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幸福

資本主義は現代社会において最も普及しているイデオロギーの一つであり、経済成長と個人の自由を促進するとされています。しかし、このシステムは平等であるべき関係を、必ず勝者と敗者という白黒に分ける弊害をもたらします。学生時代から始まるこの競争は、職場へと続き、出世レースとなることで人々を利己的にし、人間関係を悪化させていきます。

それに対し、利他的な行動が幸福感を高めるという事は、心理学や社会学の研究で統計的に支持されています。利他的な行動は、お金を追求する関係性から脱却し、共感や協力を育むことで相互理解と幸福感を高めることができます。

国際的な幸福度の尺度によると、日本の幸福度は2023年47位で先進国の中では最下位に位置しています。これは幸福度の尺度が西洋中心であることにも問題があると指摘されています。日本が国際的に弱い、自己肯定感、男女平等が幸福度に影響しているからです。

元々日本には「和」を重んじる文化があり、他人をもてなしたり、震災があれば人助けをしたり、利他的な面を持っています。ただ日本の和は、同調圧力と言った悪い面も持ち合わせています。

資本主義社会では利己的になり、幸福を手に入れにくいので、利他的な価値観を取り入れることが個人の幸福感を高める鍵となります。
例えばお金だけでなく、感謝に価値を置けば人間関係が改善するというような仕組みです。そろそろ社会全体の幸福度を向上させるにはどうすべきか考え出すべきではないでしょうか。

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