ヨーグルトの日

早朝は自主運行バスの運転手の当番だった。
7時20分、東山口バス停から支所まで、ひとりの婦人を送って行った。彼女は、支所からは7時35分発のメローバス(市の自主運行バス)を乗り継ぎ、隣町の綜合病院まで行くのだ。
私の住んでいる地区は公共交通機関も病院もなく、少子高齢化による人口減少から、公共バスが数年前に撤退し、高齢者には優しくない町なのです。

彼女は、バスを降りるとき「ありがとうございました」と、私に飲むヨーグルトを手渡してくれた。それは、ほのかな赤とピンク色にパッケージされたセブンイレブンの苺の飲むヨーグルトだった。

たまたまだけど、ネットで調べたら今日(5月15日)はヨーグルトの日なんですね。以下、そのサイトから引用します。

ヨーグルトを研究したロシアのメチニコフ博士の誕生日。明治乳業が制定したが、現在では特にイベントは行っていない。メチニコフ博士はブルガリアに長寿者が多いのはヨーグルトに含まれる乳酸菌のためであることを突き止めた。また、免疫に関する研究によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。

初夏の日差しが、暑くなることを予感させている。
メチニコフ博士の生まれた日、ロシアも日差しはこんなに明るかったのだろうか?ロシアの空は灰色の暗い空をイメージしてしまう。
すこし冷たいヨーグルトの容器にふれると、小学校のころ一緒に下校した本間さんのことを思い出した。黒部にお嫁に行っちゃったなぁ、黒部も今日は日差しが明るいのかな、黒部のほうはお墓が大きかったな。
このバスで、ここから黒部まで何時間くらいかかるのかな。思い出をぐるぐるとヨーグルトのようにかき混ぜていた。

夏病みの日差しは明るすぎるからパラシュートはヨーグルトに落ちるよ


#エッセイ #短歌 #ヨーグルト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?