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『絶対殺す』を感じたければこれです。

『ハロウィン1998』106分/アメリカ

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(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

ジョン・カーペンター監督による1978年の「ハロウィン」の40年後を描いた続編。

40年前の殺戮事件の犯人、ブギーマンを世代を超えても『殺してやる』がこの映画です。



ハロウィンのあの事件から40年後、近づいてくる『ハロウィン』を前にジャーナリストのディナとアーロンは精神病院を訪れていた。

犯人の『ブギーマン』は事件の後一言も話さず、殺人の動機は一切不明。終始沈黙を貫いており、不安なほど静かに塀の中で過ごしている。それにもかかわらず、担当医はインタビューを許可する条件として手前に引いた線から彼には絶対に近づいてはいけないと言う条件を出す。

40年前のハロウィン唯一の生き残り、ローリー・スロードは、ブギーマンの正体マイケル・マイヤーズが世に出てくる日に向け準備を続けていた。武器を集め、訓練をし、自らの娘にも幼い頃から徹底した戦闘術を施し、武器や防衛システムのある地下シェルターで過ごさせていた。

しかし、ブギーマンを母ローリーの話でしか知らない娘は、成人後ローリーを強迫性障害を発症した精神疾患者として扱い、距離を置いた。変わり者の祖母として扱われるローリー、しかし孫アリソンだけは違っていた。

そしてハロウィン前夜、マイケルは現在の精神病棟を移ることになる。マイケルの乗る輸送車を待ち構えるローリーだが、結局奴を殺すことができなかった。

ローリーが見送ったバスは、移送中道端で横転し、中に収容されていた精神疾患者に紛れ、マイケルも再び街へ解き放たれることになる。


終始ローリーの殺意に当てられ「やれー!!!!!!」と拳を突き上げる応援上映。

人間側の殺意への熱さ>>>>>>>>>>>>>>>怖さ

ローリーが終始かっこよい。ブギーマンとの初の対峙以降、一人サバイバルモードな危機管理意識で過ごしている。もはや軍人。

妙齢の女性だけど家の中でブギーマンを殺しにかかってからの動きが殺し屋のそれ。

家を対ブギーマン殺害用要塞にしているので、そのトラップの応酬が楽しい。次々に計画をこなして誘導したり攻撃したりするシーンはFPSもの配信見てるワクワクさがある。

孫娘、娘、ローリーが対決のため、地下シェルターへ入るんだけど、ここが娘にとって『戻ってきた』と思う演出になってるのがアツかった。

ブギーマンの殺人の仕方が定点観測型なのが背徳感が強くてよい。引きで、室内を窓外から覗くような視点で見ている中淡々と刺されたり、壁で隠れた向こう側で殴られたりしているので、壁属性の人には最高だと思う。


シネマトゥデイ『ハロウィン』予告編


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