毒物を摂取してしまった時の応急処置



こんにちは、
ミナです。


昨日の続きになりますが、

もし夜間や休日で、動物病院を受診できない場合、
飼い主さんが行える処置は限られていますが、
応急処置のやり方を獣医さんに教えて頂きました。

いくら愛犬、愛猫とは言っても、
非常事態の時の応急処置は、
飼い主さんにはなかなか難しいかもしれません。

でも応急処置をしなければ
命を落とすかもしれませんので、
冷静になって、頑張って次のことを試みて下さい。


腐食性(強酸性、強アルカリ性、石油性の物質)以外の
中毒物質を摂取したことが明らかにわかっている場合は、

摂取後、短時間であれば(60分以内)
まず吐かせる努力をして下さい。

ただし、意識がない場合やけいれんをしている時は、
吐いたものがのどに詰まる危険性があるので、
吐かせてはいけません。

吐かせる方法としては、
薬局で販売されているオキシドールを
体重1kgあたり1ml程度を飲ませて下さい。

飲ませた後は腹部を少し圧迫するようにして
マッサージすると、10分程度で嘔吐します。

この処置は、必ず吐くというものではありませんので、
吐かない場合は、もう一度飲ませるか、
毒物の吸収を遅らせる処置をします。

摂取した物質の吸収を遅らせるために、
卵の白身やミルク(犬猫用)を飲ませます。

卵白やミルクは、胃壁を保護するとともに、
毒物の吸収を遅くする作用があります。

ただし、もし石油性の物質
(灯油、ガソリン、シンナー、ベンジンなど)を摂食した場合は、
逆に毒物の吸収が多くなる可能性があるので、
ミルクは飲ませないで下さい。

中和するという方法もあります。

強酸性や強アルカリ性の物質を摂取した場合、
吐かせると食道の粘膜がただれる危険性があるので、
吐かせてはいけません。

強酸性物質を摂取した場合は重曹を、
強アルカリ性物質を摂取した場合は
または柑橘系のジュースを飲ませて下さい。

この場合も、動物の意識がなかったり、
けいれんを起こしている場合は、無理に飲ませないで下さい。

起こってしまったことは仕方がないので、
出来るだけ日頃から、応急処置の知識を備えることと、
犬や猫が中毒を起こす危険性のあるものを、
彼らの手の届く所に置かないようにすることが大切です。

小さな子供も同じですよね。
またいざという時のために、
オキシドールや重曹などを常備しておくと良いでしょう。



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