問題は目に見えるものでなく奥深くにある

3ヶ月近く悩まされていた耳鳴りがぴたりとおさまった。

「気持ちも晴れやか〜」

と声高らかに言いたいところではあるが、絶賛、息子の夜泣きで睡眠不足中なので、絶好調とまでは言い難い。

それでも、ずっと耳の中に冷蔵庫を飼っているかのごとく、「ゴーー」と鳴り続けられるのは、相当なストレスだった。

1週間ほど耳鳴りが続き、心配になって、耳鼻科で診てもらうも、特に異常なし。
授乳中でも飲める薬を処方していただき、2週間飲み続けるが、ほぼ効果なし。

何が原因なのか、思い当たる節はいろいろあった。

睡眠不足。
慢性的な疲労。
車に長時間乗ったこと。

原因だと思われることを、片っ端から改善しようと、睡眠をなるべくとるようにしたり、周りの人に頼ったり、車移動を控えたりしてみたが、何も変わらず。

そのほか、耳栓をしてみたり。
耳鳴りに効く漢方を試してみたり。

耳鳴りはやまず。

日によっては、朝だけ耳鳴りがなく、夕方辺りからひどくなる日もあった。
一日中、ひどくて気がどうにかなりそうな日もあった。

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だんだんと、ずっと鳴り止まない耳鳴りにも慣れてきたころ。

左の腰痛がひどく、まっすぐに寝転ぶことすら痛みが走るので、その晩湿布を貼ってみることに。

授乳中なので、湿布はダメなんだろうと思い込んでいたが、湿布の種類によっては大丈夫なものもあるとわかる。

翌朝、かなり腰の痛みも引いて、楽になったと思ったのも束の間、

「あれ、耳鳴りしてない！」

驚くべきことに、その日からすっかりと耳鳴りがなくなったのだった。

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マッサージ店に行ったとき、

「左側が張ってる。弱ってる」

と言い当てられて、それまで特に気にしていなかったが、腰痛も左。耳鳴りも左耳。

身体は何かしら連動しているんだろうと思わずにはいられなかった。

産後、骨盤が歪むとよく言われるが、左側が歪んでいるのかもしれない。

「耳鳴り」という症状は、表面上に現れ出ただけで、根本的な問題は別のところに潜んでいたのかもしれない。

身体もこころも、それはいっしょ。

もしかしたら、人間関係も。

表面的なものばかりに目が行きがちだけど、何か問題が現れたときには、根本的に変えるべきところを見定めるようにしないとなと思わされた。

とはいえ、耳鳴りがなおって、本当によかった。