生成AIスタートアップAlgomaticにグローバルカンパニーCEOとして入社しました
こんにちは、原田です。
すでに入社してから半年経過しているのですが、実は2024年1月1日付で株式会社AlgomaticにカンパニーCEOとして入社をしていました。
これからカンパニーCEOとして入社される方にも参考になるかと思い、今更ながら入社エントリーを書くことにしました。
全般的にかなり情報をオープンに書いてます。
個人的スタンスとして、基本は情報をフルオープンにするスタンスなので大事な情報も惜しみなく書いていきます。
基本は稼いだお金もばら撒きたい気持ちです。
そもそもAlgomaticってどんな会社?というのはこちらのページにお任せします。
2024年1月1日に正式にジョイン
代表の大野さんと初めて話したのは2023年11月で、そこから1ヶ月程度で入社したのでかなり速いスピードで入社することになりました。
大学院を卒業して前職のガイアックスに2014年新卒入社し、2016年から事業責任者として7年半近く働いてきました。
立場的にもいろいろと抱えるものがあったので早めの2023年1月には退職意向をお伝えし、2023年12月末に退職をしました。
ガイアックスではめちゃくちゃ成長させてもらえて、今の自分があるのは本当にガイアックスのおかげだなと思ってます。
個人的には特に起業を志す新卒から第二新卒くらいの人にとっては本当におすすめです。
話は戻って会社に伝えることは結構早めから準備を進めてきたのですが、個人的に何をするのかほぼ決めておらず、ノープランで退職日を迎えることになりました。
退職理由にもなるのですが頭の中には次にやることだけは決めており、
生成AIにフルベットすること
事業をグローバルで成功させること
だけを決めていました。
方法論は落ち着いてから考えようと思っていましたが、時間の流れは早いもので気づけば退職日を迎えていました。
起業する、転職する、いろいろ選択肢はあるけれど「とりあえずYoutrustのステータス更新でもしておこう」とプロフィールに1文字も記載せずに退職の意向だけ表明したら10秒後(体感それくらいだったのですが実際は3分後だったかもしれません)に連絡をくれたのが大野さんでした。
しかも、僕のインタビュー記事などの内容も見て、声をかけた理由も書いてスカウト文を送っていただいて、代表自らコミットし、返ってくるかもわからないスカウトに1件1件調査コストをかけるその姿勢が印象的で返信したのを覚えています。
脱線しますが、Youtrustについて今となっては毎日のようにスカウトを送る立場になったのですが、めちゃくちゃ良いサービスなのでみんな積極的に使うべきです。
ステータス更新されてから即座にスカウトを送ること
誰よりも早くスカウトを送ること
経営陣クラスがコミットすること
調べて明確な理由を持ってスカウトを送ること
にコミットし続けることがどんな採用戦略より効果的です。
応募者の気持ちとしては経営陣が声をかけてくれるだけで期待値が高まります。
スカウトを送る名義を代表にする、などのよくある詐欺スカウトのせこい方法論の話ではなく、ちゃんとスカウトを送る人も経営陣であり、初回面談から経営陣が出る、というのが大事です。
どれだけ採用予算を積むよりも効果を発揮するのでノールックで試すべきです。
また、これから転職を希望する方は上記のことを実践する会社に転職することをおすすめします。
採用を適当にやる会社が伸びるはずがなく、お金があっても、事業アイデアが良くても、それを実践する組織がダメなら絵に描いた餅にしかなりません。
代表が全力で採用にコミットする会社はそれだけでも十分検討に値します。
事業ドメインが良く、
資金力があり、
代表が採用にコミットする
こういう組織はかなり有望であると思います。
話は戻ってこのような流れから入社することを決めたのですが、僕は正直ちゃんと考えて入社していません。
後にも僕が業務委託組織を作っていることについて触れるのですが、自分も正社員ではなく業務委託として入社する前提で話を進めていたので軽い気持ちで入社しました。
大野さんにも結果出せなかったら速攻で契約終了してもらっていいので、と伝えていましたし、ダメならダメで自分ですでに作ってた会社の経営でもやろうと軽いノリで入りました。
根本的に経営クラスで働く人は結果が出せなかったら責任を取って辞めるのは当然のことかなと思っています。
AI特化の受託開発事業「Algomatic 生成AI Partner」の立ち上げ
1月1日時点ではカンパニーCEOとして入社することだけが決まっていて何をするかは決まってなかったので、2週間位はほぼ何もせずにフラフラしていました。
まず決めた目標は立ち上げ半年で単月黒字化することを決めました。
一番最初に検証したのは生成AI×採用をテーマに採用エージェントを代替する事業を立ち上げようと考えました。
詳細は省きますがこの事業は早々にやめることにして、その後始めたのがAI特化の受託開発事業です。
とりあえず稼げる事業を作ってそこにAIに強いエンジニアを集めることに集中しました。
当時生成AIでこんなことやりたい、あんなことやりたいとたくさんアイデアはあるが、エンジニアもいないし何から始めればいいのかもわからないという会社さんが多くいることに気づきました。
壁打ちから開発まで一気通貫で支援してほしいという声を複数頂いてたのでまずは受託事業から始めました。
動画翻訳事業の立ち上げ
