカちゃんが何かに成功しているのを見たくなくなった」

先生「(iii)は有理数の場合どうなるかだね。ユウキくん、有理数ってどんな数のことかわかるかな?」

ユウキ「有理数は、整数÷整数の形で表すことができる数ですよね。」

先生「ユウキくん、正解!」

ユウキ「そういう部分はなんの問題もない。授業も受けてるし、有理数の定義みたいな教科書通りのことを聞いてくれたら答えられる。でも有理数の定義を用いて何かを示さないといけなくなったり、他の数と有理数の違いが重要になってくる場面に出くわしたりしても、じゃあこれを使って何をどうしたらいいかっていうのが、全然わからない。道具の形と名前はわかるけど、使い方が全くわからない状態」

先生「じゃあ、(iii)を解いてみよう」

ミルカ「(iii)は簡単、(i)と(ii)を組み合わせるだけだからほぼただの作業だね。」

ユウキ「解く前から作業とか言ってるよ、そういう態度とか言葉遣いの節々に、こちらを貶す意図が見えてきちゃうんだよな。ミルカちゃんは(iii)を見下してるつもりなんだろうけど、(iii)を見下すということは同時に(iii)より下にいる人も見下しているということに自覚的になったほうがいい。そこに自覚的にならずに「自分は数学得意ですし良い子です」みたいなアピールをしている偽善者の顔面に、男の全力で拳を叩き込んだらさぞかしスッキリするんだろうな」

ミルカ「pは有理数だから2つの整数a,bを用いてa/bと表すことができる。これをf(pz) = f(z)・pに代入すると、
f(az/b) = f(z)・a/bになる。つまりこれを示せばいいんだよね。f(az/b)について、(i)より
f(az/b) = f(z/b)・a
とできて、f(z/b)に(ii)を使って、
f(z/b)・a = f(z)・a/b
ってなって、f(az/b) = f(z)・a/bが示せた。
ここでp =a/bだから
f(pz) = f(z)・pってこと!
どう?正解?」

ユウキ「どうせあってるよ今回も、僕と違って数学得意なんだから。正解だってわかってるのに正解?って聞くなよそんなに人に正解って言ってほしい?」

先生「うん、細かな議論は足りてないけど、ほぼほぼ正解だよ。」

ユウキ「あーこいつもこいつで素直に正解って言わずにさっきから議論が少し雑とかほぼほぼ正解とかずっとちょっとケチつけててウザい。こいつも数学出来る女が嫌いだから調子乗らせたくないのか?だとしても全然仲間意識持てないな、結局男女どうこうと関係なく数学できるかできないかの分断が僕にとって重要で、もし数学できる人が自分と同じ考えを持っていてもそこに至った経緯が全く違うだろうから仲間とは思えないね」

ミルカ「この調子で最後の問題も解いちゃおう!」

ユウキ「ここでミルカちゃんが(iv)を解けたら、もう一緒にはやっていけない、縁を切るしかない。でももし解けなかったとしても僕より数学得意ってわかっちゃってるから、今までみたいに素直な気持ちで遊んだり話したりはできないだろうな」

ミルカ「(iv)はf(z) = f(1)・zを示せばいい、ついに実数の話になるわけね。もしこのzが有理数pの場合は、(iii)の式f(pz) = f(z)・pにおいてzが1になった形だと思えば、f(p) = f(1)・pが成り立つのは明らかと。考えなきゃいけないのはzが無理数のときってことだよね。」

ユウキ「状況を整理しているだけのつもりでやってるんだろうけど、整理している内容を口に出している気持ちの中に、自分の思考が整頓されていることを見せびらかしたいという気持ちが全くないと、天に誓って言えるか?」

ミルカ「うーん、じゃあzを10進数で表示して、小数点以下を桁ごとに分けて考えるのはどう?
例えばzが有理数で、z=25.82とかだった場合は
f(25.82)
= f(25) + f(0.8) + f(0.02)
= f(1)・25 + f(1)・0.8 + f(1)・0.02
= f(1)・25.82
ってできるわけだけど、それと同じことを無理数でもやればいいんじゃない?

