逃げ恥スペシャル「平匡さん」の言動が超令和で素敵すぎたのでまとめてみた

2016年に放送されたドラマ『逃げ恥』こと『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系列)。社会派ラブコメディとして20%もの視聴率をたたき出した超大ヒットドラマである。

その続編となる『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』が先日放送された。

森山みくり(新垣結衣)と津崎平匡(星野源)が事実婚のような状態から数年が経ち、赤ちゃんができたというところから物語はスタート。

「選択的夫婦別姓」「男らしさという呪縛」「産休育休問題」「同性婚」「子宮体がん」「無痛分娩」「共働きにおける家事問題」等々、日本の重要トピックスが次々と出てきたまさに圧巻の社会派ドラマだったが、見ていく中でどうしても見逃せない要素があった。

そう、平匡の言動が超令和だったところだ。超人格者。神と呼んでも多分問題ない。こんな人が婚活サイトにいたら素敵すぎて100万件ほどの求婚応募がきてサーバーがダウンしてもおかしくない。

しかし平匡はあくまでも「当たり前のこと」として涼しい顔で全て発言・行動している。やってあげてる感も、言ってあげてる感もない。そこがまたかっこいいのだ。

そんなわけで、今回は「津崎平匡の超令和な言動集」をまとめてみた。

必要なことは上司であろうとちゃんと伝える

男性上司が平匡に対し「このプロジェクトに入ってほしい」と言ってきた時。上司は「若くて可愛い女の子をアシスタントにつけてあげるからさ〜お願い!」と、この世の終わりのような幕末のような頼み方をしてきた。

内心「なんだよそれ…セクハラだろ…」と思ったとしても上司にそれを伝えるのはとても勇気のいること。

だが平匡は、上司に対し冷静に、臆することなく淡々と意見を言う。

「若い女性がいると仕事の効率が上がるのですか?」

全くの正論である。平匡は相手が誰であれ、物怖じすることなく思いを伝えることができる勇気ある人なのだ。かっこいい。

必要なことは上司であろうとちゃんと伝える②

平匡が育児休暇を取るということを男性上司が反対してきても「なにがいけないのでしょうか?」とはっきり言う。育児は二人でするものだから、当たり前の権利として平匡はそう言った。

さらにここで超令和だったのが、上司に反対されたときに家で妻に「やっぱり男が育休なんて誰もとらないし出世が遅れるわ〜」などと言わなかった点。

なぜなら、育休で出世が遅れるのは夫だけでない。妻だってそうだから。それをちゃんと咀嚼して理解しているからこそ、そんな言葉は出てこないのだろう。

なんなら「むしろ自分が育休を取る男性のロールモデルになればいい」という意気込みで育休をとっていた。育休取得界の星。これが超令和。

家事を「手伝う」ではなく家事を「する」

共働きだとしてもなぜか家事は女性に偏りがちな傾向がある。でも平匡は違う。というかそもそも家事に対するスタンスが違うのだ。

平匡が家事する姿からは家事を「手伝う」ではなく家事を「する」姿勢が見られる。圧倒的当事者意識。これが雰囲気イケメンならぬ無意識イケメン、津崎平匡である。

妊娠中の妻に当たり前かのように寄り添う

みくりの妊娠中に平匡が飲みに行く場面があった。その飲み会のメンバーのひとりが「みくりさん妊娠中なのに飲みに来て大丈夫なの?」と言った時。

平匡は「なんで俺が飲みに行っちゃいけないの?」とも「そんなの大丈夫大丈夫〜!!」などとも言わずに、「今回の飲み会は妊娠前から元々決まっていたものということで、みくりさんが了承してくれたので大丈夫です^^」といった感じで返答した。

そう、この言葉からわかるのは、まず、平匡が参加して当然かのように飲み会に行こうとはせず、妊娠中のみくりに配慮すべく「飲み会に行っていいかどうか」をちゃんと確認している点だ。

飲み会に行くからには、妊娠中でお酒が飲めないみくりに対し最大限の配慮をする。これが世界のTSUZAKIなのだ。

極限状態で妻と衝突しそうな出来事が起きても妻を怒鳴ったりはしない

みくりはつわりでほとんど家事ができない、平匡も育休前で仕事が忙しく家事がほとんどできない時。家は荒れ果ててしまっていた。でも仕事は忙しいし…でも家の中が……と、平匡はまさに極限状態

そんな時、仕事中にみくりから「トイレットペーパーが切れそうだから買ってきてほしい」との連絡。

仕事を終わらせクタクタの中、帰り道にあるコンビニのトイレットペーパーではなく、いつも使っているふわふわのトイレットペーパーを少し遠くのドラックストアまでわざわざ買いに行った。

が、帰るともう既に家にはトイレットペーパーが。「どうして!?」と聞くとみくりは笑顔で「さっき買ってきたんです、連絡しましたよ〜!」との返答。つまり連絡がすれ違ってしまったのだ。

終わらない仕事、終わらない家事、家の中は大荒れ、動けない妻。この状況でこの返答をされた時、妻に対して爆発してしまう人は少なくないんじゃないだろうか

だが平匡は、妻の前で床に向かって「うわぁーーー!」と叫んでパンクしたものの、妻を怒鳴ったりはしなかった

叫んでいるのは側から見たらおかしな光景かもしれないが、これ、結構偉い。極限状態でも妻を怒鳴ったりはしない平匡。非常に高度なアンガーマネジメント力の持ち主である。

古い価値観にも冷静に物申す

子供が生まれるとなった時、平匡の父が平匡に対し「お前は男で大黒柱なんだからな、頑張らないとな」というようなことを言った。

生きてきた時代が違う者同士、世代間ギャップを埋めることはなかなか難しい

しかし平匡は、父親に対しても穏やかに、はっきりと意見を言った。「(男=)大黒柱ってもう古いんじゃないかな」と。

違和感を笑って聞き流したりうやむやにしたりせず、ギャップに向き合う津崎平匡。価値観をアップデートし続けられる人はかっこいい。

妻が選択した「無痛分娩」に賛成

世の中には、無痛分娩を選択する人に対して「お腹を痛めて産んでこそ〜」なんてことを言ってくる人がいまだにいるらしい。

分娩の仕方なんて個人個人で決めるものなのだから、他人がとやかく言うものではない。

そんなときにも平匡は「楽できるところはしていきましょう」とサラリと妻の選択を尊重するのだった。

「俺、他の男よりよくやってるよな〜」みたいなことを決して言わない

このように平匡は素敵な言動を繰り返しているが「俺、他の男よりよくやってるよな〜」といった「俺すごい発言」は言わない。

そこからは「夫婦なのだから、分担して当たり前、助け合って当たり前」というフェアな価値観が垣間見える。ここが津崎平匡のかっこいいところだ。

ーーーーーーーーーーーーーーー

亭主関白とは正反対にいる人類、津崎平匡。その言動は超令和なものであった。こんなふうに、フラットな夫婦関係を築くカップルが今後もっと増えていくことを願うばかりである。

以上、「津崎平匡の超令和な言動集」でした。

逃げ恥、おもしろかった!


サポートはこちらからお願いいたします。