【本のこと】『おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由』
最近、読書が楽しいです。
と言うより、誰かの言葉を吸収することにワクワクしています。
そこで、少し前に読んで「お、」と感じた本を紹介してみます。
誰もが1度は使ったことがあるであろう、日本発のブランドに迫る1冊です。
皆さん、ユニクロはお好きですか?(私は大好きです!)
シンプルかつ機能的なものが揃っているので、普段着からスポートウェア(バドミントンと登山用)までお世話になっています。
そんなユニクロを考察しまくるのが・・・・・・米澤泉 著『おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由』(幻冬舎新書)!
著者の米澤泉さんは、ファッション文化論や化粧文化論など、所謂「女子学」を専門とする学者さん。
「ずっとユニクロが苦手だった。ユニクロを着たら、もうおしまいだと思っていた」米澤さんが、「仕事としてファッションを研究するようになってから、ずっと横目で見てきたユニクロを正面から取り上げることにした」そう。(「おわりに」から抜粋)
ユニクロの発信するメッセージと消費の変化が、気鋭の学者さんによる分析で紐解かれてゆく、好奇心をそそられる1冊です。
この作品を一言でまとめると、「平成のファッション史 with ユニクロ」。
なぜ、カジュアル衣料品店「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」として1984年に広島で誕生したユニクロが、「日本の国民服」となったのか。
なぜ、服装で表現した個性を競う時代を超え、「ユニクロがいいよね」の時代が到来したのか。
普段考えることのないユニクロに関するハテナを、ファッション誌や他ブランドの分析も交えながら読み解いていきます。
論文的な小難しさはなく、気軽に読み進められるのもオススメポイント。
そして、ユニクロを着たことがあるなら是非読んでほしい!
祖父母の世代から孫の世代にまで愛用されるデイリーブランドとなったユニクロですが、かつては「ユニバレ」「ユニ被り」などの言葉が生まれたほど「ユニクロを選ぶのはカッコ悪い」風潮さえあったそう。
そんな苦難を乗り越えたユニクロを、私たちは当たり前に使っています。
その裏側の歴史やブランディング、ファッションに対する意識の変化を知ると、何気ない小さな学びが膨らんでユニクロに行きたくなる・・・・・・かも。
そんなこんなで、米澤泉 著『おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由』(幻冬舎新書)をご紹介しました。
「何か面白い本ないかな~」な方の参考になれば、嬉しい限りです。