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好きなことは、ゼロにしないということ

外出自粛の2か月間はおわったけれど、音楽に関わっているとまだまだライブ活動などはやりづらい状況が続いています。生活が変わって色々なことができなくなってしまっている今、改めて思うのは、好きなことややりたいことがある時、それが上手くいかない時、とにかく「ゼロにしない方法」を考えるのがいちばんかな、と思っています。逆に言えば、ゼロじゃなきゃ1でも0.1でも関わり続けていればいいのかも、と。

やりたいことができない状態とは

「家庭と仕事、どっちを選ぶ?」

とか、よくありますよね。そのとき、0か100かで選びがちなのですが、「まあこの時点では30対70かな」とか「今年いっぱいは99対1で行くけど来年からは80対20くらいにしたいな」などとどちらもゼロにしないことを前提に進めたほうが、後で後悔しない気がします。

やりたいこと

自分の健康だったり、家族や仕事の状況だったり、もしくは自分の気持ち的に好きなことをMAXにできないことはあります。上の図でいえば、「(精神的な)やりたい」と「(物理的な)できる」がマッチしていれば理想。でもそうもいかないときもあります。

物理的にできない状態になったとき

私も自分の望む仕事とか音楽制作に使う時間を増やしたくて、正社員という仕事の仕方を辞めました。が、音楽制作の時間を使いすぎてしまったところ、数か月で片耳の聴力がかなり落ちてしまったのです。音楽をやるのに耳は命のようなもので、聞いたものの判断もまともにできない状況が数か月続きました。結局作業時間を減らしつつ良い状態に戻りましたが、今でも疲れると再発します。

仕事にするというのはある程度の速さと物理量を要求されるので難しいのですが、現状は短時間でもできるようなツールでの効率化と、「人が1年でできることを3年かけてやろう」という割り切りで続けています。「この量できないなら無理だな」とゼロにはしないほうがいいという判断です。

やりたいという情熱が薄れた場合

一方以前会社でやっていたモビリティ関連の仕事は、嫌いになったわけではないですがしばらく距離を置いていました。そのころの関係者とはSNSなどでつながっているため、情報だけはそこそこ得られる状況で何もアクションをしていない状況だったのです。

そんな中でやっぱりモビリティ関連には関わりたいなと思った時、思いもよらなかったところから話が舞い込んできて、いざやってみると「やはり勘所はあるものだな」と思って楽しくなってきています。また、当時の人間関係が役に立つことも出てきています。

情熱が薄れた場合に、やらなくてはいけないことではない限り無理に引き上げる必要はないと思うのですが、一度そこそこ極めたものや好きになったものとは距離を置きながらも関係を持っておけば、そこからの復帰は速いと思ったものです。

種火さえ絶やさなければ、何が化けるかわからない

モチベーションというのは難しいもので、世の中で教えてくれるモチベーションを上げる理論は自分にはあまり役立ったことがありません(笑)結果が出にくいものに「好き」という動機だけで続けるのは難しいこともあります。そんな時は、

「とりあえずゼロにしない」

それだけ。種火さえ絶やさなければ、きっかけがあった時にすぐに燃えられる。種火を起こすのはもっともっと大変なのです。自分もやりたいとやれるが必ずしもバランスできる理想の状況ではないからこそ、あせらず、体と心をこわさないように色々なことに挑戦したいと思っています。

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