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短歌

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2024年6月の記事一覧

つまり、底なしのことば

収縮しては、爪をたてられた。きみを要約するもりが等しい

テクストをさ迷い、いつも森のなかにとり残される。余白へ、短い演出に、過ぎゆくまでのぼくは耐えられなかった。境界線を理解できなかったのだ。あるいは、境界線のない国を行ったり来たりしたのかもしれない。遡るように、緩やかな丘を選んでは、乳房へ落ちてゆく。わずかな拒絶があった、森がことばを跳ね返すように、鏡が裏箔を剥がすように、その夜、ぼくはわずか

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第四の表面において

きみを落とそう。第四の表面において、、、
かおを崩し、楽しみ、たくらみが流れる。それは葉を与えられた肉であって、
と書けば、楽しみは薄らぐ。(肉の反対側に、それを破壊する。
雨、が大地を逃げてゆく。鏡の裏箔へ、手の下へ、詩(死)がおかれる
字句へ、きみの裸体へ、滑りこみもする。テクストを遡りながら
もりはし、を反射的に送り返す。きみを落とそうと、いつもそうだ。
横滑りしながら、もり。きみが語ろうと

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