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映画ハニーレモンソーダを見た恋愛映画苦手オタクの感想(ネタバレあるかも)

私は、漫画もドラマも映画も恋愛ものが苦手。
そして、映画をたくさん見ているタイプでもない。

だから今回の文章は自分の中の心の整理かつ、
あわよくば製作側に届けこの思い、かつ
同じ気持ちの人いませんか?
といった気持ちで書いている。

私は割と感情移入が激しいタイプで、恋愛モノあるあるの「幸せを壊す何かの登場」でどん底に突き落とされる感じが非常に苦手。
その何かが、病気とか引っ越しとかライバルの出現とかフラれるとか。
「いいじゃん!幸せなままで!それ描いてくれるだけで十分心満たされるよ!」って気持ちになる。
物語としての「転」の部分がいらないと感じる暴挙。
だから、恋愛ものは自担が出ていないと見ない。

そんな私がビビりながら、Snow Man ラウールくん主演のハニーレモンソーダを見に行った。

自担のグループのかわいい末っ子の晴れ舞台見ずにはいられない。
恋愛モノのきゅんにも、起承転結にも耐性がない。
心がざわざわするのかな、苦しくなるのかなと、情報解禁当初からドキドキ。
映画館で我を失って苦しくなるくらいなら、原作を読んでいこうかとも思っていたけど、結局読まずに行った。

結論:ずっと泣いてた


スクールカーストで別の場所に位置するふたり。
なんやかんやあって付き合う。
心がすれ違う。
無事解決。

起承転結をめちゃくちゃ簡単にまとめるとこんな感じ。

でもそんなんじゃないんだこの作品は!!!!

まず映像がずるい。
眩しくて儚くて消えちゃいそうな感じ。
青春時代真っ只中にいる時に感じる「楽しい!」みたいな感じより、
大人になって思い出す「青春って一瞬だけど大切だよな」みたいなのを映像で表された感じ。
光の当て方?なのか柔らかくて、笑って目が細くなった状態で思い出している「あの頃」感。

そして挿入歌がおしゃれ。
朝の爽やかな感じ。
洋楽なのかな?私は風を感じました。

そして多分、なによりも私が共感したのが、
主人公石森羽花ちゃんの自己肯定感の低さ。

自分より他人を優先した方が気持ちが楽。
何か自分が謝られる出来事があった時に、責任があるのは自分。
根底に根付く「わたしなんか〜」思考。
でも「好き」とか「楽しい」とかポジティブな感情は持ち合わせてるし、
その感情になるのは大好き。

羽花ちゃんが界くんの前に現れた時の
「タイミングよく前を通ってごめんなさい」(曖昧)の精神、めちゃくちゃわかる。

羽花ちゃんみたいに、
いじめられてたみたいなこともないし、
変わりたいと思って進学したこともないけれど、
根本的に自己肯定感の低い私には、いっぱい刺さった。

羽花ちゃんみたいに生きたい。

羽花ちゃんは自分を低く見積りがちだけど、
そんな必要ないくらいに、
真っ直ぐで、周りのことを思えて、行動に移せる人。
だから羽花ちゃんの周りには素敵な人が集まるんだと思う。
界くんはもちろん、あゆみちゃんも芹奈ちゃんも。
そんな羽花ちゃんみたいに生きれたら、
わたしも幸せになれるのかなって。(劇重)

わたしは羽花ちゃん

1回目見た時は界くんと、羽花ちゃんと、物語の流れと〜っていろんなところに目をくばりながら見た。
それでも羽花ちゃんにだいぶ感情移入していたけど。

それよりも、私と似たような感覚で生きている人には2回目の鑑賞をおすすめしたい。
おかわりハニーレモンソーダ!

話の流れもわかる、どこで「界くん!」ってなるかもわかるという状態だからこそ、
もう心の底から「わたしは羽花ちゃん」状態で見れるから。

この映画は自己肯定感低いマンの私が言われたいような言葉が要所要所に散りばめられてる。

まず他の人(界くん)が自分を見てくれることが嬉しい。
いつも通りの挨拶だとしても、ちゃんと自分を「個」として認めて、コミュニケーションをとってくれる事実。対大勢じゃなくて対自分。

「もう友達でしょ?」のあゆみちゃん。
「自分なんかが友達宣言していいのか」とか「友達になったら迷惑なんじゃないか」とか。
そんなこと考えながら同じ時間を過ごして。
相手から「友達」っていう称号をもらえることの嬉しさ。
ただの「クラスメイト」って関係性じゃなくて、心の距離が近いよって認めてもらえた気がする「友達」ってワード。
羽花ちゃんよかったね…。
あゆみちゃんありがとう…。

自分を庇ってくれた芹奈ちゃん。
この時点でもう羽花ちゃん自身界くんのこと好きなのかもって気づいてるけど、「自分なんかを庇ってくれる中身も外見も素敵な人がいるんだから自分が我慢すればいいや」ってなるよね。
芹奈ごめん、1回目見た時は「出た、このパターン、最低女現るの…」って思ってた。
めちゃくちゃいいやつだった。