たとえば z = πのとき、π=3.141592...だから、
A0=3, A1=0.1, A2=0.04, A3=0.001...
みたいにπの小数点以下を桁ごとに分けた数列Anを考えると、
f(π) = f(A0+A1+A2+A3+A4+...)
 =f(A0) + f(A1) + f(A2) + f(A3) +...
ってできて、Anはそれぞれが有理数だから、
 = f(1)・A0 + f(1)・A1 + f(1)・A2 + f(1)・A3 +...
ってできて、f(1)でくくって
 = f(1)・(A0 + A1 + A2 + A3 + A4 +...)
で、π = A0 + A1 + A2 + A3 + A4 +... だから
 = f(1)・π
になる!

こんな感じでどんな無理数でも桁ごとに分けて考えたら、zが無理数の場合でも、
f(z) = f(1)・z
が証明できる!先生!どう?」

ユウキ「ずっと何言ってるか分からなかったけど、結局ミルカちゃんは(iv)も解いちゃったみたいだ。さっきまでと解き終わった後の表情が全く同じだもん。どうせ正解。これで終わり。さよなら」

先生「うーん、大間違い。」

ユウキ・ミルカ「「え!?」」

先生「さっきからミルカちゃんはチェックするべきいろいろな条件を説明なしに飛ばし続けていて、「わかってて省略してるのかな、それともわかってないのかな」と思っていたけど、今ので完全にぼろが出たね。ミルカちゃんはわかってなかった。」

ミルカ「そんな…どこが間違ってるんですか…?」

ユウキ「すごい、なんだろうこの感じ、数学できるから嫌だった人が数学のことで鼻っ柱折られてるのに、それはそれで悲しい気持ちになる自分がいる。僕の中で今何が起こってるんだ?」

先生「いいかい、
f(x+y) = f(x)+f(y)が成り立つとき、
f(A1+A2+A3+A4+...) =f(A1) + f(A2) + f(A3) +...
って操作は本当にできるのかな?できないよね。だって右辺の...で省略されているものの中に必ずf(m + m+1 + m+2 +... )っていう無限項を含むようなfの項が残っているはずだから。

ミルカちゃんはたぶん
f(A1+A2+A3+A4+...An) =f(A1) + f(A2) + f(A3) +...f(An)
が成り立つからって、
f(A1+A2+A3+A4+...) =f(A1) + f(A2) + f(A3) +...
もできると勘違いしてるよね?」

ユウキ「ヤバい、なんかそれっぽいことを言われてる!」

ミルカ「え!
f(A1+A2+A3+A4+...An) =f(A1) + f(A2) + f(A3) +...f(An)
は成り立つのに、
f(A1+A2+A3+A4+...) =f(A1) + f(A2) + f(A3) +...
は成り立たないんですか?!どうして?有限回でも無限回でも、結局同じ操作をし続けるだけじゃないですか!
有限回なら何度繰り返しても成り立つ性質は、無限回でも成り立つ(☆)んじゃないですか?」

ユウキ「こっちも正しそうなことを言ってるんだろうけど、口調が焦ってるぶん間違ってそうな感じが強い!」

先生「うーん、ミルカちゃんのその主張は間違ってる。間違っちゃうこと自体は別にいいんだけど、自分が何をしていたかはちゃんと自覚して、自分の行動に責任を持った方がいいよ、ミルカちゃん。」

ミルカ「どういうことですか?」

先生「きみは無理数zを lim(n→∞)Σ(k=0, n)Ak 、要するにA0 + A1 + A2 +...っていう有理数の無限和の形で表そうとしたよね。」

ミルカ「はい」

先生「2つの有理数の和って有理数になるよね。数列Anは全て有理数だから、A0+A1は有理数だし、ということはA0+A1+A2も有理数。この調子で有理数を足すこの操作をあと何度有限回繰り返しても結果は有理数だよね。一方、この操作を無限回繰り返したA0+A1+A2+A3+...について考えると、これはz、つまり無理数になる。
じゃあこれって、「有理数+有理数=有理数」という有限回の操作なら何度繰り返しても成り立つ性質が無限回の操作でも成り立つ(☆)わけではない、そういう例の一つだよね?しかもA0+A1+A2+A3+... = z っていうのはミルカちゃんが自分で言い出したことで、つまりミルカちゃんは、☆が正しくないって自分でわかってて、最初はそれを利用してたわけだよね?それでいてその口で、☆だなんて抜かしたんだよね、自分の解法を守るために」

