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お墓の選び方と費用についてのポイント

お墓の価格は、石の量や種類によって決まります。特に黒い御影石は、他の種類の石材と比べて採掘が難しく、硬度が高いため、切断や研磨に高度な技術と専用の機械が必要になります。

黒御影石は主にアフリカなど海外から輸入され、一度中国で加工されます。それら輸入に時間がかかり、もしも中国の春節期間中(2月頃)にかかると納期が遅れる可能性があるため注意が必要です。

お墓の外柵にも費用がかかります。隣の区画がコンクリートむき出しの場合、見た目を整えるために御影石で覆うのが一般的です。地面も石で覆うことで、草が生えにくくなる利点もあります。そうすると益々石の量が増え高価になります。

私が提示されたスケジュールは9月か10月までに契約し前金を払えば、それから石の切り出しや輸入の手配が始まります。私が見積もりを依頼した石屋さんは石の加工を茨城県で行い、ここで漢字の彫刻などを対応します。最終的な納期は1月になるとのことです。

最近では、背の高いお墓は少なくなっています。原因は東日本大震災で倒壊したイメージが強いからです。背が低いからと言って断層の上にあれば流石に低くても倒壊します。ちなみに墓が倒壊して隣のお墓に損傷を与えてもお金は支払わなくてもいいそうです。

お墓の維持や継承に関する問題も考慮が必要です。例えば、性が変わってお墓を継ぐ可能性がある場合、名前を入れない方が良いでしょう。

また、安価な業者を利用した場合、墓地の寸法測定をお客さんに頼むケースもあり、寸法トラブルや墓石のトラブルリスクも発生するため、注意が必要です。

ちなみに一般庶民がお墓に骨壺を入れるようになったのは、江戸時代中期から後期にかけてのことです。それ以前は一般的に土葬が行われていました。遺体をそのまま埋めることが主流で、骨壺に入れて埋葬する習慣は、限られた一部の上流階級のものでした。

お墓に立派な御影石が使われるようになったのは、明治時代から昭和初期にかけてのことです。に江戸時代までは、木材や簡素な石材を用いた墓石が一般的でした。豪華な石材を使った墓はこちらも上流階級のものでした。

結局は一般市民が上流階級の墓に憧れ、その文化を取り入れるようになったということです。

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