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「CDTNK(カウントダウン短歌)夏フェス2018」参加作品「地上から芽ぐすり」/とわさき芽ぐみ

2018年8月4日の短歌の夏フェスに参加させていただきました。
改めましてありがとうございました。

かなしみの仕草はどんな植物と尋ねてみてもムゴンが揺れる


綿棒は小さな蕾聴こえないものを聴くため耳に咲く花


発芽した♪♪♪♪♪♪♪(ららららららら)一斉に地球が歌い出すから孤独


線香花火の光が落ちてたちまちに地上に染み込むこれは芽ぐすり


森になりますか? いいえ (言(げん) 言(ごん) 言(いう) 言(こと)) 好きにしなさい


骨芽細胞かなしみなさい骨になるまえに萎れた芽の数々よ


何の芽が出るかは知らないただそれを誤植と呼んで花見届ける


わたしたち知らないふりをしているね 芽が話せない ことを なんてね


心根は細く短いまま張って水という水を与えてしまう


削りくず森のにおいがするようだ色鉛筆は樹木へ戻る

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