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勇気をもらえる!勝手に「鬼滅の刃」的キャリア論

鬼滅の刃、一世を風靡していますね。もれなく私もアニメは1人で1周、息子と2週目を見てがっつりはまる→コミックに移行する(そして劇場版を楽しみにする1人です。)

人を惹きつけるコミックやアニメは、背景設定の細やかさや、魅力的な数多くのキャラクターから"推し"が見つけられたり、そしてもちろん物語そのものに夢中になれるものばかり。

そして印象的なシーンも数多く存在、語り継がれる「名言」が数多く存在するものです。

今回、勝手ながら「鬼滅の刃」を題材にしながらキャリアや仕事観を刺激するシーンを紐解いてみたいと思います。もちろん読む人によって、切り取るシーンや感じ方も異なりますよね!

極力「コトバ」を切り取りながら、ネタバレをしないよう心掛けて書いているつもりですが、もしふれていたらスミマセン。そこんところご了承くださいませm(__)m

それでは早速。

生殺与奪の権を他人に握らせるな!

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あるシーンで富岡義勇が、炭治郎に放つ言葉が「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」です。

生殺与奪の権を他人に握らせるな!!
惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!
そんなことが通用するならお前の家族は殺されていない
奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が
妹を治す?仇を見つける?
笑止千万!!

私は義勇が炭治郎に究極に「自律」を促す場面と思いました。

いかなる時も自分で決断して自分の判断で選択肢をとれるくらい強くなることは、自分自身があらゆる面で成長することが求められる。

そしてそれはつまり責任を他人任せにして生きるなということ。
どれだけ尊い夢や目的や目標を持っていても、自分で判断選択をすることで自分で責任を持てるようにならなければ。

身近な人をハッピーにしたけば、まずは自分の人生に主導権を持つことかもしれない。

判断が遅い

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炭治郎の育手(鬼殺の師匠)となる鱗滝左近次に覚悟を問われるシーン。

判断が遅い
お前はとにかく判断が遅い
朝になるまで鬼に止めを刺せなかった
今の質問に間髪入れず答えられなかったのは何故か?
お前の覚悟が甘いからだ

初対面で「お前は判断が遅い」と言われたら、何か傷つきそうですが(笑)

例えば仕事をしていくとき。企業を経営しているとき。人生そのものもですが、日々が判断の連続になります。中には重要な決断も。そのたびにうんうん唸って悩んでいては心身共にストレスで疲弊してしまいそう。

なぜ、何のためにやっているのか。どこを目指すのか。
目標をこれでもかというくらい具体的に明確にして、そこを目指す覚悟を決めること。退路を断つとも言い換えられるかもしれません。

それくらいの覚悟をできていれば、判断に迷うことはありません。決断スピードは早くなり、身も軽くなり、それ故によりいっそう多くのことに挑戦できるのではないでしょうか。

"確固たる自分"があれば両の足を力いっぱい踏ん張れる

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あるシーンで霞柱の時透無一郎が鬼と戦うシーン。

“確固たる自分”があれば両の足を力一杯踏ん張れる
自分が何者なのかわかれば迷いも戸惑いも焦燥も消え失せ
振り下ろされる刃から逃れられる鬼はいない

自分は何者なのか。自分はどういう人物で、何を成し遂げたいと考えているのか。自分の使命は何かということをしっかりと腹落ちできていれば、ここぞという時にブレることなく自分を貫き通せる。

アイデンティティを確立するということ。誰だって迷いもあるし、どうなりたいかなんてみんながみんなあるわけではないかもしれない。

ただ自分の存在そのものを認めることができたときに、自信も湧き、発揮するエネルギーは間違いなく大きくなる。

人がイキイキしている時は、自分の存在を認め理解し、自分がチカラを発揮できる場にいるかどうかが物凄くカギを握っている。

一つのことしかできないならそれを極め抜け

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我妻善逸がじいちゃん(師匠)から諭されたコトバを思い出すシーン。

いいんだ善逸
お前はそれでいい
一つできれば万々歳だ
一つのことしかできないならそれを極め抜け
極限の極限まで磨け
(中略)
善逸極めろ
泣いていい逃げてもいい
ただ諦めるな
信じるんだ地獄のような鍛錬に耐えた日々を
お前は必ず報われる
極限まで叩き上げ誰よりも強靭な刃になれ!!

