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プロノイアという妄想

TEDという世界的知識人のスピーチ動画を知っていますか?
色んな分野でその道のプロがわかりやすくスピーチをしているものでご存知の人も多いかと思います

その中でも好きなのが最近ベストセラーとしても有名な「give and take」という本を書いたアダム・グラントさんのがスピーチ
与える人と奪う人、あなたはどっち?
という動画です

本はまだ読んだ事はないのでわかりませんが、動画でスピーチされている言葉はどれも興味深く、この考え方にとても共感した次第です

この世の中には3種類の人がいて
ギバー、テイカー、マッチャー
という3つに分けられるそうです

ギバーは
他人とのやり取りにおいて利他的な人
「何かしてあげようか
」という人

テイカーは
他人とのやり取りにおいて利己的な人
「何をしてもらおうか」
という人

マッチャーは
ギブとテイクのバランスを保ちたがる代償的な人
「何かしてくれたら私も何かしてあげる」
という人

色んな組織や団体にはこの3種類の人がいるけれど、成績で見ると
最下位はギバー
ギバーは自分の時間を費やして他人を手伝いチームの改善に努め、結果自分の仕事は思う様にいかない

ではトップはテイカーなの?
ところがテイカーはマッチャーに足元をすくわれるのだと

マッチャーは公正な世界を信じているので「目には目を」がモットーな為テイカーを懲らしめる存在になるという

つまりトップはマッチャーなのか!

しかし、そうではなくてギバーがトップだというのです
4位、ギバー
3位、テイカー
2位、マッチャー
1位、ギバー

というのが様々な組織でこの様な形になるというのです!

ならギバーの多い組織にすれば良い組織になるのか!
ってそうでもないんだそうです

テイカーが1人でもいる場合、ギバーがもたらす好影響の2倍から3倍の悪影響が生じる事がわかったとの事!

良い組織を作るにはギバーを揃えるのではなく
テイカーを排除する事が大切

うまくいけばギバーとマッチャーだけが残り、ギバーは自分の良さを出し惜しみする事なく、マッチャーは「目には目を」なので「良い事には良い事を」で返してくれる、そんな組織になっていく

じゃあテイカーを見つけて排除すればいいのか!
と考えるわけですが、なかなかそうはいかない
なぜなら人は「人当たり」というもので計ってしまいがち

この人当たり、なかなか難しくてギバーやテイカーには
人当たりの良いギバー
人当たりの悪いギバー
人当たりの良いテイカー
人当たりの悪いテイカー

が存在するからです

人当たりの良いギバーと人当たりの悪いテイカーはわかりやすいけれど、人当たりの悪いギバーと人当たりの良いテイカーがわかりにくい

個人的に人当たりの悪いギバーはツンデレキャラっぼいなと!
で、人当たりの良いテイカーは優等生を演じるいじめっ子タイプかな!

アダム・グラントさんが面接でギバーかテイカーを見抜く質問というのが実にわかりやすくて
自分のおかげでキャリアが劇的に向上した人を4人挙げてください」というもの

テイカーは本人よりも影響力のある人を挙げる傾向があり、上のものに媚び下のものを虐げる事に長けているから
ギバーは自分よりも地位が下の人の名前を挙げる傾向が強く、あまり影響力のない人や役には立たない人の名前を答えるそうです

アダム・グラントさんはTEDで
私は、最も意義ある成功の形とは他者を手伝う事だと考えています」
と言っています
私もこの考え方、とても好きです!

最後にこう締めくくっています

pronoia(プロノイア)
妄想の一種で、その人の幸福を周りの人が企てているとかー

ギバーの文化の素晴らしい部分はこれが妄想ではなく現実であるという事
ギバーこそが成功するような世界を作っていくのに皆さんの力を借りる事ができたら嬉しいです」

常に周りの人の幸せを考える事ができるならより良い未来が待っている気がしませんか!!!


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