初めてのジョジョ〜荒木飛呂彦の漫画術から学ぶ芸術〜
荒木飛呂彦さんはご存知でしょうか?
その名を知らずとも、「ジョジョ」という言葉は聞いたことありませんか?
「ジョジョの奇妙な冒険」を始めとするシリーズものの少年漫画、通称ジョジョ。
そのジョジョを生み出したのが、荒木飛呂彦さんです。
■30年続く少年漫画、「ジョジョ」が愛される秘密?!
なんと150冊を超えるジョジョシリーズは、1986年から始まり、今もなお連載が続いています。それだけ長く多くの人に愛されている作品。
しかし正直、私はこの人の絵が苦手でした。
私がこの作品を初めて手にしたのは、2013年の1月。
ちょうど修士論文を書き終えた頃です。
暇、というのもあったけれども、周りには男女関係なくジョジョ好きがたくさんいたので、その理由を知りたい、という想いが一番でした。
読み始めた最初は、読むのが苦痛でした。
慣れない絵柄に多い文字。
それでも、みんな口を揃えてこう言うのです。
「もう少ししたら面白くなるから」
それならば、と読み進めていくうちに、義務感から解き放たれました。
義務ではなく、楽しんでいる自分がいたのです。
なぜこんなにも愛されるのか。
その答えが書いているものを見つけました。
■「荒木飛呂彦の漫画術」から学ぶ「芸術」
「漫画術?漫画なんか描かないけど?」
そう思うのは仕方ありません。
しかしだからと言って手に取らないのは惜しい一冊。
なぜなら、漫画は最高の「総合芸術」だからです。
漫画を考える上で大切なことは、すべての芸術の重ねあわせ。
表現できる要素が幅広いのが、漫画だからです。
キャラクター、ストーリー、
テーマ、絵、言葉、世界観、・・・
漫画家はこれらすべてを操るのですから、すごい。
逆に言えば、その要素のひとつひとつの考えを分解すれば、私のようなライターや、イラストレーター、脚本家など、あらゆるクリエイターに通ずるものがあると思うのです。
■参考情報
「荒木飛呂彦の漫画術」(amazon)
著者:荒木飛呂彦
新書:288ページ
発売日:2015年4月17日
ISBN:978-4-08-720780-4 C0270
発行所:集英社
定価(本体780円+税)
荒木飛呂彦 公式サイト[JOJO.com]http://www.araki-jojo.com/
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