どうか午前は穏やかに、ソマリア海賊
「今の仕事の前はね自衛隊にいたんですよ」
「へえそりゃすごい」
「アフリカにいたんです、海をパトロールしてソマリア海賊を取り締まっていました」
京の町に佇む古本屋「三密堂」で何やら興味深い話が耳に飛び込んできた。
店番である僕は、いったん手を止めてお勘定場に座って会話に耳をかたむける。
午前の穏やかな日差しに、通りを歩く、様々な国の観光客、隣のラーメン屋は連日大繁盛で整理券なるものをくばっている、このラーメン屋は若い店員さんが多い、隣はギャラリー、オーナーのご婦人とは表の掃き