動物性の毒素(爬虫類)


こんにちは、
アミナです。

犬や猫は好奇心が強いため、
ちょろちょろ動く昆虫などにも興味を示し、
時には食べてしまうこともあります。

トカゲなどの爬虫類や昆虫類、魚類の中には、
他の動物から身を守るために
毒を持っているものがいます。


散歩中や、山や海などに連れて行ったときに、
好奇心が旺盛な犬猫が、
これらの毒を持つ動物にちょっかいを出したり、
口にしてしまったりして中毒を起こすことがあります。

たいていは一時的なものですが、
なかには重症になることもあるので注意が必要です。


アウトドアショップには、
ハチやヘビに刺された時の
毒液の吸引器具が売られているので、

よく山などに行くのであれば
常備しておくといいでしょう。


国内に生息する毒ヘビには、
クサリヘビ科マムシ亜科のハブ類とマムシ、
ナミヘビ科のヤマカガシがあります。


ハブやマムシに咬まれた場合、
すぐに激痛とともに、局所がひどく腫れはじめます。

腫れは急速にひろがり、
皮下出血や筋肉の壊死、嘔吐、呼吸困難、
腎不全などを引き起こすこともあります。


四肢を咬まれた場合は、
命に関わることはあまりありませんが、
治療が遅れると重症になります。

ヤマカガシは毒ヘビの中で
もっとも生息数の多いヘビです。

あまり知られていませんが、
毒牙で咬まれた場合の死亡率は、
ハブやマムシよりもずっと高率なのだそうです。

ただし、ヤマカガシの毒牙は口の奥にあるので、
深く咬まれない限り毒は入りません。

咬まれると血液の凝固障害が起こり、
皮下出血や鼻出血、下血、血尿などが
みられるようになります。

症状が進行すると意識障害や
肝不全などが起こります。


またヤマカガシは、
皮膚の下に頸腺という毒腺を持ち、
体を押さえると鱗の間から毒液を出します。

この毒液が目に入ると重度の眼症状が起こります。


毒ヘビに咬まれた場合、
患部を縛ったり、切開したり、
冷やしたりという処置がありますが、

方法を間違えると
返って悪化させることになりかねません。
出来るだけ早く動物病院に連れて行くことが大切です。

そのような場所に犬を連れて行く時は、
事前に近くの動物病院も調べておくといいですね。


二ホンイモリは、
アカハライモリとも呼ばれています。

かつてはどこにでもいた二ホンイモリですが、
最近では見かけることが少なくなってきました。

二ホンイモリは、
皮膚にフグと同じテトロドトキシンという
毒を持っています。

毒性の強さは、
イモリが分布する地域によって異なりますが、
標高の高い地域に生息しているものほど
毒性が強いといわれています。


ヒキガエルは、
耳の後ろにある耳腺から強力な毒液を出します。

また全身のイボからは「ガマの油」と言われている
白い毒液がにじみ出てきます。

もしこれらの毒液を口にしてしまったら、
早急な処置が必要です。

症状は、頭を振る、よだれを垂らす、嘔吐、
視力障害、神経障害、心不全などで、
死亡することもあります。
口の中を多量の水で洗い流して対処します。


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