裁かれるべきは殺人者だけど、
裁かれない悪人がいる。
許されるのであれば俺の手で裁きたい。
否、捌きたい。
どうか皆さんは刺されない様にと願う。
奴らに躊躇いは無い。
時に言葉は刃物、ハートをえぐる。
ハートは脳だ、脳に突き刺すナイフ、
そう考えると残酷この上ない。
心を刳る刃は心臓を止めてしまう。
keep outのテープ、
サイレン、
冷たい肌が骨になる。
僕は時折に思い出す、
覚えている、
腹の底から湧き上がる止まらない憎悪を。
鬱の類は理解されない、
年間何万人の死者が出ていても理解されない。
その悲しさはどこに現れるか。
家族が家族を殺してしまうことだ。
甘えと言われ、精神的に追い詰められ、
命を絶ってしまった人達がいる。
取り返しのつかない後悔に嘆き、
しようのない懺悔を口にする。
人殺しとは何だろうか。
物理的に手を下すことだろうか。
違うだろう、意図してもせずとも、
人を殺してしまうことはある。
過ちとの境界線はどこか曖昧だ。
それでも、
裁かれるべき殺人者、裁かれない悪人はいる。
悪とは何だ、悪人とは何だ。
人を殺したら悪人が、違うだろう。
苦しんでいる人を苦しませる、
それこそが悪人ではなかろうか。
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