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熱中するために必要な7つのこと、M.チクセントミハイから学ぶ。

「楽しい」と感じるとき、最高に~どちらかと言えばまで、複数の段階があります。最高に楽しいと感じているとき、私たちは熱中していることが多く、この状態をM.チクセントミハイは「フロー」と命名しました。

一つの活動に深く没入しているので他のなにものも問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいもので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすような状態
フロー体験喜びの現象学 M.チクセントミハイ 今村浩明訳

現在、このフローというのは、第3の幸せともいわれています。

古代ギリシャ以来、幸せというのは快楽と意味の二つしかありませんでした。快楽というのは、五感を通した心地よさや気持ち良さ、意味というのは、自己実現や生きがいを感じられことで得られる幸せを示します。そこに第三の幸せとして、時を忘れて没頭するというのが現れた。これは2000年ぶりの幸せの定義の拡張だったのです。
仕事力をアップするはじめての「フロー」入門 石川善樹 西本真寛

では、フロー状態になるためには、どのような条件が必要なのでしょうか。M.チクセントミハイはTEDの講演の中で、以下の7つの条件を紹介しています。

①自分が何をしたいのかわかっている
②すぐにフィードバックが得られる
③何をする必要があるか分かっている
④それが難しくても可能
⑤時間の感覚が消失する
⑥自分自身のことを忘れてしまう
⑦自分はもっと大きな何かの一部であると感じる

大変興味深かったのですが、抽象的な条件もあり、理解が不十分でした。そのため、「フロー体験喜びの現象学」、「フロー体験入門」などの類書を読み、フローについて検討してみました。

1. 自分の価値観(①:自分が何をしたいのかわかっている)、好きなこと(⑤:時間の感覚が消失する)、得意で誰かの役に立っていること(⑦:自分はもっと大きな何かの一部であると感じる)の共通項から、自分のやるべきことを理解する。

2.何をやるかまたどう工夫するのかを自分で決めて、やや挑戦的な課題を設定し(④:それが難しくても可能)、その課題を達成するための明確な目標を定める(③:何をする必要があるか分かっている)。

3.自身が集中できる環境や(⑥:自分自身のことを忘れてしまう)、適切なフィードバックをもらえる環境を整える(②:すぐにフィードバックが得られる)。

7つの条件の内のいくつかが達成できることで、目の前のことに熱中できるとされています。熱中したい方は、1~3を仕事や趣味で意識してみてはいかがでしょうか。

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