ミルカ「…」

ユウキ「これブーメランだ。具体的なことはわからないけど、ミルカちゃんが自分で言ったことがそのまま自分に刺さってるみたいだ。数学でブーメランとかあるんだ、ミルカちゃんさっきまでのドヤ顔からの落差で今相当恥ずかしいんじゃないか?」

先生「無限回の操作と有限回の操作は違うんだよ。無限を扱うときに勝手に直感で独自の操作はしない方がいい。それで結果的に嘘ついてるし、ミルカちゃんは誘導に乗って手当り次第試行錯誤すれば問題を解けることが多いからって、自分にはセンスがあると勘違いして調子に乗りすぎ。ミルカちゃんは本当は数学が得意とかじゃなくて、ちょっと要領がよくて出題者の意図を汲むのが上手なだけだよ。自分がやっている操作の意味も分かってない。」

ユウキ「そんな厳しいこと言わないでほしいと思っちゃうけど、なんでなんだろう。ミルカちゃんが数学出来ないのは僕にとって嬉しいことなはずなのに…」

ミルカ「…」

ユウキ「そうか、ミルカちゃんの鼻を折ったのはあくまでミルカちゃんより数学ができる先生だし、ミルカちゃんが僕より数学ができることは変わらなくて、数学ができる人ができない人にマウントを取る構造が解決しているわけじゃないからスッキリしないんだ。ミルカちゃんは僕より数学ができるんだから、他の人より数学ができない姿を見せられちゃうと、僕の数学のできなさが際立ってしまうのか… わかった、これNTRだ。年上で子ども扱いしてくる彼女が経験豊富なおじさん上司に寝取られるみたいな、別にミルカちゃんは彼女じゃなくてもうむしろ嫌な相手だから元カノみたいなもので、それでこのシチュエーションでおじさんに対応する先生が実際におじさんなのは偶然だけど、とにかくNTRと同じで、だから心がかき乱されるんだ」

先生「重要な部分はもう話したし分かってると思うから聞き流してくれていいけど、今日の問題と同じ形になるようにした反例を出すね」

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「任意の有理数x,yに対してg(x+y) = g(x) + g(y) が成り立つとき、有理数からなる数列Anに対しg(A0 + A1 + A2 + A3 +... ) = g(A0) + g(A1) + g(A2) + g(A3) +... が成り立つ」という主張への反例(「有限回なら何度繰り返しても成り立つ性質は、無限回でも成り立つ(☆)」わけではないという、卑怯者のミルカが一度利用したのにその後で都合よく無視していたこと):

無理数zについて、その整数部分をA0,小数第1位×0.1をA1、小数第2位×0.01をA2... というように構成した数列Anについて考えると、
z = lim(n→∞)Σ(k=0, n)Ak = A0 + A1 + A2 + A3 +...  と表せる。

実数を定義域に持つような関数gで、g(x)の値が
(1)xが有理数の時0
(2)xが無理数の時1
になるようなものを考えると、有理数x,yについてg(x + y) = g(x) + g(y) が成立する。(注:g(x + y) = g(x) + g(y) = 0)

このとき、nを任意の自然数として、有理数からなる数列Anについて、確かに
g(A0 + A1 + A2 +...An) = g(A0) + g(A1) + g(A2) +... g(An) = 0
(※ g([Σ(k=0, n)Ak]) = Σ(k=0, n)g(Ak) )
は成立する。

しかし、さっきの無理数zについてg(z)を考えると、g(z) = g(A0 + A1 + A2 +... ) = 1である一方、g(A0) + g(A1) + g(A2) +... = 0+0+0+... = 0 となる。

