失われたはずのエピソード。

 世界から日の目を見ない、新しきはずの作品が消えてゆく。
代わりに過酷な現実がドラマを超えて幾つも押し寄せる。
 一行で済ませてしまう、不可思議で不機嫌なニュース。
たまに掘り下げてフィクションに姿を変えて、表現方法は各々、異なるが不可思議な世の中を映し出している。
 ある者にはもののけに、ある者には鬼に例えられ、何故だろうか、その方がしっくりとくる。
 失われたエピソード。
 リアルな熱量を感じられる貴重な演者の活躍の場を奪って逃げ続けるウィルス。
 矛先をずっと楽しみにしてきた物語にまで触手を伸ばし、生まれたはずの物語を巻き込んで猛威をふるう。
 終わりが見えてきそうで、するりとすり抜け、続編を次々にうむ、このリアルな物語に終わりは無いのか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?