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人間性で人を判断してはいけない

こんにちは!バリスタ店長のトシです!


先日部下と面談を行っていた際、バイアス(偏見)の話になりました。

その中で偏見持って人を見るのはよくないよね〜という話になり、「バイアスが業務上何の役に立つのか?」という質問を受けました。なので、バイアスの勉強が何の役に立っているのか?ということを改めて考えてみました。

そして出てきた答えが、以下の二つです。

①部下の本来の姿を見て、効率的に育成を行うため

②自分と部下のパフォーマンスを最大限発揮し、成果を出すため

ちょっと詳しく見ていきましょう。




①部下の本来の姿を見て、効率的に育成を行うため


バイアスにはまってしまう人は、偏った者の見方をしたり、一面的な物の見方をしてしまうので、偏った解釈をしがちです。ネガティビティバイアスなどにはまっていると、物事の悪い面ばかりを見ようとしてしまうし、悪い面を見つけてしまいます。

すると、部下のできているところよりも、できていないところに気づくようになってしまい、その部下に対して悪い印象を持つことになります。

そうして偏った解釈をしてしまうと、その人本来の姿を見ることができず、効率的に育成を行うことができません。

例えば、遅刻やスケジュールの遅れを頻発するミスの多い部下がいたとします。そして上司が、そのミスの多い部下に対して「この部下は不真面目なんです」とか「この部下はやる気がないんです」とか、やたらと抽象的な表現で評価をするとします。

こういう風に自分が持った印象で相手を評価してしまうと、この部下の課題を解決することはできません。

なぜならば、「不真面目」や、「やる気がない」を解決するための直接的な改善策を考え出すことは基本無理だからです。仮に考えてみて欲しいのですが、これらを解決するための具体的な方法が思いつくでしょうか?

「真面目になろうよ!」とか、「やる気を出そうよ!」なんて投げかけても、改善するとは思えません。かといって具体的な改善案を考えつくのは難しいのです。

それに、このままでは部下のミスは止まらないので、上司は自分の望む行動を取ってくれないことに対してイライラし続けることになります。

なので、物事には多面性があると考えて、悪いところも、良いところも見て、自分が部下に対して変な印象を持たないようにしていかなければなりません。

そういう考えの偏り(バイアス)に気づくことができるように、まずはバイアスの存在を知ることが重要です。そのために、バイアスについて学び、知ることが必要になるのです。




②自分と部下のパフォーマンスを最大限発揮し、成果を出すため


二つ目は、自分と部下のパフォーマンスを最大限発揮するためです。

①のように偏った見方で部下を見てしまうと、誤った評価を下してしまいがちです。

偏った物の見方をしてしまうと、勘違いで判断を間違えたり、コミュニケーションの行き違いを生み、あらぬ誤解を生むことにもつながります。

それに、抽象的な「やる気がない」などのレッテルを貼って、それが部下の課題だと認識してしまうと、先ほど述べた通り部下の問題は解決せず、ミスを繰り返すようになります。

そんな部下に対して上司は感情的になったり、イライラを表に出したりすることになるかもしれません。

そんな上司の高圧的な態度を目の当たりにした部下は、これまた感情的になってイライラしたり、萎縮したりもします。

こうなるとお互いにストレスを抱えた状態になってしまい、心理的安全性は失われ、部下はよりミスをするという悪循環になってしまい、二人ともストレスを被ることに。

そんなストレス下では、パフォーマンスを最大化することができません。そんな状況でどれだけ頑張っても、あまり燃費も良くなく、生産性は下がってしまいます。

上司も部下もパフォーマンスを発揮するため、そして成果を出すために、まずはバイアスにとらわれないことが重要になってきます。

集中力と思考力を上げ、パフォーマンスを上げて、楽しく働き成果を出す。そのためにはストレスがない良い環境が必要です。そのためにも、バイアスを学び、バイアスにとらわれないようにしなくてはなりません。




自分も周りも生きやすくするため、バイアスを学ぼう


さて今回は、バイアスを学ぶことが業務上何の役に立つのか?についてお話ししました。

そして、その答えは以下の二つです。

①部下の本来の姿を見て、効率的に育成を行うため

②自分と部下のパフォーマンスを最大限発揮し、成果を出すため


バイアスを学ぶことは業務上も役に立ちますが、プライベートにおいても、もちろん役に立ちます。

バイアスにはまらないためには、まずはバイアスの存在を知ること。

バイアスの存在を知ったら、そのバイアスに自分がはまっていないかを客観的に見ること。

そしてバイアスにはまっていることに気づいて自分の思考をコントロールしていけば、バイアスにはまる確率はぐんと低くなります。

そうなればあらゆるストレスが少なくなり、随分と生きやすくなります。

それに、何にでも気持ち良く望めるので、仕事においては成果が出やすくなるでしょう。

自分だけでなく周囲の人までも生きやすくなる、そのために、バイアスを学んでみませんか?


それでは、今回はこの辺で。


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