つまり
g(x + y) = g(x) + g(y)が成り立つからといって、g(A0 + A1 + A2 +... ) = g(A0) + g(A1) + g(A2) +... が成り立つわけではない
(※ g(x + y) = g(x) + g(y)が成り立つからといってg([lim(n→∞)Σ(k=0, n)Ak]) = lim(n→∞)Σ(k=0, n)g(Ak)が成り立つわけではない)
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先生「というふうに、ミルカちゃんが大声早口で言って雰囲気で成立させようとしていた証明は、普通に全然大嘘なんだ。そもそも☆が間違ってるし、ミルカちゃんもそれはわかってなきゃおかしいからね」

ユウキ「こんなの人格否定じゃない?ミルカちゃんもうボコボコだよ、ちょっと可哀想になってきた。やっぱり素人が下手に数学なんかやってもろくなことがないんだ」

ミルカ「…でも、今回の問題ではやってることは間違ってないと思うんです。感覚的にも…」

ユウキ「ミルカちゃん、情けないこと言ってもがいてないで負けを認めなよ、早くこっち側に来いよ、見苦しいよ」

先生「さっき感覚で間違えた人がまだ感覚とかそういう話をしているのは最悪だけど、この問題ではたしかに(iv)の条件は成り立つ。これは「fが連続な関数」と定められていることから導けるよ。」

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zが無理数の時、f(z) = f(1)・zが成り立つ証明:

無理数zについて、その整数部分をA0,小数第1位×0.1をA1、小数第2位×0.01をA2... というように構成した数列Anについて考える。z = lim(n→∞)Σ(k=0, n)Ak = A0 + A1 + A2 + A3 +...  と表せる。
Bn = Σ(k=0, n)Ak = A0 + A1 + A2 +... + An とする。このとき、任意の自然数nについてBnは有理数となる。 lim(n→∞)Bn = z である。
Bnは有理数であるため、f(Bn) = f(1)・Bnが成り立つ(★)。

fは連続関数であるため、任意の実数aについて、lim(x→a)f(x)=f(a)が成り立つ。

(★)の両辺でn→∞の極限を取ると、
lim(n→∞)f(Bn) = lim(n→∞)f(1)・Bn
となる。
左辺 lim(n→∞)f(Bn) について、n→∞でBn→zなので、fの連続性から
lim(n→∞)f(Bn) = f(z)である。
右辺 lim(n→∞)f(1)・Bn = f(1)・zである。
よって、無理数zについて、f(z) = f(1)・z が成り立つ
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先生「このAnの取り方は一例に過ぎなくて、有理数からなるzに収束する数列ならなんでも大丈夫だよ」

ユウキ「なんでこの人はあれだけ言っておいて普通の教師の役割に戻れるんだよ」

ミルカ「なるほど…連続性の定義なんて当たり前だから大して重要じゃないって今まで思ってたけど、今回みたいに関数の形が具体的に定まってない時は、問題の設定から何が言えて何が言えないか考えるのが大事で、そういうときにこういう定義が重要になってくるんですね。私の発想は無意識にfの連続性を利用しようとしていたのに、それを証明に取り入れなかったのがダメだったのか。勉強になります」

ユウキ「おい前向きになるな、何かを学び取るな」

先生「うんうん。まだ問題を解くことに重心を置きすぎていて根本的な態度が改善されてないように思えるけど、一個ずつ学習していくのは進歩だね。数学においては、その人がいくら過去に間違えていたり、犯罪をしたりしていても、主張の内容が正しければそれは正しいから、ミルカちゃんも今日のことは気にせず、心を改めて数学をやっていこう!」

ミルカ「はい!先生!今後もよろしくお願いします!」

ユウキ「ねえ、ミルカちゃん、そっちに行かないでくれよ、先生と一緒に進まないでくれよ。僕とミルカちゃんと先生で、みんな別々なんじゃなかったのかよ。」

ユウキ「僕とミルカちゃんの間にできたように見えた溝と同じ溝が、ミルカちゃんと先生の間にもできたと思ってたけどそれは勘違いで、先生とミルカちゃんの間にその溝はなかった。先生とミルカちゃんの間に数学の能力の差があるのは明らかで、でもそれが溝になってないってことは、溝の正体は、数学の能力の差じゃなくて、挫けずに課題に立ち向かう能力や態度の有無の差だったのかよ!学校の教訓すぎる!みんな一緒に不幸になってくれよ、死ね!」

ボケクエスト6 予選3回戦

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