役割の違うCF

今年のグランパスのCFについて皆さんはどういう印象をお持ちでしょうか？
「そろそろ夢生に点が欲しい…」
「山﨑は動き出しが無い…」
そんな声がよく聞こえてきますがそれは悪い事ですか？実はチームが目指すサッカーがよく現れてる証拠かも知れません

今までグランパスでは背の高いCFが必ずと言っていいほど最前線で構えてました

去年では元セレソンのジョーが、ポストプレーヤー＆点取り屋としてCFのポジションに…

今年はどうでしょう？

リーグ戦でスタメンを張っている金崎夢生
彼は鹿島時代に点取り屋として機能していましたが、グランパスで今シーズン0ゴール

カップ戦でスタメンを張りリーグ戦では途中出場の山﨑は今シーズン1ゴール

金崎はリーグ戦7試合に先発出場
山﨑はカップ戦2試合に先発出場&リーグでも途中出場の試合多数

これ程試合に出てればこの2人のゴール数は寂しく感じますよね

でも焦る必要はないと思います

何故そう言いきれるか

注目したいのはアシスト数です

金崎4アシスト
山﨑2アシスト

CFにしてはアシスト数が多いと思いませんか？

それは何故か

僕はマッシモの2つのインタビューと
あるチームの1人の選手データに着目しました

マッシモインタビューその①

目指す理想のサッカー

マッシモはチーム始動前ぐらいに
今シーズンの理想のサッカーについて
インタビューで語りました

そのインタビューで彼は『リバプール』のような縦に早く、極端にポゼッションの少ないサッカーと言っていました

最初は何を言っているのかさっぱり🤷‍♂️

何故ならリバプールは毎試合ポゼッション60%前後を記録しているからです

ただ今シーズンのグランパスを観てるとよく分かってきました

C大阪戦77分40秒のシーンはとても分かりやすいと思います

自陣で奪った瞬間走り出す相馬
チーム共通事項であるかのようにそこにパスが通る
相馬が持ち上がり金崎は相手CBを引き付ける様にペナルティエリア左に向かって斜めに走り抜ける(囮の動き)
そして逆サイドからきたGXにパス！
完全フリーでシュートを打つも相手キーパーに止められる

この一連の流れはまさにリバプールを彷彿とさせる縦に速い、遅攻ではなく速攻でポゼッションはしない攻撃でした
リバプールが毎回ポゼッション率が高い理由は
こういった攻撃を連続してできるからだと思います

そういった意味でC大阪戦の77分40秒みたいな攻撃を連続しておこなえると
グランパスはリーグ優勝間違いなし！
とも言えるチームになるでしょうし
それが自分達の目指すサッカーだと思います

マッシモインタビューその②

CFに求めるもの

先程特徴的な金崎と山﨑のデータを紹介しましたが
実際マッシモが求めるCFとはどんな選手なのでしょうか

僕がみたインタビュー記事でこんな発言がありました

「CFにはストライカーと言うより、戦術理解度が高く周りを活かして貢献できる様な選手を求める」

これはまさにあの選手…

王者のCF フィルミーノ

今期プレミアリーグを圧倒的な強さで制した
リバプールのCFフィルミーノ
彼は点取り屋と言うより
周りを活かす貢献度の高い選手

分かりやすく紹介する為に
同じプレミアリーグのレスターでCFとしてプレーするヴァーディと比較してみましょう

フィルミーノ
38試合9ゴール8アシスト

ヴァーディ
35試合23ゴール5アシスト

あのプレミアリーグを独走したリバプールのCFが38試合で9ゴール8アシストですよ

びっくりしますよね

なぜだと思います？

これは、リバプールの得点源が主にサイドの2人にあるからです

マネ
35試合18ゴール7アシスト

サラー
34試合19ゴール10アシスト

フィルミーノはこの2人が点を取りやすいように
考えながらプレーする必要があります

相手のラインをフィルミーノが操り
ボールを受けて
サラーやマネが一気に裏へ走り出す

これがリバプールでグランパスの目指すサッカーです

フィルミーノのようなタイプ
グランパスでは金崎や山﨑は
世界的に観ても評価されづらい傾向にあります

細かい所での1つ1つの動きであったり

自分が点を取ることより両サイドを活かすために動くので数字に現れにくいことも原因です

その中で唯一数字に現れるのはアシスト数字だと思っています

最後に

金崎や山﨑(特に山﨑)を過度に批判する前に
一旦、求められてる役割を意識してみては
どうでしょう

ストライカーではなく周りを活かす選手

勿論、点を取れれば尚いいでしょう

今シーズンのこ2人は重要な役割を担います

ルヴァン清水戦マテウスのゴール
浦和戦直輝の2点目

この2人が周りを活かすという点において
わかりやすいゴールだと思います

是非チェックしてみてください！

ご覧頂きありがとうございます

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