ちょっと泣きすぎてセリフを覚えてないけど、備品倉庫で界くんが羽花ちゃんに言った、「過去の石森があって、今がある」的なこと。
過去を忘れるのでもなくて、なかったことにするのでもなくて、過去の自分も、変わりたいと思ってる自分も全部まるっと認めてくれるの。
「今ここにいていいんだ」だけじゃなくて、「あの時もいてよかったんだ」って存在を肯定してもらえた気になる。

もう本当にそれの最たるものが「俺には石森が必要だ」だよ。
だって必要とされてるんだよ。
身体やらお金やら都合の良さやら(過去を思い出す顔)
何かを引き換えにしなくても、必要としてもらえること。
存在そのものを必要としてもらえること。
こんなに嬉しいことないし、その人のために生きようって思える。


急に自分語りする。
最近は彼氏ができていないからわからないけど、
高校生の時のわたしは完全に芹奈タイプだった。
好きな人しか見えなくなって、弱くなっていく感じ。
別れてもなお好きでい続ける感じ。ワカル。
それでも自分で「このままじゃダメだ」って別れを切り出した芹奈。
強いじゃんか…すごいよ…。
芹奈にも幸せになってもらわなきゃ困るんだよ、
スピンオフ待ってます。

だからなおのこと、界くんと付き合って強くなっていく羽花ちゃんみたいに生きたいって思う。
自分と似た部分を持ちつつも、行動が理想的というか。
かけ離れた理想じゃなくて、私もそうなれるんじゃないかって気になる。
25歳限界ジャニヲタが、高校生の役にそんな気持ちを抱くくらいには、
脚本もお芝居も全てが最高だった。


界くんのために行動したり、思い出を写真に撮って形に残したり、少しでも近づきたくてたくさん相手のこと知りたいって気持ちも、すごくよくわかる。

この映画のすごいところって、連絡の頻度とか会ってる回数とか物理的な距離の近さよりも
たくさん思い出ができた、たくさん相手のことを知ったって
心の距離を感じられることだと思う。
私の場合、どんなに物理的距離が近くても「私なんかといてくれてありがとう」みたいな気持ちが生まれるけれど、
心の距離が近づいてることを感じられると、「幸せだな」って感じられる。
現代の流行を生み出す世代に必要不可欠なスマホがほとんどと言っていいほど出てこない。しかも界くんと羽花ちゃんのやりとりはなかったんじゃないかな。(あったらごめんなさい)
身近に感じられる物語なのに、変に俗っぽくないというか。
「心が動く」とか「心の距離が近づく」って人間にとって大切なことだよなって心底感じた。



そしてやってくる心すれ違いシーン。
苦しい。
「お前もう俺の心に入ってくんな」(曖昧)
急に1人になった感覚。
やっぱりわたしなんてってなりそうになる感じ。
でも周りの友達に心配かけたくないから、
クリスマス会には参加する。
健気なんだよ、羽花ちゃん。
その上やっぱり強いんだよね。
クリスマス会のシーン、羽花ちゃんの心より界くんの心の方が描かれてはいるんだけど、
羽花ちゃんは界くんを待てる強さを持ってるなって。
界くんが一歩踏み出したらそれを受け入れて支えてあげられる強さ。
その強さを作り出したのは界くんなのかもしれないけど。
羽花ちゃんみたいになりたい。(n回目)


私的になによりも助かったのはここのしんどいシーンが比較的短かったことだと思う。

そこの「しんどい」よりも、
羽花ちゃんが周りに認められて、好かれて、肯定されてる感じが本当に心満たされて。
羽花ちゃんを通して私が「存在してていいんだよ」「そのままでいいんだよ」って言われてる気がして。
物凄く涙出るんだけど、その涙はしんどいとか苦しいとか興奮の涙じゃなくて、自分の心が洗われるような感覚。
「あ、今私綺麗な涙流してる」って感じた。


きっとこの映画は、今後私が自分の存在意義について考えちゃったり、気持ちが落ちてる時に見る映画になるんだと思う。

もちろんエンドロール左側の映像も、
映画館で流れるHELLO HELLOも最高だった。
映画の爽やかさを増大させてくれるし、
大好きな人の声が映画館で聴けるのも本当に幸せで。

もう一回見に行きたいし、
DVD-BOX買う!!!!

ラウールくん、吉川愛ちゃん、
堀田真由ちゃん、濱田龍臣くん、
坂東龍汰くん、岡本夏美ちゃん、
神徳監督、吉川菜美さん、村田真優さん、
キャスト、スタッフの皆さま!
素敵な作品を本当にありがとうございます!

そして、私の大好きな自担さま宮舘涼太くん、
素敵な作品に、素敵な楽曲に出逢わせてくれて
ありがとうございました!!!!




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