見出し画像

DH制の導入で有利になるチーム6選

まずは主な特別ルールについて

戦略面に関する特別ルールはこんな感じ

・ロスターは26~30人、従来の40人ロスターのような予備枠には60人を登録可能
・両リーグDH
・延長戦はタイブレーク方式(無死二塁から)
・対戦は同地区内のみ(AL、NLの区分なく東中西の3地区)

これに加えて、元々2020年から導入予定の”ワンポイント禁止”や、COVID-19用の制限リストの設定など、この情勢に合わせて特別ルールは多岐にわたっています。


両リーグDHに注目

その特別ルールの中でも注目を集めているのが、NLにもDHが導入されるという点です。

マンフレッドコミッショナーの指揮下による活発なルールの改訂によって、ここ数年では戦術面のルールも大きく変わってきています。

「NLにもDH制を導入するか否か」は未だに賛否が分かれていたものの、今年は過密日程と故障の防止を理由に試験導入されることになりました。
今年の試験導入で良い感触を得られれば、すぐにでも永続的にDH制が敷かれることにもなりかねないので、今年DH制がどのように機能するかはファン目線からも注目のポイントでしょう。

今回はDH制の導入で得しそうないくつかの球団をピックアップしてみます。


1. ドジャース 主な候補:ジョク・ピーダーソン

圧倒的な戦力層を誇るロサンゼルス・ドジャースは強豪チームでありながら、投手の左右に応じて繊細なプラトーン戦術を取るチームです。

DH制が導入されるとしても、誰か1人の打者を固定するというより、状況に応じて複数の選手でDHを回すことが予想されます。

主にDHを任されそうなのは、右投手に滅法強く、昨年36HRを放った大砲ピーダーソンでしょう。
そしてベンチにはスーパーユーティリティのクリス・テイラーとキケ・ヘルナンデスも控えているので、そういった選手を柔軟に起用して3Bのジャスティン・ターナーをDHに回すという手もあるでしょう。


2. レッズ 主な候補:アリステディス・アキーノ

秋山が新加入のレッズも漁夫の利を得そうです。

DH制の導入によって、レッズはニック・センゼル、アリステディス・アキーノを上手く活用できるチャンスを得たと考えています。

主にDHに入りそうだと予想しているアキーノは昨年、センセーショナルなデビューを飾った若き大砲ですが、今春はオプションの関係などからマイナーでの開幕を噂されていました。
しかし、ロスターの拡大とDH制の導入で出場機会は多くなりそうで、アキーノが打線に加われば大きなインパクトになるでしょう。

また秋山の加入であぶれそうだったセンゼルも、DHの導入でジェシー・ウィンカーもしくは秋山のプラトーンパートナー、守備が不得手なRFのニック・カステヤノスのスポットで機会を得られるようになりそうです。
個人的にはセンゼルにSSをやらせるファイヤーフォーメーションも見てみたいところ。

秋山も同様に守備負担の軽減が期待できますね。


3. ナショナルズ 主な候補:ハウィー・ケンドリック

昨年のWSでの活躍が記憶に新しいケンドリックですが、決して一発屋というわけではなく、今季も打線の中で重要な役割を担いそうです。

xwOBA.419はトラウト、ベリンジャー、イェリッチに次ぐMLB4位を記録するなど、”隠れた好打者”であるケンドリックですが、守備位置の関係でフル起用はできない選手でもありました。しかし、このDH制の導入で出場機会を確保できるようになりそうです。

また、ナショナルズはアズドルーバル・カブレラやライアン・ジマーマン、エリック・セームズなど複数のベテラン内野手を併用する方針ですから、このDH制の導入は間違いなく追い風でしょう。
有望株のカーター・キーブームを3Bで存分に試すことも可能になるでしょう。


4. カーディナルス 主な候補:マット・カーペンター

レッズの同地区ライバルのカーディナルスもベテランのカーペンターをDH起用できそうなのが強みです。

これにより期待できるのが有望株ディラン・カールソンの登用です。
カールソンは5ツールを備えた外野手で、昨年はマイナーで26HRと20盗塁を記録し、今季のMLB定着が期待されていた選手です。

そのカールソンを両翼で起用し、昨年ブレイクしたトミー・エドマンが3Bに入れば、守備面でも引き締まった陣容を形成できるようになるでしょう。
またカールソンが期待外れだったとしても、若手のタイラー・オニールもいますから問題ないでしょう。


5. メッツ 主な候補:ヨエニス・セスペデス

メッツのDH候補には怪我がちのベテランやポジションがない若手など多くの選手が上がっています。

中でも大型契約を結んだものの、故障(と昨年はイノシシ)に苦戦しているセスペデスをもしDHで起用できれば打線の破壊力も違ってくるはず。
もう1人の候補であるドミニク・スミスも好打が持ち味の選手なので、左右のバリエーションも付けられそうです。

えっっジェド・ラウリー??出るんですか???


6.パドレス 主な候補:ウィル・マイヤーズ

本気モードへの移行を加速しているパドレスにとってもDH制はアクセルになるかもしれません。

候補のマイヤーズは大型契約を結んでからはあらゆるポジションを転々とし、打撃成績もジリ貧になっていた選手。
出場機会は確保されそうなので、盛り返しに期待です。

個人的には23歳のジョシュ・ネイラーにも頑張って欲しいところですね。



よろしければサポートをお願いします