見出し画像

睡眠のことと大学のこと

 今日は一睡もできなかった。どこでも、かついつでも寝れる自分がこうなることはとても珍しくって、少し怖い。なかなか寝れない日があっても2時3時頃には自然と眠りにつけるのに今日はできなかった。
 睡眠が好きであった。長いことずっと。小さい頃は睡眠を中心に日常生活を送っていたし、中高生の時は嫌なことがあったら眠りの世界へ飛び込んでいた。それなのに大学生になってから睡眠が難しくなった。悪夢を見て早朝に目が覚めることが増えた。まだ睡眠を嫌いになってはいないがこの調子ではじきに嫌いになりそうだ。
 私はよく夢を見るたちで、そして現実世界でのモヤモヤや体の不調がよく夢にあらわれた。中3の頃、嫌いな人間が毎晩夢に出てくるのでナーバスになっていたこともある。もう嫌いな人間は夢に出てこない。それなのに眠るのが怖い。
 特に今モヤモヤは抱えていないはずだ。悪夢や不眠の原因とされるストレスも。だってモヤモヤやストレスを産む要因、おもに人間関係がほぼない。大学に直接通っていないので。

 そこまで考えて気づいた。学校に通っていないのが要因なのではないか、と。
 もう一つの要因として、最近不意に不安を感じることが多いことが挙げられる。コロナ渦だし、明るいニュースが少ない。何より人になかなか会えていない。
 私は大学1年生である。もう9月なのにも関わらず大学に通えたことは4月から数えて1回しかない。この1回は健康診断であり人との交流はできなかった。私には頼れる大学の先輩や気軽に話せる大学の友人がまだいない。これから先できるのかもわからない。
 高校生と大学生の境界線はかなりはっきりしているように思える。私が中高一貫に通っていたために中学と高校の境界線が曖昧に感じるだけかもしれないが。今、はっきりしている境界線に絡まって宙に浮いているような心持ちがしている。
 大学生はとても自由なものに思えて高校生までそれになることを楽しみにしていた。ときめいていた。しかし今、その自由さは仇となっているように感じる。
 これはただの文句であり愚痴なのだが大学のサイトくそわかりづらいし見づらい。履修まじわからん。授業について知るにはシラバスよりも経験談の方が遥かにわかりやすい。でも経験を語ってくれる先輩は少ない。SNS上で聞けばいいのではないだろうか、という疑問を持つかもしれない。しかしSNS世代であろうと、関わりがほぼない知らない人に質問するのにはなかなか勇気がいると思うのだ。必修の多い学科だと尚更先輩と関わる機会がない。また人数がとても少ない学科だとSNSをしている同じ学科の先輩は非常に稀有である。あくまでこれは個人的な意見だが。
 個人的な意見とあるようにSNSを上手く駆使して先輩と関わっている子もいる。そして質問箱を設置して授業や履修関連のことを答えてくれる先輩もいた。これにはたくさんあやからせていただいた。非常に有難い。とは言えSNSを見る限りこれは一部であると感じる。ほとんどが同級生同士で繋がり、ワタワタしつつ互いの質問に答えて前期の大学生活を送っていた…ように思える。これは主観での話なので客観的に見て本当にこうであるかは分からない。前述したSNSをうまく駆使している子は全く違った視点を持っているかもしれない。

 閑話休題。人に会えないことがこんなに辛いことだと思っていなかった。前期の途中までは不謹慎ではあるが非日常感を感じつつ、電車で通学しなくていいことの楽さを楽しめていた。元々人付き合いがあまり好きではなく、インドアな人間であるので。しかし途中から大学のアカウントのタイムライン上でネガティブなツイートを見かけるようになり、テスト期間が消えたために課題のレポートが増え、ついに夏には自律神経と体調を崩し、悪夢を見、睡眠ができない今に到る。こんなところに到りたくない。

 おそらく今年度が終わるまで私の不安感は失くならないし、減りもしないだろう。コロナ渦が治るまでかもしれない。少なくとも今年が終わるまでに快適な睡眠ができるようになっていることを願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?