The Beatlesのジャケを見てPOPアートの復習をする事にしました。
まず右側のおじさまはイギリスPOPアートの巨匠 Sir Peter Blake
(ピーターブレイク)。
チャールズ皇太子からナイト(Sir)を授かったすごいデザイナーです。
彼の有名な作品にThe Beatlesの1967年のアルバム
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)
のジャケット作品があります。(注:パートナーとの共作です。)
今日久しぶりにビートルズのLPを引っ張りだしてきて。。
『・・・誰のコラージュ作品だっけ?』。
カッコイイのに。ほんと記憶力悪くて嫌になる・・
実は2019年にピーターブレイクの展示会に行ってました。写真載せていきます。
コラージュとかレトロな感じとかかっこいいですね。いけてる。
と言う訳で、ピーターブレイクさんついでにポップアートについて覚えようと思って記事を書いてます。 このブログは僕の記憶力アップのために書いています。
間違った記述や”?”な箇所があれば すかさずコメントください。
ポップアートの背景
まず時代背景に第二次世界大戦後の”大量生産”、”大量消費”の大衆文化がありました。
それから、今までの美術世界の伝統的なファインアートへの挑戦です。(アンチ抽象表現主義)
大まかな流れ
ポップアートと言えばアメリカって言うイメージがありますが。(ぼくだけでしょうか?)
実はイギリスから始まります。(1950年代後半)
スコットランドでアメリカの大衆誌やコミックのイメージをコラージュした作品が先行事例のようです。
コラージュや製品をそのまま使う技法はダダイズムやレディーメイドの流れを汲んでるようです。
そして1960年代になり中心はアメリカポップアートの時代になります。
抑えておくキーワードは
ベトナム戦争
カウンターカルチャー
ウッドストック(1969年)
ポップアートといえばアンディーウォーホルです。
マリリンモンローや大量生産品のキャンベル缶をシルクスクリーンで大量にプリントしました。
まさに大量消費社会を反映しています。
ポップアートの収束
初期のポップアートは若者達のカウンターカルチャーと切っても切れない関係でした。音楽や生活スタイル、政治活動など。
しかし次第にそれらはアートではなく商業デザインとして使われていく事になります。
(ポップアート、カウンターカルチャーとくれば、大麻そしてサイケデリックアート。ぼくはイエローサブマリンのアニメが好きです。)
1960年代末に美術の世界では他のムーブメントに移り、また若者達も消費社会のシステムに取り込まれてしまいました。
1969年のウッドストックと共にポップアートは終わったと覚えておいていいのかもしれません。
その後の二つの道
まず一つ目に
アンディーウォーホルは言いました。
『アートの次はビジネスアートが来る、僕はビジネスアーティストとして終わりたい』みたいな事を。
そして、いま現代アートの時代がきました。
(2008年にこのジャケット撮影に使われた花のセットがオークションにかけられて一悶着あったそうです・・・)
(1967年のこのアルバム。この時にジョンはオノ・ヨーコと出会ったそうです。)
もう一つは広告美術としてポップアートは受け継がれています。
ぼくらがイメージするポップアートってマグカップやトートバックのプリントだったり、広告のデザインソースだったりすると思います。
感想文
僕はポップアートを芸術ではなくデザインとして認識していました。
このあたりの時代が芸術とデザインをゴチャ混ぜにしている要因の一つだと感じる。
戦後情報が発達して複雑な世界になったと理解しておく事にします。
調べてて気になったキーワード
批評家のローレンス・アロウェイ
インディペンデント・グループ(IG)
ロンドン現代芸術研究所(ICA)
草分け:スコットランドのアーティスト
エドゥアルド・パオロッツィ(1947年)
当時の大麻関連の法整備について。
アトリエの維持費、新しい企画の運用に使わせていただきます。 よろしくお願いします。