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煽られる庇護欲!そして味わえ、万能感を!!|『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』(2)

 本記事は、「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」を徹底分析する特集の……第2回である★


第1回:『デスマ』ってどんな話なの?

第2回(本記事):煽られる庇護欲!そして味わえ、万能感を!!

第3回:ヒロインを整理して、そして妄想を膨らませる★

第4回:「転生後、主人公の独白が延々と続き、単調になってしまう問題」の「桃尻娘」的解決について

第5回:主人公がなかなか死にませーん!!

第6回:BLから百合まで、異世界で組むべきパーティ3案

第1回からご覧になることをオススメします★


研究開始★



三葉「前回は、あらすじをご紹介しました」


三葉「今回は、本作の魅力、すなわち『ここがすごいんです!!』というポイントをご紹介したいと思います」

嘉村「はい」

三葉「まずは、本作はいわゆる『ハーレムもの』ではないというところから!」





三葉「ところで余談ですが……」

嘉村「ええ」

三葉「上述の通り、本作序盤には、『サトゥーがロリコンではないこと』を伝えるエピソードがちょいちょい挟まれているんですよ

嘉村「ふむ」

三葉「でね、何度も繰り返すから……私、『もしかしてサトゥーはロリコンなのでは?』と誤解してしまったんですよね」

嘉村「あー、逆にね」

三葉「そうそう。『オレはロリコンではない!』と自分に言い聞かせないとアレなことをしてしまうやばいヤツなのか?……なんて」

嘉村「なるほど」

三葉「本作の場合、結局サトゥーはロリコンではないわけですが……コレ、逆にロリコンものを作る時に参考になるなぁと感じた次第です

嘉村「はいはい!確かに、何度も否定されると裏がありそうに感じますもんね」

三葉「そう!」





煽られる庇護欲!そして味わえ、万能感を!!


三葉「ということで、本作は『庇護・育成もの』と認識するのが適切だと思うのです

嘉村「なるほど」

三葉「でね」

嘉村「ええ」

三葉「続いて……『その<庇護・育成もの>の魅力とは何なのか?どこが面白いのか?』をご説明したいと思います!」












三葉「という具合です」

嘉村「ええ」

三葉「ただ、勘違いしないでいただきたいのは……本作はあくまでも『異世界転生・転移もの』であり、『スローライフ』や『萌え』を楽しむ一般向けの作品だということです」

嘉村「ほぉ……どういう意味でしょう?」

三葉本作は、『視聴者の庇護欲を煽り、それを満たす』作品ではありますが……それを前面に押し出しているわけではありません。上述のような『全力で庇護欲を煽り、それを満たすシーン』は数えるほどしかないんですよ

嘉村「なるほど」

三葉「その他のシーンは、もっとずっとマイルドです。つまり……本作は、よく言えば『バランスがよく、多くの人が満足できる程度にマイルドになっている』。悪く言えば『期待しすぎると肩透かしを食うし、物足りないと感じる人もいるだろう』ということです」

嘉村「ふむ」

三葉「例えば、『Teaching Feeling 〜奴隷との生活〜』という有名な同人ゲームがあります」

※18禁のアダルトゲームです。

※詳細はこちら。なお、サイトを開いても音が出たり動画が始まったりはしませんが、サイト内にエロ画像が含まれています。ご注意ください。


三葉『ある日、虐待を受けていた奴隷の少女を引き取り、保護することになった。彼女との生活を楽しもう★』という内容で、これだけ見ると、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』と似ています」

嘉村「確かに」

三葉「ただし!その方向性というか濃度というか……まぁ、そういったものはまったく違う!」

嘉村「ふむ」

三葉「『Teaching Feeling 〜奴隷との生活〜』は、ハマる人には大ハマりする作品です。しかし、どう考えても万人受けするものではありません。あまりにも濃すぎる!!」

嘉村「あー、なるほど」

三葉「その点、本作は、多くの人が受け入れられる程度に薄まっている。そのバランスが上手いなぁと思うのです


【蛇足】リザの声


三葉「蛇足ですが……」

嘉村「『余談』に次いで、今度は『蛇足』ですか……」

三葉「いいじゃないですか!楽しい作品ですからね。お伝えしたいことがたくさんあるんですよ!」

嘉村「ふむ」

三葉「さて、奴隷少女の1人・リザですが……」

嘉村「ええ」

三葉「演じる声優は、津田美波さんです」


三葉「津田さんといえば、私にとっては『ゆるゆり』の船見結衣でして……リザの恐縮しつつも嬉しそうな声を聞いていると、『あのクールな結衣が!サトゥー(=私)の施しに!歓喜している!』という快感を覚えるんですよ!

嘉村「……」

三葉「まさに『まるで神になったような気分!万能感!!』なわけですが……そう思わない?」

嘉村「なんか……あなたが言うとまるっきり変態のように聞こえるんですが……」

三葉「いやいや、変態とかそういうことではなくて!津田さんのファンとして!」


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(担当:三葉)

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