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100年財団コラム

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当財団のデザイン・フォーラムにて登壇者が話された内容を一部文字起こしたものです。 全編は当財団youtubeチャンネルにアップしていますので、そちらも合わせてご覧ください! yo…
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開放系の試行錯誤のプロセスそのものが学び -AAR循環について-

「学ぶ」というのは、いわゆる学校で勉強したり、知識や文化を学んだりするということだけでは…

和の想像力 長谷川櫂様との対談

牧野先生)今日は長谷川櫂様の『和の思想 日本人の創造力』(岩波現代文庫)の中身を御紹介い…

工業化という社会の変化、食生活の変化について

牧野先生 戦前の日本ってどちらかというと、3世代で一緒に住んでいたりと、3世代同居が多くて…

プロセス重視の地域づくり

牧野先生 新しい暮らしのモノサシとして、暮らしの仕組み、金・モノの循環、仕事をつくってい…

生きがいを支える医療をデザインする~グレーで緩やかな場の広がり~

武田氏)ACP(アドバンスド・ケア・プランニング)について私がよく言っているポイントに「家…

悲しみの分かち合いとしての幸福を実現するための教育とは

いじめの問題と当事者性について 牧野氏)改めて吉田さんの(本フォーラムでの)お話を伺うと…

「分かち合いの社会」の思想 ー「生きること」は「共」にすることである

分かち合いということは生きる、人間が生きるということは共にするものであります。共生社会というと文字どおり「共に生きる」というのですが、私は逆に読んでおりまして、生きることを共にしていく社会を作るととらえています。 これには2つのヴィジョンがあります。 1つは人間と人間とが生きるということを共にする。 もう1つは人間と自然とが生きるということを共にする。 この「生きるということ」を「共にする」ことの背後にある基本的な考え方は生命主義です。私たち人間の社会で最も価値がある

人の繫がりとコミュニティ 雑談文化が消えゆくことから生じる孤立について

~初めに~ (対談より)ワークショップには「同期・非同期」(時間が同時刻かそうではないか…

医療における100年社会、ポジティブヘルスとつながり

~初めに~ 占部様より、アメリカのとある病院で75歳以上の急性心筋梗塞で入院した患者さんの…

人生100年社会に土木インフラをつなぐ

牧野氏)藤野先生は土木インフラというのはつながりであると仰っていましたが、私の専門分野で…

公共空間の役割について~物理的な居場所と「排除されない」関係づくり~

公民館のもともとの役割について 牧野氏)今里先生のお話しで、公民館は制約がたくさんあり使…

人生100年社会におけるソーシャル・イノベーションとソーシャル・イノベーター

これからの人生100年社会の中でどういうソーシャル・イノベーションを考えていけば良いのか、…

「長く生きる」社会で「良く生きる」

「人生100年社会」というのは、これから向かう社会で、長く生きる社会です。私たちがここで「…

人生100年時代と誰もが主役の社会 ~学びの社会とは 競争社会から協働社会へ~

社会の変わりにくさとイノベーションの起こりにくさー安定した構造へと収まりたがる社会ー 最初に、この社会の変わりにくさということを考えていきたいと思います。現在「多様であること」が盛んに言われ、ダイバーシティやインクルージョン、多様性とか多元性、それを共存や包摂という関係に持っていくことが盛んに言われていますが、どうもそれがすぐに垂直的な序列の形で組み替えられてしまいます。  それがこの社会の変わりにくさと言ったことを作り出してしまっているのではないかという風に考えています