お約束をぶち壊せ!例えばマスコットキャラを○○用品にしてみたり|「魔法少女とデリカシー」
三葉「21世紀マンガスタディーズのお時間です。傑作マンガをご紹介し、その面白さの秘密に迫ってまいります」
清水「はい!」
三葉「さて、本日取り上げるのは……こちらの作品!」
きつねこ「魔法少女とデリカシー」
<ジャンプルーキー>
登場人物紹介
・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。2019年冬クール(1~3月頃)のアニメの中で最もエンディングが素晴らしいのは、『私に天使が舞い降りた!』だと思う。
・三葉:清水とは中学からの友人。最近ハマっている曲は『涼宮ハルヒの憂鬱』の「Super Driver」。すべてはあたしが決める!
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三葉「いかがです?面白いでしょ!」
清水「ふむ」
三葉「ねっ!」
清水「いわゆる変則型の『魔法少女もの』ですね」
三葉「そうそう!」
清水「こうして見ると、『お約束』がことごとくぶち壊されているのがわかりますね」
三葉「いずれも愉快ではありますが、とりわけ私がお気に入りなのは……」
清水「ええ」
三葉「ズバリ、『生理用品の姿をしたマスコットキャラ』です!」
清水「ほぉ」
三葉「じつにユニーク!」
三葉「とまぁ、ざっくり歴史をご覧いただきましたが」
清水「ふむ。要するに本作は、個性的でありながら現代的なテイストも帯びているというわけですね」
三葉「おっしゃる通りです。そして、これが本作の面白さの一因だと考える次第です」
清水「なるほど」
三葉「個性的であることは重要ですが、それだけでは単なる『変わりダネ』。個性と同時に、『現代的であること=トレンド』が重要でしょう」
※お知らせ:「魔法少女もの」の歴史をより詳しく知りたい方は、アレコレ考察したこちらの記事をどうぞ。
魔法少女ものの「マスコットキャラ」に注目してみよう!
三葉「でね」
清水「ええ」
三葉「前述の通り、本作で最も個性的なのは『生理用品の姿をしたマスコットキャラ』だと思うんですよ」
清水「ふむ。『魔法少女もの』は多数ありますが……なるほど。マスコットキャラが生理用品というのは初耳です」
三葉「ということで……『魔法少女もの』をマスコットキャラに注目して整理してみました」
※注:上記の「ババ・イン・ザ・魔法少女」については、こちらの記事で分析しています。
清水「なるほど」
三葉「上図は、例えば本作の続編を描くとして……マスコットキャラを増やすとか(『単独』→『複数』)、『まどマギ』風に何らかの企みを持っていることにするとか(『友好的』→『敵対的』)、そんな方向に話を進めるのもありだよなぁ……なんてクリエイターの方にご利用いただけると幸いです」
清水「もしも『アッコちゃん』にマスコットキャラが存在したら……といった具合に妄想してみるのも面白いかもしれませんね。新しいアイデアに繋がりそうです!」
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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