受託事業をスタートさせつつ、プロダクトを作ることを並行して動かしており、1月中旬くらいには動画翻訳事業をスタートさせました。
このタイミングで僕のカンパニーの第一号メンバーとして入社してくださったのが和田さんです。
今はこのグローバルカンパニーのLLM翻訳技術基盤であるLinguaの開発責任者をしてくれています。
和田さんがジョインしてくれたことがこのカンパニーの命運を決めたと言って過言ではありません。
そもそもなぜ動画翻訳に注力し始めたかというと、
YouTubeなどを中心に動画翻訳需要が急速に立ち上がっていた
世界中のクリエイターがYouTubeという共通プラットフォーム上で共通の方法論で戦っていた
動画は、記事や音声と比較して圧倒的に運用コストの高い領域だった
ということでこれから大きくゲームチェンジが起こるだろうと判断しました。
その後、OpenAI社がSoraを発表したことでこの領域に注力することを本格的に決めました。
動画×AIの領域はいま一番面白い領域になっています。
翻訳サービスのプロトタイプを開発
2月、3月はプロトタイプレベルのプロダクトを開発し、初期に作ったのがこれです。
自然な翻訳を圧倒的スピードとコストの安さで生成する動画翻訳サービスです。
3月には初期の売上が出始め、4月から多くの問い合わせをいただけるようになりました。
この問い合わせをいただけるようになってから気づいたのが音声吹き替え需要の大きさです。
5月頃から音声合成技術を使った吹替翻訳にも着手し始めました。
野田さんのジョイン
5月30日にCXOの野田さんが僕のカンパニーにジョインしてくれることが決まりました。
これがカンパニーにとって大きなゲームチェンジとなりました。
めちゃくちゃ優秀な方で、営業もマーケティングも要件定義もクライアントワークもトップレベルに何でもできる超人です。
仕事していて一番幸せなことって圧倒的に優秀な方と一緒に仕事ができることでこれほど重用な報酬はないかなと思ってます。
結局のところ大きな事業を作るためには事業責任者をできる人を何人集められるかが大事です。
6月に目標の単月黒字化を達成
何をするかも決めてない中で決めた単月黒字化の目標はギリギリ達成することができました!
正直無理やり持っていった感じも大きかったのですが、とりあえず目標は達成しました!
内容よりも大事なことは一度言った目標を達成することです。
法螺を吹くことは誰にでもできることですが、実現しない法螺ばかり吹くのはただの嘘つきになってしまいます。
自分で決めた約束を守るためにも一番最初の約束を守れてよかったです。
DMM動画翻訳の正式リリース
半年間のプロダクト開発と黒字化の成功を見届けたので正式にDMM動画翻訳をリリースしました。
リリースしてすぐに世界ナンバーワンの動画配信サービスを運営されている会社さんや日本を代表するYouTube事務所さんなど多くの企業から申し込みがあり、幸先の良いスタートを切れました。
これからやっていくこと
リリース前のサービスについて書くなよって言われそうですが、これから音声合成技術を使った吹替翻訳サービスのリリースを予定しています。
また、DMM動画翻訳で使っている要素技術でタイミング良く文字起こししてテロップを付ける技術があるのですが、この動画文字起こしサービスもリリースします。
また、DMM通訳アプリのリリースも控えています。
ライブ配信されている方が使えるリアルタイム翻訳サービスもこれから出します。
また、動画切り抜きの自動化、テロップ生成の自動化など動画編集周りのサービス化も予定しています。
そして、僕が今一番注力しているのは生成AI時代を代表するアニメーションスタジオを作り、新たなIPを創出することです。
私達は生成AIを使って翻訳も切り抜きも何でも自動化する技術を持ってますので、この技術を使って自分たちの持つIPを世界に届ける事業を立ち上げています。
Algomaticの魅力
アイデアもなく一人でスタートしたこのカンパニーも少しずつ人数も増えてきてサービスもリリースし、日本を代表する企業様と取引先する事業にたった半年で成長させる事ができました。
これがなぜできたかというと、今のAlgomaticにはこの時代を代表するトップクラスの人材が集まっているからです。
昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に集まったトキワ荘を知ってる方も多いと思います。
トキワ荘から生まれたマンガ家には鉄腕アトムの手塚治虫、ドラえもんの藤子不二雄など天才マンガ家たちが集いました。
今のAlgomaticはまさにこれからの時代を代表するような人材が集まっています。
カンパニーCEOの方に、Algomaticに入る魅力をお伝えするとすると圧倒的に優秀な方と一緒に事業を立ち上げることができることです。
どの時代にも時代を代表する人材が集中的に集まる場所が生まれる事がありますが、これはどれだけお金を積んでも意図的に起こすことが難しい現象で、Algomaticがその場所です。
もし動画翻訳やこれからやっていくサービスに興味を持っていただけた方がいらっしゃったらぜひ一緒に働けると嬉しいです。
いま絶賛採用を加速させていまして、3ヶ月以内に組織人数を倍増させる予定です。
お気軽にご連絡いただけると嬉しいです。
全ポジションを積極的に採用中ですが、特に来ていただきたいのがCHROです。
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