人に優しいこと
この頃、特に思う。
人は、最終的には「人間力」の「総合力」が必要なんだということに。
私の今の仕事内容の一つが、「人間力」を非常に必要としているために、特にこの頃そう思う。
人との出会いが人を救ったり、人を追いつめたりする。
私は北京に留学していた時に、元暴走族の特攻隊長や元ヤンキーで、日本にいたときにはそれなりに「ヤンチャ」していた年下の男の子たちに非常にお世話になった。
私の引っ越し荷物をリアカーで運んでくれたのは彼らだし、日本の母からの荷物(缶詰がたくさん入っているから、非常に重い)を5Fの私の部屋まで、階段を登って運んでくれたのも彼らだ。
「綾子さんって男を労働力としか見ていませんよね」とそれを見て笑いながら言ったのは、私が怪我をしたときに日本の湿布を丸ごとくれた私の友達の日本人の男子留学生だ。
妹がまだ学生で、タイでの現地調査が終わったから、北京にやってきて、私が住んでいるのがホテルだったために、びっくり仰天した。
そして母に国際電話で「姉ちゃんが、なんか知らないけど、ホテルに住んでいる!」と報告していた。
ホテルといっても、学生宿舎の1人部屋と部屋代は変わらない。
中国語が堪能な年上の日本人のおじさんに頼んで、ホテルのオーナーに家賃を交渉してもらったからだ。
欧米人の男子留学生が「あの子はいつもフラフラ歩いていて、いつも誰かしらと話をしている。面白い子だね。」と言っていたらしいので、意外と私は留学生宿舎で有名人だったのかもしれない。
私は多くの年下の男の子の日本人の友達がいたけど、彼らはみんな紳士だから(昔はパトカーに追っかけられているけど)彼らの部屋のドアは必ず開けっ放しになっていたし、そういう部屋にしか私は入らなかった。
「人に優しいこと」それが一番の人としての美徳だと私は彼らに教わったのかもしれない。
そしてその思い出は、今でも私を明るく励まし続けるのです(^-^)
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