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Vol.3 わたしの不動産人生~新人時代~

こんにちは。
nUe(ヌエ)株式会社の今井です。
皆さんも新人時代ってありますよね?
前回の投稿(21歳の実家を住み替えた経験)で昔を振り返って懐かしく思ったので、新人時代のことを書きたくなりました。
この経験があるから、雑草魂みたないものが生まれたかもしれません(笑)

■新人時代の配属先

わたしは以前、大手不動産会社に勤務をしておりました。
従業員数は約4000人で、同期入社だけでも約100人いる大きい会社でした。
平成15年に入社し、約5年ほど不動産仲介の専門部署で経験を積みました。

わたしが勤めていた会社は不動産事業の他に建売事業、注文事業、リフォーム、賃貸等々、グループ会社で30社近くあるような巨大グループでした。
その中でも1・2を争うハードな部署が、わたしが所属した不動産仲介の部署。
それこそ最初の1年で同期が3割ほど辞めてしまうほどです(;’∀’)

入社してまず行うのは新人研修でした。
新人研修は人事部主導で、講師側も厳しい感じではなく、仲睦まじく過ごせました。
新人研修が終わると、配属された部署にあとは身柄を引き渡されます(;・∀・)

新人は配属された店長が迎えに来るというシステムのようで、その待機部屋に入ると空気は一変Σ(・□・;)


・青いワイシャツにダブルのスーツに肌が真っ黒なオールバックの店長
・黒いワイシャツに黒いネクタイで髪の毛がツンツンヘアーのマフィアみたいな店長
・29歳で最年少管理職に昇格し、見た目はどうみても40代の目がギラギラ店長


などなど、癖が強すぎでしょ( ;∀;)

わたしどこかに拉致されてしまうんでしょうか(笑)

そして、私の名前が呼ばれ「竹の塚店(足立区)、今井亮さん。○○店長です。」
そこに立っていたのは昔リーゼントヘア―だったのではないかと思わせる矢沢永吉が好きそうな感じの店長( ;∀;)
強面の人でしたが、話をするとそこまで恐い印象はなく、一安心(;^_^A
けど年齢を聞くと、40代後半と思っていたら、なんと35歳!?
この業界は老けて見えるのは当たり前のようです、、、

■ひたすら体力勝負の新人期間

明日から営業店の仕事ということで店長より下記の指示がありました。

・着替え用のシャツとタオルの用意
・自転車を購入しにいくこと
・上下ジャージの用意
・タウンページの購入

はて?わたしは一体何をするのでしょうか(・・?
新人の仕事は全部で3つ。

・飛び込み営業 →汗をかくからタオルと着替えのシャツ
・チラシ投げ込み →ジャージに着替え、自転車で毎日チラシポスティング
・電話アプローチ →タウンページを片っ端から電話

そして店長からは衝撃な一言
「今井、いいか。自分で発掘した顧客を3組契約するまでは会社からはお客さんは回さないかんな(# ゚Д゚)」
そこからわたしの過酷な自己開拓営業の幕開けです。

大体のスケジュールはこんな感じでした。
AM5:30 起床
AM6:00 出社 → ジャージに着替えてチラシ1000枚投げ込み
AM8:30 朝礼
AM9:00 飛び込み営業 
PM18:00 電話アプローチ
PM21:00 ジャージに着替えてチラシ500枚投げ込み
PM23:00 事務所でロープレ接客
AM2:00 業務終了
そりゃ同期も3割以上辞めてしまいますわ(;’∀’)

営業マンの評価は分かりやすく、成績上位は何も文句を言われず、お客様も自動で回って来ますが、売れないと地獄で、毎日店長に罵られて客は回されず、自己開拓の日々。
一度そのループに入ると、這い上がれないアリジゴク式で売れない営業マンは存在を消すのが得意になります( ;∀;)
果たして、わたしはこの世界でやっていけるのだろうか、、、

そんな不安を抱きつつ、同期と励まし合いながら日々過ごしていました。

■対人恐怖症で飛び込み

実はわたくし、何を隠そう「対人恐怖症」なのです。
私を知っている人は信じられないかもしれませんが、初対面が特に苦手で頭がすぐに真っ白になってしまいます。
焦るとすぐに汗をかき、顔に焦りが出まくって、緊張ガチガチになります。
なんで営業やってんねん ォィォィ(;・・)ツ☆
自分でもそう思ってました(笑)

最初の1ヵ月は全くインターフォンが押せず、何もできずに事務所に帰る日々。
他の人は飛び込みで成果を上げているのに、わたしはインターフォンすら押せない。
深夜に飛び込みロープレをやることになり、それを見た諸先輩方に速攻言われました。
「てめぇ、飛び込みやってねぇだろ(# ゚Д゚)」店長も先輩も大激怒
ひゃぁ~バレましたか~(;・∀・)

それでもインターフォンを押せない日々が続き、心がぽっきり折れていました。
そのタイミングで不動産事業部のボスである営業部長が急に来店しました。
みんな直立不動で敬礼しているかのような張り詰めた緊張感(;゚Д゚)
小柄な人ですが、空手の有段者だったようで、色黒で目力が半端ない、、、
しかも営業部長はイスにふんぞり返って座り、それ以外の下僕は2時間ほど立ちっぱなしで話しを聞いている状態。
こういうのってドラマの中だけかと思ってましたが、本当にあるものなんですね。
新人なので空気を消していたら、営業部長がわたしに向かって、


「おい新人。お前俺の前でロープレやってみろ。」

目は笑わず、うっすら笑みを浮かべて喋る独特な表情をする方でした。
それが気味悪くて恐怖。
え!?まじ!?おれが!?なんで!?もうパニックです(;゚Д゚)
飛び込みやっていないことがバレたら殺されてしまう。
強度の緊張状態でロープレ、営業部長がヘラヘラしながら言いました。


色黒空手部長「お前、飛び込みやっていないな。お前自信がないんだろ。」

と的確に私の原因を指摘してきたので、驚きましたΣ(・□・;)


色黒空手部長「いいか。お前が悪いんじゃなくて、お前が描いたシナリオが悪いんだから、お前が自信をなくす必要はないんだぞ。」


と言ってくれました。
営業部長からは飛び込みする前にしっかり手帳に台本を書いて、それを話す。
手帳を見ながらでもいいから話しなさいと言われて、うまくいかなかったら台本のせいにして、それをまた書き直す。
それを行えば飛び込みなんて簡単にできるようなると言われました。

「私は悪くない。台本が悪いんだ。」

この言葉にはとても救われました。
最初は「こんにちは!〇〇の今井と申します。エリア担当になりましたので、ご挨拶に来ました。地域を回っているので名刺をポストに入れさせてください。失礼します。」こんな感じで短く、そして足早に去る感じで台本を書きました(;’∀’)

その結果、あれだけ恐れていたインターフォンが押せるようになり、それ以降飛び込みができるようになりました(;^ω^)
結局、事前準備が大事ということですね。

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