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SUPER BEAVERというバンド

先日、僕が、大学時代から生きがいとしてきた大好きなバンドのライブに行ってきました。それは、SUPER BEAVER。僕が、これまで生きてきた中で最も尊敬する人の一人がこのバンドのボーカル「渋谷龍太」と言えるほど、このバンドのことを敬愛しています。なんと、僕にとって人生初ライブがこのバンドのライブでした。友人に誘われ、赤坂BLITZまで見に行きました。たまたまTVの音楽番組で流れていた“証明”という曲を聞いて気になり、バンド好きの友人に教えたところ、その友人がどハマりし、速攻でチケットを取ってくれて、初ライブに連れて行ってもらい、僕のライブハウス童貞を颯爽とかっさらってくれました。今思えば、このライブに行っていなかったら、僕の趣味は何になっているんだろう?と言えるほど、この日が僕にとってはターニングポイントでした。感謝感謝。このライブを機に、SUPER BEAVERが出演するフェスにいくようになり、他のバンドにも興味を持つようになり、SUPER BEAVER(以降の呼び名は“ビーバー”)以外のバンドのライブにも足を運ぶようになりました。どのバンドにもそれぞれの色があり、沢山の魅力的なバンドを見つけてきました。でも、やっぱり、今でも一番応援しているのは、紛れもなくSUPER BEAVER。これは、初ライブがビーバーだったからという理由を除いても、一番好きになっていたと言えます。好きなのはわかった。どこが、一番好きなのか?それは、“まっすぐで、嘘がないところ”。言葉だけだと、難しいな。ライブを見て!というのが手っ取り早いとは思うのですが、簡単にプレゼンしますね(笑)

誠実さ

嘘がなく、誠実でいること。オーディエンス全員に向けてではなく、会いにきてくれた“あなた”一人と毎回対峙していること。これは、ビーバーを語る上では、欠かせないワードなのですが、本来なら、「会場のお客さん」対「アーティスト」というパワーバランスが成立しています。が、ビーバーの場合は、「一人」対「アーティスト」というお客さん全員ではなく目の前にいる一人一人を大事にしているようです。この概念を最もよく表しているライブパフォーマンスのMCにこんなものがあります。名曲「秘密」のLIVE MCより、「コールアンドレスポンスって知ってます?束でかかってくんな。あなた一人でかかってこいい!」うん、大好き。これは、シンガロング「会場のみんなで歌う箇所」を煽る際にボーカルの渋谷さんが毎回言う言葉です。大きな合唱を生むためには、誰かに頼るではなく、一人一人が100%の歌声で応えないと素晴らしい景色を作れないといった意図があります。この曲以外のmcにも随所に“あなた”と“わたし”の関係性を促す言葉を発しています。きっと、この意識があるからこそ、ビーバーのライブは涙なしでは見れないというお客さんが多いんでしょうね。一人一人に言葉が突き刺さっている。
MCはもちろん、楽曲も乗りやすく、あまりロックを聞かないという人にも受け入れやすいメロディーになっていると思います。作詞作曲は意外にもギターを弾く柳沢さんが作っています。天才。優しい。お調子者。
ビーバーはメンバー同士仲が良く、和気あいあいとしているところも、ファンが付いてくる要因かもしれませんね。
そんな、素晴らしい楽曲とライブを提供するビーバーも順風満帆にここまできたわけではありません。一度10代の頃にメジャーデビューを果たしましたが、事務所との方向性の違いから、独立。自らで事務所を立ち上げ、インディーズのまま這い上がって行きました。メジャーから落っこちたと謙虚に包み隠さず、言えるところとかもいちいち胸を打つんですよね(笑)。

そんな、大きな挫折を経験し、コツコツと活動を重ねてきた彼らしかつくれない音楽、発せない言葉が凝縮されたライブにいくことが、僕の生きがいです。
ほんと苦しみを乗り越えて、結果を残す。それを語れる人って本当に心の底からかっこいいなって思います。僕の憧れる人間は渋谷龍太。人の心を揺さぶる言葉を発し続けています。こんな、おとなになりたい。
27歳になった時、「27」という楽曲をきいた時、胸を張って、「大人になったな」って言えるように。今日も。明日も。明後日も。

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