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Bリーグチェアマンクラブ訪問その26 三遠ネオフェニックス

2021年最初のクラブ訪問は三遠ネオフェニックス。今回も一日ビッチリ頑張らせていただきました!

前身であるOSGフェニックスは1965年創部、実業団時代は「11部リーグ」から上がってきたという非常に歴史のあるクラブです。

今シーズンのフェニックスといえば、やはりサーディ・ラベナ選手。フィリピン国籍のスター選手ですが、三遠地域には4000人のフィリピン人コミュニティがあるということで、非常に大きな応援をいただいています。

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フェニックスの北郷社長と。本拠地である豊橋駅のアーケードには大きくフェニックスの装飾がされており、盛り上がりを示してくれています。ありがたいですね。

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まずはクラブスタッフと島田塾を開催。フェニックスオフィスの目の前に豊橋商工会議所があり、そこの大きな会議室を借りていただきました。

さて、チェアマン就任前からさまざまなクラブで島田塾を開催していますが、「私はクラブ社長としてこんなことをしてうまくいったんですよ」という決まった話をするわけではないんです。

それぞれのクラブのスタッフの習熟度だったり、クラブの規模であったり、地域との関係性であったり、さまざまな状況に応じて内容は変えています。まったく同じやり方でうまくいくわけではないですから、適したやり方を見つけていくことが大事ですね。

今回フェニックスのスタッフに伝えたのは、

「クラブのメイン商品は30試合のホームゲームである。チームの魅力も、エンターテイメント・ホスピタリティも高め、お客さんを増やし商品価値を高めることが大事」

「しかし、ホームゲーム開催日以外の残りの335日も大事。"非日常"だけではなく、日常にクラブがどのように寄り添うか。映画とメイキング映像の関係性にも似ている。制作ストーリーが面白いから映画が面白くなることもあり、その逆もある。興行価値を上げながら、地域におけるストーリーを大事に作っていくことで、クラブの価値を上げ、規模を大きくしていくことができる」

というようなことでした。
フェニックスのスタッフ陣は40代と20代にくっきり分かれていますが、こういう組織は世代の壁が生まれないようにお互い積極的に動いていくのが大事です。質疑応答の時間はどんどん質問をしてくれましたし、ここからみなさん頑張ってくれると期待しています。

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豊橋商工会議所の会頭に、リーグの成長計画についてご説明し、経済界のバックアップをお願いしました。

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ランチは穴子丼。土地のものをいただいて理解していくのも出張の大事なところです。

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そして、浅井豊橋市長に表敬訪問。リーグ将来構想のご説明と、クラブへの変わらぬ支援のお願い。浅井市長は実業団時代からフェニックスを応援してくれているとのことで非常に心強いです。

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メディア取材もしていただきました。

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その後は講演。リーグの成長戦略、地域におけるスポーツの価値、ネオフェニックスの課題などについて、メインはスポンサーの方々にお話させていただきましたが、かなり熱心に質問をしていただきました。みなさん真剣にフェニックスと向き合っていただいていることがわかり、こちらも頼もしかったです。

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パネルティスカッションでは、ミスターフェニックス大口真洋さんと。クラブの歴史の中で、長くチームで活躍した方が引退後も力を貸してくれるということは本当に素晴らしいことですね。


さて、"三遠"という言葉は愛知県の東三河地域と静岡県遠州地域の県をまたいだ地域を表しています。Bリーグだけでなく、Jリーグを合わせても、クラブ名に県をまたいだ地域名が入っているというのはフェニックスのみ。スーパーレアな地域密着形態と言えるでしょう。

クラブ経営において、地域との向き合いは市をまたぐだけでも難しさがあるものです。それが県をまたぐというのは苦労は相当多いと思いますが、努力して結実すれば、実る果実も多いと思います。

ファン・ブースターのみなさん、そんな大きなチャレンジをしているフェニックスの応援を今後もよろしくお願いします!

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