マガジンのカバー画像

エッセイ

209
日々のあれこれ
運営しているクリエイター

2018年7月の記事一覧

「ツキイチ!生理ちゃん」

※「ツキイチ!生理ちゃん」が手塚治虫文化賞短編賞を受賞されたようなので、過去のnoteを再掲致します。

お腹痛い、体は浮腫む、気分も落ちちゃう、
ああ、あいつがやって来る時期だ。

小山健 作、漫画「ツキイチ!生理ちゃん」が面白かった。

来るとめんどい、来ないともっとめんどい生理を擬人化(キャラクター化)した漫画。

男性の作者が生理を語るっていままで在りそうでなかった切り口だと思う。
女がい

もっとみる
【日記】鰻、みたたび

【日記】鰻、みたたび

本日は土用の丑の日ですが、鰻が高いので
「土用の牛の日」としてステーキ丼を作りました。

ツイッターで「もう牛の日でよくない?」って流れてたのよね。

江戸時代の糸井重里こと平賀源内もまさか未来で鰻が絶滅危惧種に指定されるとは思わなかったろう。

ここはひとつ、平賀源内の生まれ変わりこと糸井重里に土用の丑の日に変わるキャッチコピーを作ってもらえばいいのになあ。

鰻といえば。

「その女、鰻につき

もっとみる
【日記】ラウンドツーを待ちながら

【日記】ラウンドツーを待ちながら

ベッドが壊れた。
正確にはベッドのマットレスを支えている二本の木材のうち片方がばっきり折れたのだ。

心当たりがある。

童心に戻ってベッドの上でリンダリンダしていたら、バキッという音と共に支え木が折れた。はっきりとその音を耳にした。

こんな馬鹿なベッドの壊し方する人いるのかな、と思って検索したらなんと何人かいた。

ベッドの上でリンダリンダしてはいけない、と心に誓った。

もっとみる
【エッセイ】坂の上の絶望

【エッセイ】坂の上の絶望

八王子の坂の上にあるリハビリ病院に二度入院したことがある。

どちらも躁状態のひっこみがつかなくなっての入院だ。

私の実家は都内の下町にあるが、こんな家の近くに入院するなんて嫌だと言って、無理やり都下の病院を探してもらった。とんだわがまま娘である。

一度目の躁状態はかなり酷く出て、入院させられた後は、病院でも大声で暴れまくっていた。
ギンギンに頭は冴えて、夜、何度もナースセンターに

もっとみる
【日記】絶好調カード

【日記】絶好調カード

絶好調なのである。

ついこの前までなにひとついいことがないと書いたけれども、運を回収しているというか。

先日「ケモノフレンズ」のオープニングテーマ作曲者でおなじみオーイシマサヨシ氏のライブに行った。

前列四列目でどったんばったん大騒ぎをしてきた。オーイシお兄さんガチ身体が薄い。
1メートル先にあるその指を崇めた。

ハイになってる。
原因はわかっている。新しく処方された薬の中に

もっとみる

【エッセイ】キャッチホン 民生 血管 平成JUMP

いまの若人がキャッチホンを知らないことに驚愕する。だよね、固定電話で話すことも少ないだろう。

そういう私も数年前に「テレコになるってどういう意味ですか?」と上司に訊ねて驚かれた。

中学に上がったとき、え?つい最近産まれたばっかりなのな、と言われたことを覚えている。

平成元年生まれが30歳。
もうJUMPしている歳ではない。
思えば遠くにきたもんだ。

いつのまにか僕らも
若いつも

もっとみる

【エッセイ】「私は恋愛小説を読まない」

あいみょんの「君はロックを聴かない」みたいなタイトルにしたかった。

正確には恋愛小説はほぼ読まない。

学生時代かじりつくようにして読んだ山田詠美も角田光代も、実際に恋愛してみるとそっちの方がずっと楽しくて、私は山田詠美よりも良い恋愛をしているんだと謎の自負を持っていた。

勘違い甚だしい。

視覚でしか感じ得ない小説と、五感で感じ取ることができる生の恋愛じゃ比較しようがないって

もっとみる