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たつや#5

初めて2人で出掛けた日のこと。

あの日も、車で迎えにきてくれて、
どうやら、高速に乗って、都内へ向かっている。

ん?六本木?!、、、、麻布十番かな?

やたらと、各国の大使館が立ち並ぶような、閑静な住宅街を走りぬけてゆく。

「ついた!」といって、近くのパーキングへ車を停める。


「お寿司でいい?」
といって、Tシャツ短パンにサンダルというラフなスタイルの、たっくん。

お寿司?いーよー!

とことこ、後をついて歩いていく。
すると、マンションのような?建物の地下へおりていく。
え?え?なに?ここ、お寿司屋さん?
秘密基地か?(⊙ꇴ⊙)

看板もないコンクリートのシンプルな建物の地下へ降りていった。

\ピンポーン/ってゆー
インターフォンみたいなのがあるよ!
やっぱりどこかのおうち?事務所?

それで、暗証番号みたいなのをピポパって押してるわ!ここは一体、、、?!

すると、中からステキなお着物をお召しの、お美しい女将が登場✧\\ ( 'ω' )//✧

「いらっしゃいませ!どうぞ、こちらへ」
と中へ招かれ、店内へ。

螺旋階段を降りて、無機質な扉の向こうへ。
地下2階に、お寿司を戴けるカウンターがある。
地下1階がバーカウンターとカラオケが出来る個室が3つ。
カウンターはコの字状になっておりどの席からでも板前さんの技を楽しむ事が出来る。
店内はとにかくオシャレで洗練されており、モダンな雰囲気!

ふだんから、接待のお客さんの他、若い人もちらほらいらっしゃるようです。芸能界やスポーツ界の著名人も多く訪れるのだそう。

そんなシッポリした雰囲気の中、女将さんや、イケメンホストのような2人のボーイさんと談笑しながら、はしゃぐ、たっくん。
この日、他にお客さんがいなかったのと、たっくんは長年ここを訪れている常連だったのもあって、ハメを外していました。

女将さんも「長いお付き合いですよね」と。
たっくんは、「そう、何かあると、ここへきてるよねー。」
「お母様の時もね、、、あれからどのくらいかしらね」
すると、たっくんは、
「ここで胸の内を吐き出させてもらった」

「ママには全部ここで聴いてもらってるもんなー。」

「、、、子供に会わせてもらえないんだ、、、今オレがあれから出てっちゃったから、ずっと離れて住んでる。」

「え、なんで?だって父親なんだから、会えないっていっても、なんとか会えるものじゃないの?そういうの何とかならないのかしら。だって父親でしょ?」

「まぁ、そうなんだけど。、、、本妻の方の子供には、ふつうに会えてるよ。ま、本妻がオレほんっと大っ嫌いでダメなんだけどね」

( ;゚³゚);゚³゚);゚³゚)なぬ?

「4番目の女性の子供だからねf^^*)」

???????( ˙-˙ )???????ビッグダディ?!

女将さんも「あらあら、たつやさんたら(^^)」
と微笑ましい感じで(笑)

「でも、彼女ともここでケンカして、怒ってかえっちゃったこともあったね。」

「なんか、ふざけ合ってるうちにね、ヒートアップしちゃったのよね。
でも、彼女も気さくで合いそうだったけど、うまくいかなかったのかしらね~」

「おふくろの時も、国税が入った時も、ここへ来て、泣かせてもらったよね。」
「ママ、将来お互い歳とったら、一緒に暮らそうな!」

「あらあら、なにをおっしゃるの?まだまだ、これからでしょう」

「いーの、いーの、お互いさー、仲良く老後、暮らそうよー、ママー」

「あら、わたし、その頃何歳になると思ってるの~?いやぁね〜んもう♡」
女将、ステキな返し!イキだわ〜(ღ♡‿♡ღ)

「あ~!今日は楽しいなぁ~!いい気分だ」
とご満悦な様子で
「ちょっとトイレいってくるわー」


ステキなお店ですね。
ゆきこさんも、女性として憧れます。
素敵ですね!

「まぁそんなふうに言ってもらえて嬉しいわ!」

「始めた頃は、軌道に乗るまでは、私も大変だった時代もありましたねー。
さっき、たつやさんも創業当時の話をしてたように、自分は無償にしてでも従業員のお給料はキッチリ出し続けられるように、それだけは大事にして経営してきました。
みなさまのおかげで、ここまでやってこられました。」

芸能界、スポーツ界、政界、様々な著名人もここを訪れるのだそう。
昨日も、某有名日本代表サッカー選手が、一時帰国したその足でこちらのお店へ寛ぎにいらしたそうです。
バラエティ番組でも大活躍の女性タレントさんも、おねえさんのように慕って色々打ち明けてくれる仲だったのだそう。哀しいお別れになってしまったのを悔やんでいました。

「たつやさんもね、昔から何かある毎に、ここを訪れてきてくれてね。」

そうですか。きっとかけがえのない、ステキな仲なのでしょうね!
「有難いご縁ですね。、、、でも、あの、、、ステキな男性だけど、パートナーとか恋人とかってなると、ん〜、、、わたしはムリだわね(笑)」

(*ノ∀`)アハハ ソレナ!!確かにそうかも!
さすが!うまいことゆー(笑)

「私じゃ、ついてけないわー(笑)あの破天荒さを受け止められるだけの度量は(っ'ヮ'c)<ナイワァァァァァァァア」

すると、たっくんが席へ戻ってきた。
「はーい!おまたせ〜!」

Σ(゚Д゚)全裸?!

なんで、全裸?(笑)
全裸で登場する、たっくん。

「まぁ、あらやだ。上半身ならたまにあったけど、ここのお店、たくやさん長年通ってて、全裸は今日が初めてよ!どうしたのかしら?!」

どうしたも、こうしたも
いきなり全裸ってね〜(/-\*)どーゆー?!



お食事後は、女将に連れられ、個室へ移動。
今度はどこの秘密基地へ連れてかれるのかしら!
なんて、思いながらなら、半分ワクワク気分。

見たこともないようなお酒が出てくる。
女将が「さ、始めますか!ご準備してまいりますね!」と何やらいそいそと退室。

え!え!えー!!なになになに?!
何が始まるのかしら!!\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/

「失礼致します。ど-ぞ ぉ(꜆ ˙-˙ )꜆✨」
え?、、、(๑˭̴̵̶́ꄱ˭̴̵̶̀ )🎤✨karaoke?!

さすが朝4時まで営業しているお店だけあって、カラオケも完備!
個室にはカラオケが付いているので、お寿司を堪能したあとはゆっくり飲みながらしっぽりカラオケタイム。

たっくんは、手馴れた感じで早速歌い始める。

「泣かないで、ひとりで~🎶微笑んで、みつめて~•*¨*•.¸¸♬︎」

は!(ღ♡‿♡ღ)これは、まさかの!
玉置浩二♡安全地帯
( ∩'-' ) =͟͟͞͞➳❥) *´д`)ズキュゥゥン♡まいりました!

私がこの歌いちばん好きなの知ってるの?(←勘違い?)

女将の唄声もプロ級!イケメンなボーイさん達も、キレッキレなダンスや唄を披露してくれて。

バブリー時代が甦ったような光景✨
ディープな夜は更けてゆくのでした。

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