仕事に役立つ技は多く持っておいて損はない。
ただ得意不得意は誰にだってある。どうしても苦手で習得できなものもある。

それならば得意を伸ばすこと。ありきたりかもしれないけれど、得意を伸ばしたほうが成長する。

得意なことが少ないなら、数少ない得意なことを誰も追いつけないくらい徹底的に磨き上げることで唯一無二の存在になれるかもしれない。

もっといえば、1つを磨き上げるんだけど、そこに1つ特長が掛け合わされることで、その唯一無二感は無双状態になる。

きっかけさえあれば人の心は花開く

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カナヲをめぐる義姉のカナエとしのぶの会話より。

自分の頭で考えて行動できない子はだめよ危ない
一人じゃできないのよ
(中略)
じゃあ一人の時はこの銅貨を投げて決めたらいいわよ
きっかけさえあれば人の心は花開くから大丈夫

この子はダメだ。この子はできない。この子には任せられない。
そんな風に諦めるのは早い。

人は何がキッカケで変わるか分からないもの。ただそのキッカケが訪れていないだけかもしれない。そんな風に広い心で時には考えてみる。周囲にいる人たちによっても変わるだろうし、その人に合った環境かどうかも影響するでしょう。

その人が能力を最大限に発揮して、やりがいをもって働ける場は必ずあるはず。

胸を張って生きろ

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煉獄杏寿郎から炭治郎や伊之助がかけられるコトバ。

胸を張って生きろ。
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと
心を燃やせ
歯を喰いしばって前を向け
君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない
共に寄り添って悲しんではくれない

またそれに関連して後日、善逸が思い浮かべる。

人間なんだからそんなパッパと頭切り替えらんないよね
どんな強そうな人だって苦しいことや悲しいことがあるんだよな
だけどずーっと蹲ってたって仕方ないから
傷ついた心を叩いて叩いて立ち上がる

そんな風にふりかえる。

強いと思っている人でも、立ち止まったり、落ち込んだりする弱さを持っているものです。たとえ表に見せていなくても。

それでもやっぱり強いと思える人は、立ち直る力(レジリエンス)がすごいのだ。苦しいことや、しんどいことがあった時、その反発力がすごいもんだから単純に元通りに立ち直るのではなく、より強くなった状態で立ち直るものだ。これって学術用語的に「超回復」っていわれるらしい。なんかかっこいい。

俺はできる奴だ!!

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炭治郎がある鬼と対峙し、怪我から劣勢に立たされるなか叫ぶコトバ。

頑張れ炭治郎頑張れ!!
俺は今までよくやってきた!!
俺はできる奴だ!!
そして今日も!!これからも!!
折れていても!!
俺が挫けることは絶対に無い!!

これってただ気合を入れているだけではないかと思う人がいる。
いや、間違ってはいないのですが、これは自分で自分を鼓舞する重要なシーンだと思います。

人は他者から求められ認められることで成長し強くなるし、やりがいも生まれる。でも一番手っ取り早い方法は、自分で自分を認めること。

そんなことしてどうなるのって思ったとしても、嘘だと思って
「俺はできる!」「私はできる」「僕はすごい!」「うちはやれる!」
とコトバに出してみれば、自分の中に小さく熱い感じが生まれるのがわかるのではないでしょうか。

これ学術用語的に言えば自分自身に対する「言語的説得」により自己効力感を高めることをしているんですよね。

全体の流れを見ているんだ

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炭治郎と伊之助が共闘するシーンで、思わず伊之助が頭の中で感じたこと。

畜生何だこれ腹が立つぜ
全部アイツの思い通りか
こうなるのが必然のようだ
まるで川の水が流れてゆく程当たり前に
こいつは自分が前に出ることではなく
全体の流れを見ているんだ

何をやってもうまくいかないと感じるとき、ちょっと立ち止まって物事を俯瞰的に見てみるクセをつけてみること。

木を見て森を見ずが続くと、それがゴールに向かっているのかどうなのかもわからなくなる。

俯瞰して全体を見ること。
そして少し先の未来で良いので、様々な道筋を想像すること。
様々に想定ができていれば、何が起ころうとも焦ることは無い。
どのようなピンチになろうと返すことができるのではないか。

簡単なことではないけれど、柔よく剛を制するということを、不確実な世の中だからこそ改めて注目したいと思います。

まとめ

愚直なまでに真面目で心優しい主人公をはじめ、登場するキャラクターひとりひとりに存在する背景の物語、そして討伐される鬼の悲しみ。純粋にお話としても面白いです(アニメの映像はキレイでびっくりした!)

あらゆるコミックやアニメや映画やドラマ。
純粋に楽しむのも良いですが、時に視点を変えて読んでみると自身の仕事や組織に活かせることも見つかります。

週刊誌のほうでは鬼滅の刃はクライマックスらしいですね!私はKindleでのコミック配信待ちの人なので、静かに続きのお話を待ちます(笑)

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