一人サンリオピューロランドで、人見知りが治った話
みなさま
ここ数日、お日柄もよく。
天竜川ナコンと申します。
突然ですが、私はとても人見知り。
ずっとそれがコンプレックスだったのです。
「なんとか、自分を変えたい」
そんな思いから今日は
一人でサンリオピューロランドへ
行ってまいりました。
チケットを買う列に並んだのですが、
前のお子さんが、今にも僕を不審者として親にチクりそうな、不安そうな顔で僕を見つめていました。
<入園>
入園したとたん、
「ケージに入れられた、かわいい動物」みたいに
何をすべきかわからなくなりました。
(平日なのに、人がとても多い)
いったん近くのベンチに座り
「妻や子どもと、はぐれた父親のフリ」をして、やり過ごします。
※10分ぐらい、パンフレットを見てました。能動的になれない環境。
<意を決してエントランスへ>
ついに、心を決めて移動。
いったい、どこに連れて行かれるんだろう。
エレベーターを降ると、けっこうすごいワンダーランドへ。
ああ、来てよかったな、
と言う気持ちになりました。
やっぱりテーマーパークといえば、アトラクション!アトラクションに向かいます。
45分待ちでした。
右も左も家族連れや、女子大生グループの方。
なんでだろう、ただ待っているだけなのに、
心の具合がどんどん悪くなっていきます。
「体から追い出されるウイルスって、
こんな気持ちなんだな」
ただただ、心細い。
一個、発見があって。
視界にいる人は、僕のことを
誰も見てないんです。
でも、ちょっと振り返ると
後ろの人はみんな、僕のことをジッと見てました。本当にこわかった。
<ついに、出発!>
受付のお姉さんに
「ヒッ 一人です」と伝えて
アトラクションに乗り込みました。
ここから、状況が一変します。
アトラクション待ち70人ぐらいに、
見守られながらの出発。
これまでの日常が、どれだけ幸せだったか。
やっとわかった瞬間でした。
「がんばれー!」という、謎の声援も聞こえました。
「とんでもないことを、しでかしてしまった…」
そんな時と同じ、脳波の動きを感じました。
※アトラクション自体は、かわいいサンリオキャラクターがお芝居をしていてけっこうおもしろかったです。途中スリルもあったし。
…
5分後、地獄に戻って来れました。
お姉さんが手を振って迎えてくれるんですが
「私は、社会人としてまっとうですが、
今は、たまたま一人でこれに乗っています」
という表情をして、
ただただ会釈するしかありませんでした。
<でも、ちょっと心がスッキリ>
バンジージャンプをしたり、
スカイダイビングをしたり、
そんな経験のある人はわかると思うんですが
「人間、やればできんじゃん」
という気持ちが、ちょっと芽生えてきて。
いろんな所に、普通に回れるようになりました。
※世界観が作り込まれている
<キャラクターに、2ショットをお願い>
そこそこ楽しんでいると、
遠くに、サンリオキャラクターが。
今までの僕だったら、絶対にやらないこと。
それが、キャラクターとのツーショットでした。
でも、もう昨日までの僕とは違います。
意外と全然、普通に写真撮れて。
別に、おかしなことなんて何一つもない。
今まで僕を縛っていたメビウスの輪が、解けた瞬間でした。
<退園へ…>
さまざま満喫したのち、いよいよ退園。
僕としては、「卒業」という言葉がしっくりきます。
みなさんに一つ、訴えてえことがあります。
「人間、いくつになっても、再スタートできる」
やっちゃいけないことなんて、ひとつもねえ。
誰も、そんな風に言ってねえ。限界決めてんのは、いつも自分なんだよな。
思い立ったら、それが新しい日の始まりなんだよな。
俺みてえに人見知りを悩んでいるぞって奴。
そんな奴に、サンリオピューロランドは特効薬。
騙されたと思って、ぜひ行ってみてくれや。
P.S 帰りのアスファルトに、咲きかけの花が。記念に。
(天竜川ナコン)
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